投資コラム
100万円を預けるならどこがいい?おすすめの預け先・運用方法を解説
100万円程度のまとまったお金ができたときは、預け先を考える必要があります。 なぜなら、どこに預け入れるかによって、金利や入出金の利便性などが大きく変わってくるためです。 しかし、お金の預け先は複数あるため、どこを選ぶべ […]
100万円程度のまとまったお金ができたときは、預け先を考える必要があります。
なぜなら、どこに預け入れるかによって、金利や入出金の利便性などが大きく変わってくるためです。
しかし、お金の預け先は複数あるため、どこを選ぶべきなのか判断できずに、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、100万円が貯まった場合の預け先について詳しく解説します。
単に100万円を銀行に預け入れるだけでなく、資産運用に回す場合のおすすめの方法なども紹介しているので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!
- 100万円の預け先を選ぶ際の判断基準は?
⇒ 金利・利便性・中途解約利率・キャンペーンの有無などをチェック! - 100万円の預け先候補は?
⇒ 主に普通預金・定期預金・仕組預金・外貨預金の4つ - 100万円の運用におすすめの方法は?
⇒ まずは不動産クラウドファンディングなどの低リスクな方法がおすすめ! - 100万円の運用を成功させるためのコツは?
⇒ リスクとリターンのバランスをとって無理のない範囲で取り組むことが重要!
目次
100万円の預け先を選ぶ際の判断基準
100万円の預け先を選ぶ際の判断基準には、次の4つのポイントがあります。
- 金利の高さ
- 入出金の利便性
- 中途解約利率
- キャンペーンの有無
少しでもストレスなく、そして、効率的に資産を増やせるように、一つひとつのポイントをしっかりと押さえたうえで100万円の預け先を検討してみてください
金利の高さ
100万円の預け先を選ぶ際には、金利の高さに注目しておきましょう。
金利が高ければ高いほど、資産を効率的に増やすことができます。
利率としては微々たる違いであっても、長期的には大きな差となって現れるため、少しでも高金利の預け先を選ぶと良いでしょう。
金利の設定は金融機関ごとに異なりますが、ネット銀行は比較的高い傾向にあるためおすすめです。
ただし、高金利の預金は預入期間の指定やほかのサービスとの併用など、各種条件を満たす必要があるケースも少なくありません。
そのため、金利だけでなく、その他のメリット・デメリットにもしっかりと目を向けるようにしましょう。
入出金の利便性
「入出金の利便性」も、100万円の預け先を選ぶ際のポイントです。
普段使うお金はすぐに引き出せる状態にしておかなければ、日常生活に支障をきたす可能性があります。
利便性を判断する際には、次のような点をチェックしておくと良いでしょう。
- 24時間365日オンラインでの入出金が可能か
- アプリを通じて簡単に残高確認や振込ができるか
- 全国各地のコンビニATMで現金を引き出せるか
- 入出金の手数料は無料か
ただし、利便性を重視するべきなのは、日常的に使用するお金の預け先を選ぶときです。
しばらく使う必要のないお金は、利便性よりも金利を重視するなど、柔軟に判断するようにしてください。
中途解約利率
100万円の預け先として定期預金を検討している場合は、中途解約利率も確認しておくようにしましょう。
中途解約利率とは、満期前に定期預金を解約した場合に適用される利率のことです。
通常、中途解約利率は満期で解約したときの約定利率よりも低く設定されています。
定期預金にお金を預け入れた後で、予定外の出費が生じ、急遽引き出さなければならなくなることがあるかもしれません。
その際、どの程度の利息を受け取れるかどうかは、中途解約利率によって決まってしまうのです。
中途解約利率は解約時期などによっても変動しますが、金融機関によって数十パーセント以上の差がつくこともあるため、漏れなく確認するようにしましょう。
また、中途解約利率が高い預金を利用していれば、より有利な預け先が見つかったときにも乗り換えやすくなります。
キャンペーンの有無
キャンペーンが行われている場合は、キャンペーンの有無・内容チェックしておくべきポイントのひとつです。
金融機関が実施する特別金利キャンペーンを活用すれば、通常よりも高い金利が適用され、多くの利息を得られます。
キャンペーンの内容は、一定額以上預け入れた場合に適用されるものや、期間限定で適用されるものなどさまざまです。
キャンペーンの利用によって金利が数倍になることも珍しくないので、有効に活用しましょう。
また、口座開設時に一定の条件を満たすことで、現金やポイントが付与されるケースもあります。
100万円の預け先は用途ごとに変えるのがおすすめ
100万円の預け先は、用途ごとに変えることを意識しましょう。
銀行に預け入れる場合の選択肢としては、普通預金・定期預金・仕組預金・外貨預金などがあり、それぞれに異なるメリット・デメリットがあります。
お金の用途に合った預け先を適切に選べていれば、ストレスなく、円滑に資金を管理できるようになるはずです。
たとえば、100万円のうち10万円は日常生活費に充てるとしましょう。
この場合、10万円はすぐに引き出せる状態にしておく必要があるため、預け場所としては普通預金が望ましいといえます。
預け先を間違うと、日常生活に不便を感じたり、利息が思うように増えなかったりするなどのデメリットが生じる可能性があるため、注意しましょう。
基本的には、100万円を「日常的に使うお金」「近い将来使用するお金」「当分は使用予定のないお金」「緊急時のお金」に分けたうえで、それぞれの預け先を決めていくのがおすすめです。
100万円を預けるならどこがいい?4つの預け先候補
100万円の預け先としては、主に次の4つが選択肢に入ってきます。
メリット | デメリット | |
普通預金 | 入出金の自由度が高い | 金利が低い |
定期預金 | 普通預金よりも金利が高い | 満期までは原則引き出せない |
仕組預金 | 定期預金よりも金利が高い | 特約の内容次第で損する可能性がある満期までは原則引き出せない |
外貨預金 | 日本円で預けるよりも高金利が狙える | 換金時に損する可能性がある手数料がかかる |
それぞれが異なる仕組みを持っており、メリット・デメリットにも違いがあるので、適切に使い分けることが大切です。
普通預金|自由に入出金ができる
100万円の預け先候補として、普通預金は有力な選択肢のひとつです。
普通預金は最も一般的な預金種目であり、最大のメリットは入出金の自由度が高い点にあります。
ATMやオンラインバンキングを利用すれば、24時間365日必要に応じて資金を引き出したり、預け入れたりすることも可能です。
また、給与振込や公共料金の自動引き落としにも対応しているため、日常的な金銭管理に適しています。
一方で、普通預金のデメリットは金利が低いことです。
2024年11月現在、ゆうちょ銀行や大手メガバンクの普通預金金利は0.1%に留まります。
100万円を1年間預けても、利息はわずか1,000円程度にしかなりません。
普通預金は流動性に優れている反面、資産運用の観点からは物足りなく感じられることもあるでしょう。
定期預金|一定期間引き出せない代わりに高金利が適用される
100万円の預け先候補としては、定期預金も挙げられます。
定期預金は、あらかじめ期間を定めてお金を預け入れる預金種目です。
預入期間は、数か月~10年程度に設定されているケースが一般的といえます。
定期預金の最大のメリットは、一定期間引き出せない代わりに高金利が適用されることです。
2024年11月現在、大手メガバンクでは普通預金金利を0.1%としていますが、定期預金金利は次のとおりに設定されています。
預入期間 | 三菱UFJ銀行 | みずほ銀行 | 三井住友銀行 |
1か月~2年 | 0.125% | 0.125% | 0.125% |
3年 | 0.200% | 0.150% | 0.125% |
4年 | 0.200% | 0.175% | 0.150% |
5年 | 0.250% | 0.200% | 0.200% |
6年 | 0.250% | 0.225% | ー |
7年 | 0.300% | 0.275% | 0.250% |
8年 | 0.300% | ー | ー |
9年 | 0.300% | ー | ー |
10年 | 0.400% | 0.350% | 0.300% |
定期預金では、預入期間を長く設定するほど、適用される金利も高くなります。
一方、定期預金の欠点は、満期までお金を引き出しにくいことです。
中途解約は煩雑な手続きを求められるうえ、当初の金利よりも低い利率が適用されてしまいます。
また、金利が固定されているため、インフレ時には実質的な資産価値が目減りしてしまう点にも注意が必要です。
仕組預金|特約がある代わりに高金利が期待できる
100万円の預け先候補としては、仕組預金も選択肢に入れておくと良いでしょう。
仕組預金とは、通常の定期預金にデリバティブ(金融派生商品)を組み込んだ特殊な預金商品です。
商品によって違いはありますが、次のような特約が付されている代わりに、高金利を得られる点が大きなメリットといえるでしょう。
- 満期時の受取通貨が変わる
- 預入期間が変動する
金融機関や特約の内容次第では、1%を超える金利が適用されるケースも少なくありません。
ただし、仕組預金では特約による損失のリスクも抱えています。
例えば、「満期時の受取通貨は外貨または円貨とする」といった特約が設定されている場合、いくら利息で稼いだとしても、為替レートの変動によって損をする可能性が出てきます。
また、仕組預金は原則途中解約が認められておらず、途中解約できたとしても、元本割れを引き起こすことがあります。
仕組み預金は高金利が魅力ですが、リスクもともなうため、サービス内容をよく理解したうえで利用することが大切です。
外貨預金|円を外貨に換えて高金利を狙う
外貨預金を100万円の預け先として選択するのもひとつの方法です。
外貨預金は、円をドルやユーロなどの外国通貨に換えて預け入れる預金のことを指します。
外貨預金の主なメリットは、高金利で利息が付与される点です。
海外は日本よりも金利が高い傾向にあるため、日本円で銀行に預けておくよりも、効率よく利息を得ることができます。
外貨の種類や預入期間などによっても変動しますが、一定の条件下では10%を超える金利が適用されるケースもあるほどです。
一方で、外貨預金には為替変動のリスクがともないます。
円高が進行すると外貨を円に戻したときに損失が生じてしまい、利息を考慮しても最終的な資産がマイナスになる可能性があるのです。
また、預け入れと引き出し時に為替手数料がかかるため、短期での頻繁な取引には向いていません。
為替相場や世界経済の動向を追い続けながら、長期的に運用していく場合に、外貨預金は有力な選択肢となるでしょう。
100万円を銀行に預けて得られる利息をシミュレーション
ここでは、100万円を5年間、銀行に預けて得られる利息を簡単にシミュレーションしてみましょう。
大手メガバンクの普通預金に預け入れた場合、年利は0.1%なので1年後に得られる利息は約1,000円です。
5年間預けていたとしても、5,000円程度しかお金は増えません。
次に、大手メガバンクの定期預金に5年間預けた場合を想定してみましょう。
年利は0.2%程度なので、5年後に受け取れる利息は約1万円です。
普通預金より増え幅は大きいものの、5年間引き出せないリスクを負っている割には、それほどメリットを感じられない方も多いのではないでしょうか。
つまり、普通預金や定期預金は元本保証によって損するリスクがない一方、100万円を元手に資産を増やすことに関しては、ほとんど役に立たないといえます。
100万円あるなら資産運用も積極的に検討しよう!
100万円の資金があるなら、銀行預金だけでなく、資産運用にも積極的にチャレンジしてみましょう。
銀行預金の金利が低い現状では、100万円を預けていてもお金はほとんど増えません。
また、銀行預金の金利は変動しにくいため、インフレ時には資産価値が目減りすることも避けられないでしょう。
一方、100万円を資産運用に回せば、より高い利回りを実現することも可能です。
もちろん損失のリスクをともなうことは前提になりますが、初心者であっても年利5%程度なら十分狙えます。
つまり、100万円を全額投資した場合には、1年後に5万円もの利益を出せる可能性があるのです。
銀行預金もうまく活用しつつ、余剰資金がある場合には、資産運用で積極的にお金を増やすことも検討してみてください。
100万円の資産運用におすすめの方法7選
100万円の資産運用におすすめの方法としては、次の7つが挙げられます。
- 不動産クラウドファンディング
- 不動産投資
- 個人向け国債
- 投資信託
- 株式投資
- FX
- 金投資
それぞれに異なるメリット・デメリットがあるため、自身の運用目的に合わせて適切に選択しましょう。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、インターネットを通じて不特定多数の投資家から資金を集め、事業者が不動産を取得・運用する仕組みのことです。
投資家は出資額に応じて、運用益の一部を受け取ることができます。
不動産クラウドファンディングでは、各プロジェクトに対して1万円程度から出資できるため、100万円の資金があれば無理なく始められるはずです。
不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットには、次の点が挙げられます。
メリット | デメリット |
• 少額投資ができる• 事業者に運用を任せられる• 比較的高い利回りが期待できる• 損失を抑える仕組みがある | • 原則として中途解約ができない• 不動産市況の影響を受ける• 運営会社の信頼性を見極める必要がある• 投資期間が固定されている |
不動産クラウドファンディングは、不動産に興味がある投資初心者の方にぴったりの方法です。
現物不動産投資では多額の資金が必要ですが、不動産クラウドファンディングなら少額で不動産に投資できます。
また、物件管理を事業者に任せられるため、投資や不動産の知識がなくても安定して利益を出すことが可能です。
これから不動産クラウドファンディングを始めるなら、不動産BANKの利用がおすすめです。
不動産BANKでは、利益が出やすい首都圏の中古不動産を扱っており、年利6%の高利回りを安定的に実現しています。
随時ファンドが立ち上がっているため、ぜひ一度公式サイトをチェックしてみてください。
不動産投資
100万円で資産運用する際には、不動産投資も選択肢に入れておくと良いでしょう。
不動産投資とは、アパートやマンションなどの物件を購入し、貸し出すことで利益を得る投資手法です。
売買差益を狙うことも可能ですが、基本的な収入源は家賃収入になります。
100万円で物件を購入することは難しいですが、ローンの頭金に充当すれば、返済の負担を大きく抑えられるでしょう。
不動産投資のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
• 安定した収入が期待できる• インフレに強い• 節税効果がある• ローンを活用できる | • 流動性が低い• 不動産市況の影響を受ける• 管理や運営の手間がかかる• 空室や修繕などのリスクがある |
不動産投資は100万円を元手にして、大きなリターンを狙いたい方におすすめです。
不動産投資の一番のメリットは、ローンを組めることにあります。
100万円の頭金を用意できれば1,000万円以上の物件を購入できることもあり、経営状況次第で月に数万円の不労所得を得ることも十分可能です。
ただし、経営がうまくいかなかった場合には、多額の負債を抱えることになるため、不動産投資に着手するかどうかは慎重な判断が求められます。
個人向け国債
個人向け国債は、国の資金調達のために、日本政府が個人投資家向けに発行する債券のことです。
定期的に利息を受け取りつつ、満期まで保有していれば元本が全額返還されます。
発行から1年経過すれば中途換金も可能であり、利率は下がるものの、元本割れすることは基本的にありません。
個人向け国債には、固定金利型の満期3年・5年タイプと変動金利型の満期10年タイプがあるので、運用方針に適したものを選択しましょう。
固定3年 | 固定5年 | 変動10年 | |
満期 | 3年 | 5年 | 10年 |
金利タイプ | 固定金利 | 変動金利 | |
適用金利 | 基準金利-0.03% | 基準金利-0.05% | 基準金利×0.66 |
金利の下限 | 0.05% | ||
利子の受取回数 | 年2回 | ||
最低購入価格 | 1万円 | ||
中途換金時の利息 | 直前2回分の各利子相当額×0.79685が差し引かれる |
個人向け国債で資産運用をおこなうメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
• 元本割れのリスクがない• 少額で始められる• 中途換金が認められている | • 利回りが低い• 固定金利の国債はインフレに弱い• 発行後1年間は原則中途換金できない |
安全性を重視する方には、個人向け国債での資産運用がおすすめです。
個人向け国債は利回りが低い分、国が財政破綻をしない限り、元本割れすることはありません。
数年後に使う予定のお金がある場合は、個人向け国債の購入費用に充てて、少しでも資産形成に役立てることを検討してみてください。
投資信託
投資信託は、複数の投資家から集めた資金を元手に、投資のプロが株式や債券などを運用する金融商品です。
証券会社によっては100円からでも始められるため、100万円があれば資金面でも十分な余裕をもって運用を進められるでしょう。
投資信託のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
• 少額から始められる• プロによる運用で専門知識が必要ない• 分散投資によりリスクを軽減できる• 定期的な積立投資ができる | • 信託報酬がかかる• リアルタイムの価格で取引できない |
投資信託は、投資初心者の方に適した方法です。
少額投資ができるうえ、運用も事業者に任せられるため、投資家がやるべきことはほとんどありません。
また、投資信託は複数の銘柄で構成されており、いずれか一つの商品に投資すれば、自動的に分散投資ができる点も魅力といえるでしょう。
資産運用に興味があるものの、何に投資して良いのかわからない場合は、投資信託から始めてみることをおすすめします。
株式投資
株式投資は、企業が資金調達のために発行する株式を購入し、売買差益や配当金による利益を得る方法です。
株式は基本的に100株単位で取引するため、ある程度まとまった資金が必要ですが、100万円あればほとんどの銘柄を購入できます。
株式投資のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
• 高い収益性が期待できる• インフレに強い• 株主優待を受けられる• 株主として会社経営に参画できる | • 投資先の選定が難しい• 倒産により大損失を被る可能性がある• 相場次第では自由に売買できなくなる |
株式投資は、投資や経済に関する知識を持っている方におすすめの投資手法といえます。
株式投資で利益を上げるために必要なのは、企業の将来性を見極める力です。
日頃から企業の業績や経済動向に興味を持ち、継続的に分析できる方であれば、利益を出せる可能性も高くなります。
反対に、投資先の選定を適当におこなってしまうと、大きな損失を招くおそれがあるため注意してください。
FX
FX(外国為替証拠金取引)は、世界各国の通貨をペアで売買し、為替差益を得る投資方法です。
通貨ペアの保有期間中は、通貨間の金利差(スワップポイント)をほぼ毎日受け取ることもできます。
100万円の資金を使えば、毎月数万円以上のスワップポイントを得ることも十分可能です。
FXのメリット・デメリットとしては、次のような点が挙げられます。
メリット | デメリット |
• レバレッジを効かせた取引ができる• 24時間取引できる• 相場の上昇・下落局面のどちらでも利益を狙える• 取引コストが低い | • 為替変動リスクが大きい• 知識や経験が求められる |
FXの特徴は、自己資金の最大25倍までの資金を動かせることです。
仮に100万円を証拠金として用意すれば、2,500万円分の通貨ペアを購入できます。
当然取引量が多いほど利益も大きくなるため、短期間で資産を倍増させるようなことも不可能ではありません。
しかし、レバレッジの倍率が高くなれば、その分、損失のリスクが高まります。
FXで資産を増やすためには、資金管理を徹底できる技術と精神力が欠かせません。
金投資
金投資は、金を購入し、価格変動による売買差益を狙う投資方法です。
金投資は、金貨や金地金などの現物の金を購入するだけでなく、金を扱う投資信託などを利用して始めることもできます。
近年、金の価格は過去最高値を超えるなど上昇傾向にあり、2024年現在は1万5,000円程度で推移しています。
金投資のメリット・デメリットは次のとおりです。
メリット | デメリット |
• インフレ対策になる• 長期的に価値が保たれやすい | • 現物の金は保管コストがかかる• 短期間での大きなリターンは望めない• インカムゲインを得られない |
金投資は、守りの資産運用がしたい方におすすめの方法です。
金は経済情勢の悪化や有事に強く、価値が保たれやすい特徴があります。
数十年後にも価値のある財産を残しておきたい場合は、金をポートフォリオのひとつに加えておくのも良いでしょう。
100万円の資産運用を成功させるためのコツ
100万円の資産運用を成功させるためのコツには、次の7点が挙げられます。
- 資産運用の目的を明確にしておく
- 利益が出たら積極的に再投資する
- まずは少額から始める
- 分散投資をおこなう
- 長期運用を心がける
- 定期的なポートフォリオを見直しを怠らない
- 税制優遇制度を活用する
少しでも安全かつ効率的に資産運用を進められるように、一つひとつのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
資産運用の目的を明確にしておく
資産運用を始める際は、事前に資産運用の目的を明確にしておきましょう。
目的が異なれば、選ぶべき投資方法や戦略も変わります。
そのため、明確な目的のもとで目標金額や運用期間などを設定し、投資行動の方向性を定めることが重要です。
たとえば、100万円を元手にして趣味や娯楽のお金を増やしたいのであれば、ある程度リスクをとった方法で利益を狙うのも良いでしょう。
しかし、結婚資金の確保を目的にするのであれば、できるだけ損失を抑えて、着実に資産を増やせる方法をとるべきです。
ただし、運用目的は時間とともに変化する可能性があるため、柔軟に対応できるように備えておきましょう。
ライフステージや経済状況が変わったタイミングで、運用目的を再設定し、投資行動を見直すことが成功への近道となります。
利益が出たら積極的に再投資する
利益が出たら積極的に再投資することも、資産運用を成功させるためのコツといえるでしょう。
再投資の重要性は、複利効果によって資産が雪だるま式に増えていく点にあります。
利益を再投資すれば、新たな利益が生まれるため、資産を加速度的に増加させることが可能になるのです。
たとえば、100万円を利回り5%で運用する場合、利益を再投資しない「単利運用」と利益を再投資する「複利運用」では、資産の増え幅に次のような差が生じます。
運用年数 | 単利運用 | 複利運用 |
1年後 | 1,050,000円(+50,000円) | 1,500,000円(+50,000円) |
2年後 | 1,100,000円(+50,000円) | 1,102,500円(+52,500円) |
3年後 | 1,150,000円(+50,000円) | 1,157,625円(+55,125円) |
4年後 | 1,200,000円(+50,000円) | 1,215,506円(+57,881円) |
5年後 | 1,250,000円(+50,000円) | 1,276,282円(+60,776円) |
15年後 | 1,750,000円 | 2,078,928円 |
30年後 | 2,500,000円 | 4,321,942円 |
単利運用では、1年間に1,00万円×5%=5万円ずつ一定額が増えていく計算です。
一方、複利運用では運用年数が長くなるにつれて利益が大きくなります。
その結果、総資産額は15年後に2倍以上、30年後には4倍以上にまで膨れ上がるのです。
もちろん一定の利回りを出し続けるのは現実的に難しいですが、複利の力は絶大であることに違いありません。
できるだけ長く運用を続けて、複利効果を最大限に発揮できるように意識しておきましょう。
まずは少額から始める
資産運用の経験がない場合は、まず少額から始めることも大切です。
少額投資は、リスクを抑えつつ投資経験を積むための効果的な方法といえます。
特に初心者の方がいきなり大きな金額を投資するのはリスクが高く、失敗した際の影響も計り知れません。
少額であれば、失敗しても損失を最小限に抑えつつ、経験値を高める機会にすることができます。
また、少額投資なら心理的な負担も軽減されるため、長く運用を続けやすくなるでしょう。
そして、資産運用に慣れたころに投資額を増やしていくことが、成功率を高めるポイントです。
分散投資をおこなう
資産運用を成功させたいのであれば、意識的に分散投資をおこないましょう。
分散投資は投資の基本であり、損失のリスクを軽減する効果があります。
たとえば、株式投資で国内の銘柄に全額を投資した場合、日本経済が落ち込むと大きな損失を招くことになるでしょう。
しかし、外国株にも投資していれば、日本株と逆の動きをして、損失をカバーできる可能性があります。
また、取引のタイミングを分散させることも重要です。
一度に全額を投じるのではなく、一定期間ごとに少しずつ投資すれば、価格が高いときには少なめに、安いときには多めに購入することができ、取得価格を平準化できます。
その結果、高値掴みや安値売りのリスクを抑えつつ、着実に利益を積み上げることができるのです。
長期運用を心がける
資産運用の成功率を高めるためには、長期運用を心がけることも大切です。
長期運用のメリットは、短期的な価格変動の影響を抑えられる点にあります。
株式などの価格は一時的に下落することもありますが、時間の経過とともに元の水準に戻るケースも少なくありません。
そのため、長期運用を徹底していれば損失を抑えられる可能性があるのです。
また、長期運用をおこなうことで、複利効果を最大限に活かせます。
もちろん損切するタイミングをあらかじめ決めておくことも重要ですが、感情的になって投資商品を手放す事態は回避できるように心構えをしておきましょう。
定期的なポートフォリオを見直しを怠らない
定期的なポートフォリオの見直しを怠らないことも、資産運用を成功させるために欠かせない要素のひとつです。
ポートフォリオは時間の経過とともに崩れていくため、リバランスによって元の配分に戻してあげる必要があります。
たとえば、100万円の資産を持ち、株式50%・債券50%というポートフォリオを組んだとしましょう。
1年後には株式が好調で、全体に占める割合が60%に増加しているかもしれません。
この場合、リスクが高まっているため、株式10%分を売却して債券10%分を購入するか、債券を10%分買い増しして、株式と債券の配分を1:1に戻すかの対策が必要です。
ただし、ポートフォリオのリバランスには手間がかかります。
そのため、四半期に1回、半年に1回などマイルールを設定し、無理のない範囲で見直すことをおすすめします。
税制優遇制度を活用する
税制優遇制度を活用すれば、効率的に100万円の資産運用を進められます。
主に新NISAとiDeCoの2種類があるため、それぞれの制度概要を詳しく見ていきましょう。
h4:新NISA
新NISAは、少額での投資を支援するためにつくられた非課税制度です。
NISAの制度はもともと存在していましたが、2024年に制度改正があったため「新NISA」と呼ばれています。
日本国内に住む18歳以上であれば、基本的に誰でも新NISAを利用することができます。
新NISAを利用して資産運用するメリットは、運用益がすべて非課税になる点です。
投資の利益には、通常約20%の税金が課せられます。
仮に10万円の利益が出ても、2万円が税金として差し引かれ、手元には8万円しか残らない計算です。
しかし、新NISA口座を使って運用するだけで、10万円をそのまま受け取れるようになります。
新NISAは、「成長投資枠」と「つみたて投資枠」の2つに分かれており、それぞれ年間で投資できる金額や投資対象などが異なるため、自身の運用方針に適したものを選択することが重要です。
項目 | 成長投資枠 | つみたて投資枠 |
年間投資枠 | 240万円 | 120万円 |
非課税保有限度額 | 総枠1,800万円(成長投資枠は1,200万円が上限) | |
非課税保有期間 | 無期限 | |
投資対象商品 | 上場株式・投資信託・ETFなど | 長期の積立・分散投資に適した一定の投資信託 |
購入方法 | いつでも可 | 定期かつ継続的な買付 |
対象年齢 | 18歳以上 |
成長投資枠は、幅広い商品を対象にして積極的な運用がしたい方におすすめです。
一方、つみたて投資枠は、投資信託でコツコツ投資を継続していきたい人に適しています。
とはいえ、成長投資枠とつみたて投資枠は併用できるため、100万円の資産があるのであれば、両方を使い分けて運用するのもひとつの方法です。
iDeCo
iDeCoは、老後の資産形成を後押しするためにつくられた非課税制度です。
自身で投資対象を決めて、毎月一定額の掛金を拠出し、60歳以降になれば掛金と運用益を受け取ることができます。
20歳以上60歳未満で 国民年金保険料を納付している方は、ほとんどのケースでiDeCoに加入できます。
iDeCoに加入するメリットは大きく2つあります。
一つ目は、新NISAと同様に運用益が非課税になることです。
約20%の税金を支払う必要がなくなるため、効率的に資産形成を進められます。
二つ目は、掛金を全額所得控除できる点です。
掛金の分だけ所得を減額できるため、所得税・住民税を節税することができます。
たとえば、年収400万円の方が毎月1万円を拠出した場合、年間で所得税・住民税をそれぞれ1万2,000円ずつ節税できる計算です。
ただし、iDeCoで運用している資産は、原則として60歳になるまで引き出すことはできません。
急な出費が生じたときにもiDeCoには手をつけられないため、無理のない範囲で掛金を設定することが大切です。
100万円を資産運用する際の注意点
100万円を運用する際には、生活防衛費や今後のライフイベントに使用するお金を忘れずに確保しておきましょう。
資産運用には、損失のリスクがつきものです。
余剰資金を超えて投じてしまうと、損失が生じた場合に日常生活が苦しくなったり、将来設計が崩れてしまったりするため、余裕をもった資金管理が欠かせません。
まずは、失業や病気などの緊急時に備えて「生活防衛費」を確保しておく必要があります。
家族構成などにもよりますが、6か月分程度の生活費を目安にしておくと良いでしょう。
ライフイベントに備えるための資金としては、結婚や子どもの教育資金、住宅購入などが該当します。
しばらく使う予定がなければ資産運用に回すのもひとつの方法ですが、元本保証のある商品に投資するなど、損失のリスクを最小限に抑えることが重要です。
まとめ
100万円の預け先としては、主に普通預金・定期預金・仕組預金・外貨預金が挙げられます。
それぞれに異なるメリット・デメリットがあるため、金利や利便性などを確認したうえで、自身に合った預け先を選ぶことが大切です。
100万円を元手に少しでもお金を増やしたいのであれば、単に銀行に預けるだけでなく、資産運用に回すことも検討しましょう。
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この機会に、資産運用の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。