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投資コラム

まとまったお金を運用で増やす!おすすめの方法を初心者向けに解説

まとまったお金を運用で増やす!おすすめの方法を初心者向けに解説

「貯金が貯まってきた」「退職金を受け取った」「親の遺産を相続した」など、まとまったお金が手に入った場合は、資産運用にチャレンジしてみることをおすすめします。 銀行の預金金利は上昇傾向にあるとはいえ、基本的には1%にも満た […]

「貯金が貯まってきた」「退職金を受け取った」「親の遺産を相続した」など、まとまったお金が手に入った場合は、資産運用にチャレンジしてみることをおすすめします。

銀行の預金金利は上昇傾向にあるとはいえ、基本的には1%にも満たない水準にとどまっているため、大金を預けたところでお金はほとんど増えません。

将来の金銭的な不安を少しでも解消したいのであれば、資産運用にお金を投じて、積極的に資産の増加を狙っていくことが大切です。

しかし、いざ資産運用に着手しようとすると、「資産運用にはどのような選択肢があるのか」「どの方法が自分に向いているのか」「何に気を付けて運用すれば良いのか」など、さまざまな疑問が生じてくるものです。

そこで本記事では、まとまったお金を運用する方法について詳しく解説します。

効率よく資産運用を続けるためのコツや注意点なども紹介するので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね!


この記事の概要
  • 一括投資と積立投資はどっちがおすすめ?
    ⇒ リターン重視なら「一括投資」、安全重視なら「積立投資」

  • まとまったお金の運用に適した方法は?
    ⇒ 初心者の方には不動産クラウドファンディングなどがおすすめ!

  • まとまったお金を効率よく運用するコツは?
    ⇒ リスクを抑えて、長期的な運用を心がけることが重要

まとまったお金の運用方法は2パターンに分けられる

まとまったお金の運用方法は、一括投資と積立投資の2パターンに分けられます。

どちらを選ぶべきなのか決まった答えはなく、それぞれにメリット・デメリットがあるため、自身の運用方針にあった方法を選ぶことが大切です。

では、一括投資・積立投資の仕組みやメリット・デメリットについて詳しく見ていきましょう。

一括投資|まとまった金額を一度に投資

一括投資とは、まとまった資金を一度に金融商品に投資する方法です。

利益が見込まれそうなタイミングを見計らい、株式や投資信託などの金融商品を大口の資金で取引します。

たとえば、500万円を元手に運用を始めるのであれば、最初の取引で500万円分の金融商品を購入するイメージです。

ここでは、一括投資のメリット・デメリットを詳しく解説していきます。

メリット

一括投資のメリットは、次のとおりです。

  • 価格上昇時に利益が最大化される
  • 投資タイミングを自由に決められる
  • 取引手数料を節約できる

一括投資では、投資した商品の価格が上昇した際に、大口の資金全体がその恩恵を受けることになるため利益が最大化されます。

たとえば、株価が5%上昇した場合に、900万円を手元に残して100万円分購入しているのと、1,000万円分購入しているのとでは利益の差に大きな違いが生じます。

そのため、一括投資で資産運用を始めれば、短期間で大きなリターンを得られるケースも少なくありません。

また、一括投資では、自分自身で取引のタイミングを決められるメリットもあります。

市場動向や価格変動を分析し、最適な取引タイミングを見極められるスキルがあれば、貪欲に利益を狙っていくことが可能です。

さらに、一括投資では一度に大口の投資をおこなうため、必然的に取引回数が少なくなります。

取引手数料を抑え、利益率を高い水準で維持できる点も大きなメリットといえます。

デメリット

一括投資のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 損失のリスクが高い
  • 取引タイミングの見極めがむずかしい
  • 心理的なプレッシャーが大きい

一括投資における最も大きなデメリットは、損失のリスクが高いことです。

一括投資では投資額全体が価格変動の影響を受けるため、利益だけでなく損失の規模も大きくなります。

たとえば、2024年8月に起きた株価大暴落の直前に一括投資していたような人は、一時的に大きな損失を抱えていたはずです。

また、一括投資では取引タイミングが重要になってきますが、価格変動を正確に予測することはむずかしく、特に初心者の方にとっては大きなハードルに感じられるかもしれません。

さらに、一度に大きな金額を投資するため、心理的なプレッシャーも重くのしかかります。

短期的な価格変動に一喜一憂していると、冷静な判断ができなくなり、利益確定や損切のタイミングを見失ってしまうおそれがあります。

積立投資|一定額を定期的に投資

積立投資とは、一定の金額を定期的に、同じ金融商品に投資し続ける方法です。

投資金額や投資頻度は自由に決められますが、頻繁には変更しない点が積立投資のポイントといえます。

では、積立投資のメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。

メリット

積立投資のメリットは、以下のとおりです。

  • 少額から始められる
  • 時間分散によるリスク軽減効果がある
  • 自動化で手間が省ける
  • 複利効果を活用できる

積立投資は、まとまったお金を一度に使い切るのではなく、小分けにして投資していきます。

そのため、投資初心者の方で大金を投じることに抵抗がある場合でも、気軽に運用をスタートできるはずです。

また、定期的に一定額を投資することで、取引価格が平準化されます。

短期的な価格変動の影響を受けにくくなり、高値掴みや安値売りによる大きな損失のリスクも軽減されるため、長期的に安定した運用が期待できるのです。

積立投資では、はじめに投資金額や投資頻度を設定すれば、毎月自動的に投資がおこなわれます。

そのため、ほとんど手をかけることなく運用を続けられるうえ、感情的な投資判断のミスを避けられる点も大きなメリットです。

そして、利益を元本に加えて再投資する「複利運用」をおこなえば、複利効果によって資産が雪だるま式に増加していきます。

一度の投資金額は小さくても、長期間にわたって積立を続けることで、大きな利益が生み出されることを覚えておきましょう。

デメリット

積立投資のデメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

  • 短期間で大きな利益が得にくい
  • 長期的な視点が必要になる
  • 手数料が継続的にかかる

積立投資では少額ずつ投資するため、たとえ投資商品の価格が急騰しても、そこから生じる利益は限定的なものにとどまります。

積立投資は短期間でハイリターンを目指す方法としては適しておらず、長期的な視点を持ち続ける心構えが必要です。

また、積立投資では定期的に投資をおこなうため、その都度手数料が発生します。

一回の手数料は少額でも、長期的にみると投資収益を大きく圧迫する恐れがあります。

まとまったお金を運用するなら一括投資と積立投資のどちらを選ぶべき?

一括投資と積立投資にはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあるため、自身の性格や運用方針にあわせて適切に選択する必要があります。

ここでは、一括投資と積立投資に向いている人の特徴を紹介するので参考にしてみてください。

一括投資に向いている人の特徴

一括投資に向いている人の特徴は次のとおりです。

  • 投資への興味・関心が高い
  • 投資に十分な時間をかけることができる

では、上記の特徴を持つ人が一括投資に向いているといえる理由を詳しく解説していきます。

投資への興味・関心が高い

投資への興味・関心が高い人は、一括投資に適しています。

なんの知識や経験もないなかで適当に取引して、利益を上げられるほど投資の世界は甘くありません。

一括投資を成功させるためには、市場動向を分析し、投資先や取引タイミングを見極めるスキルが求められます。

そのため、経済ニュースや企業情報を日常的にチェックし、投資・経済の知識を常に更新し続けなければなりません。

もともと投資に興味・関心があり、積極的に勉強を続けることが苦にならないのであれば、知識と経験がどんどん蓄積されていくなかで、投資の成功確率も高まっていくはずです。

投資に十分な時間をかけることができる

投資に十分な時間をかけられる人も、一括投資で運用することを前向きに検討してみてください。

一括投資をおこなう際には、市場動向・企業業績の分析、経済指標・価格変動のチェックなどの地道な作業が必要です。

一つひとつの作業に十分な時間をかけられる環境があれば、知識が増え、分析の精度も高くなっていくため、最適な投資対象や投資タイミングを判断できるようになるのです。

反対に時間がないなかで投資判断をしようとしても、知識不足・分析不足が原因で失敗する可能性が高くなってしまいます。

積立投資に向いている人の特徴

積立投資に向いている人の特徴としては、以下の2つが挙げられます。

  • ほったらかしで資産運用がしたい
  • 初心者で投資の知識がない

では、具体的にどのような方が積立投資に向いているのか、詳しく解説していきます。

ほったらかしで資産運用がしたい

ほったらかしで資産運用がしたい人は、積立投資に向いているといえます。

積立投資では、はじめに投資対象・投資額・投資頻度などを設定すれば、あとは自動的に買付がおこなわれるため、ほとんど手間がかかりません。

投資タイミングに悩む必要もなく、投資する側がやるべきことといえば、定期的に運用益をチェックする程度です。

たとえば、仕事や家事に追われるような生活を送っている方でも、積立投資であれば無理なく続けられます。

ただし、ほったらかしといっても、定期的な見直し作業は必要です。

年に1~2回程度は、積立設定が自身の目標や資産状況に合っているかを確認するようにしましょう。

初心者で投資の知識がない

積立投資は、初心者で投資の知識がない人にも適した方法といえます。

先述のとおり、積立投資は買付のタイミングが自動化されるため、複雑な投資判断が不要です。

基本的には市場動向や価格変動の調査・分析が必要はなく、専門知識がなくても始められます。

また、資産を分けて投資する積立投資であれば、少額でリスクを抑えながら投資経験を積むことができます。

とはいえ、積立設定をおこなう際には、何に・いくら・どの頻度で投資するかの判断が必要になるため、最低限の知識は身につけておくようにしましょう。

まとまったお金の運用におすすめの方法9選

まとまったお金の運用におすすめの方法としては、以下の9つが挙げられます。

  • 不動産クラウドファンディング
  • 不動産投資
  • 株式投資
  • 投資信託
  • ETF(上場投資信託)
  • REIT(不動産投資信託)
  • 外貨預金
  • 債券投資
  • 貯蓄型保険

各運用方法の特徴を正しく理解したうえで、自身と相性が合うものを選ぶことが成功のコツです。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングとは、オンラインプラットフォームを通じて投資家から集めた資金を使い、事業者が不動産の取得や運用をおこなう仕組みのことです。

投資家は、出資額に応じて運用益の一部を受け取ることができます。

不動産クラウドファンディングでは、気になるファンドに対し、口数を指定して出資するケースが一般的です。

そのため、ある程度まとまったお金がある場合は、口数を増やして大きなリターンを狙うこともできます。

不動産クラウドファンディングのメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】

  • 物件を管理する手間がかからない
  • 1万円程度の少額から出資できる
  • 価格変動による損失リスクがない
  • 投資家の元本を守る仕組み「優先劣後方式」が採用されている

【デメリット】

  • 基本的に中途解約ができない
  • 先着順の人気ファンドには出資できないことがある

不動産クラウドファンディングでは、物件の購入手続き・物件管理・入居者対応などをすべて事業者に任せられます。

投資家が出資後におこなうべきことはほとんどなく、定期的に運用益を確認する程度です。

また、不動産クラウドファンディングの特徴として、優先劣後方式が採用されている点が挙げられます。

優先劣後方式とは、損失が発生した場合に事業者の出資分から補填される仕組みのことです。

つまり、損失が事業者の出資額を超えない限り、投資家が損失を被ることはありません。

現在、数多くの不動産クラウドファンディングサービスが存在しますが、なかでも「不動産BANK」が特におすすめです。

不動産BANKでは、資産価値の下落しにくい首都圏の中古物件を取り扱い、年6%の高利回りを安定的に実現しています。

ただし、人気のあるファンドは公開後すぐに応募が上限に達するため、いつでも申請手続きができるように、まずは会員登録だけでも済ませておくと良いでしょう。

不動産投資

不動産投資とは、土地や建物を購入し、他者に貸し出して賃料を得る投資手法です。

物件の売却時には、購入価格との差額で利益を得ることも可能ですが、基本的には家賃収入が主な収入源となります。

通常、多額の初期費用が必要になる不動産投資は、簡単に選択できる方法ではありませんが、まとまった資金があるのであれば、ローンをうまく活用してチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

不動産投資のメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】

  • 物件購入時にローンを組める
  • 所得税や相続税の節税効果が期待できる

【デメリット】

  • 物件を管理する手間がかかる
  • 空室や災害などのさまざまなリスクを伴う

不動産投資では、ほかの投資方法と違って金融機関から融資を受けられます。

ある程度の初期費用を用意する必要はありますが、融資を受ければ数千万円~数億円規模のお金を動かせるようになるため、ハイリターンを狙いやすくなります。

ただし、借金を抱えることに変わりなく、不動産経営がうまくいかない場合は大きな負債を抱えてしまう点には十分注意してください。

株式投資

株式投資とは、企業が資金を調達するために発行する株式を売買し、利益を得る投資手法です。

株価は常に変動しているため、安く買って高く売ることで差益を得られます。

また、株式を保有していると、年に1~2回程度、配当金を受け取ることも可能です。

株式投資では基本的に100株単位で株式を購入するため、少なくとも数十万円程度の資金が必要ですが、まとまったお金があるのであれば無理なく始められます。

株式投資のメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】

  • 株主優待が受けられる
  • 株主として企業経営に参加できる

【デメリット】

  • 銘柄の選定がむずかしい
  • 投資先企業が倒産するリスクがある

銘柄を選ぶ際には、株主優待の内容を確認するのもひとつの指標になります。

自社商品の割引券や金券などが付与される銘柄を選べば、配当金と同じような恩恵を受けることができます。

ただし、将来性のない企業の株式を購入すると、株価が下落し、売買差益で大きな損失を被る可能性も否定できません。

そのため、株式投資を始める際にはまず基礎知識を習得し、銘柄選定を慎重におこなうことが重要です。

投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金を元手にし、事業者が株式や債券などの運用をおこなう金融商品のことです。

投資家には、各銘柄の保有量に応じた分配金が支払われます。

投資信託は口数を指定して購入できるため、まとまった資金を投資すれば、その分大きなリターンを狙うことも可能です。

投資信託のメリット・デメリットとしては、以下のような点が挙げられます。

【メリット】

  • 運用をプロに任せられる
  • 簡単に分散投資ができる
  • 少額投資ができる

【デメリット】

  • 継続的に信託報酬を支払う必要がある
  • リアルタイムで価格の取引ができない

投資信託の大きな特徴は、プロの事業者が資産運用をおこなってくれる点にあります。

投資先の選定や取引のタイミングは事業者がすべて判断してくれるため、投資家が何もしなくても利益を上げることができるのです。

また、多くの投資信託は複数の投資先で構成されており、ひとつの銘柄を購入するだけで自動的に分散投資をおこなえるほか、証券会社によっては100円からでも購入できるため、投資初心者には特に適した方法といえます。

ただし、投資信託の保有期間中は、プロの運用担当者に資産運用を任せるための手数料である「信託報酬」がかかる点に注意が必要です。

保有額の0.5~2.5%程度を支払い続ける必要があるため、できるだけ信託報酬率の低い銘柄を選ぶことが成功のコツといえます。

ETF(上場投資信託)

ETF(上場投資信託)は、証券取引所に上場している投資信託のことです。

日経平均株価やTOPIX指数など、特定の指標に連動することを目的として運用されている点が特徴といえるでしょう。

ETFのメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】

  • リアルタイムで取引ができる
  • 通常の投資信託よりも取引コストが低い

【デメリット】

  • 分配金が自動で再投資されない
  • 取引できる銘柄数が少ない

通常の投資信託とETFの大きな違いは、リアルタイムで取引できるかどうかにあります。

通常の投資信託は注文時と取引確定時にラグが生じるため、想定とは異なる価格で売買されてしまうケースも少なくありません。

一方、ETFはリアルタイムで価格変動を見ながら売買できるため、予期せぬ損失のリスクが軽減されます。

また、特定の指数に連動するように銘柄の選定や運用をおこなうETFは、企業調査などのコストが抑えられており、その分信託報酬が通常の投資信託よりも低く設定されています。

REIT(不動産投資信託)

REIT(不動産投資信託)とは、不動産を主な投資対象とする投資信託のことです。

通常の投資信託は株式や債券などを幅広く扱っていますが、REITは不動産に特化している点が大きな特徴といえます。

REITのメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】

  • 高い利回りが期待できる
  • 少ない自己資金で不動産に投資できる

【デメリット】

  • 金利変動の影響を受けやすい
  • 現物の不動産を所有することはできない

REITが多くの投資家に利用されている理由のひとつは、比較的高い利回りを期待できるためです。

REITには、利益の90%以上を分配金として投資家に還元した場合に、事業者の法人税が非課税となる仕組みがあります。

そのため、利益が積極的に投資家に還元され、結果として利回りも高くなるのです。

また、REITであれば、数万円程度から不動産を対象とした投資にチャレンジできる点も魅力のひとつといえます。

ただし、REITは不動産を投資対象としていますが、投資家はあくまでもファンドに対して出資することになるため、不動産そのものの所有権を得るわけではありません。

現物不動産投資のように、相続税の圧縮や減価償却による所得税の節税効果は期待できない点に注意が必要です。

外貨預金

外貨預金とは、日本円を米ドル・ユーロ・豪ドルなどの外国の通貨に両替し、預け入れることで利息を得る方法です。

一般的に外貨は日本円よりも金利が高いため、円預金よりも効率的に利息を得ることができます。

外貨預金のメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】

  • 日本円の預金に比べて高金利を期待できる
  • お金を預けておくだけで利益が生じる
  • 仕組みが分かりやすく初心者でも始めやすい

【デメリット】

  • 為替変動の影響を直接受ける
  • 外貨の預け入れや引き出し時に手数料が発生する

外貨預金はお金を預けておくだけで資産運用ができる人気の投資手法ですが、為替レートの変動による影響を受ける点には十分注意してください。

どれだけ利息を得ても、換金するタイミング次第では損失を出し、全体としてマイナスになる可能性もあります。

特に、高金利の通貨は為替レートの変動が大きくなる傾向があるため、ハイリスク・ハイリターンの投資になることを理解しておきましょう。

債券投資

債券投資とは、国や企業が資金調達のために発行する債券を購入し、利息を得る投資方法のことです。

満期まで債券を保有していれば購入資金が全額返還されるため、利息分が純粋な利益になります。

債券投資のメリット・デメリットは、次のとおりです。

【メリット】

  • ほかの投資と比較して安全性が高い
  • 得られる利益を事前に予測できる

【デメリット】

  • リターンも小さい
  • 満期前に売却すると損失が出ることがある

債券投資最大の魅力は、その安全性です。

発行元の国が財政破綻する場合や、企業が倒産する場合を除いて、元本は基本的に守られます。

一方でリターンが小さくなりやすく、まとまったお金を投資しても、短期間で資産が大幅に増えるようなことはありません。

また、購入する債券によっては満期前に売却すると返還率が低下し、元本割れすることもあります。

貯蓄型保険

貯蓄型保険とは、万が一の保証機能と貯蓄機能を兼ね備えた保険商品のことです。

保険料の一部が積立金として運用され、将来的に解約返戻金や満期保険金として受け取ることができます。

貯蓄型保険のメリット・デメリットは次のとおりです。

【メリット】

  • 保障と貯蓄を同時に実現できる
  • 計画的な資金積立が可能
  • 保険料控除の対象となる場合がある

【デメリット】

  • 掛け捨て型の保険と比べて保険料が高額になる
  • 早期解約時は元本割れのリスクがある
  • 運用利回りが比較的低い

貯蓄型保険には次のような種類があるため、ライフプランや家計の状況に見合った商品を選択してください。

  • 終身保険:死亡するまで保証が続き、途中解約すると解約返戻金を受け取れる
  • 養老保険:満期時に被保険者が死亡していなければ満期保険金を受け取れる
  • 学資保険:進学のタイミングなどに学資金を受け取れる

まとまったお金を効率よく運用するためのコツ

ここでは、まとまったお金を効率よく運用するためのコツを紹介します。

  • 利益は積極的に再投資する
  • 分散投資を心がける
  • まずは少額から始める
  • 定期的にポートフォリオを見直す
  • 公的な税制優遇制度を活用する

コツを知っているかどうかで、資産運用の成功率は大きく変わってくるため、一つひとつのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

利益は積極的に再投資する

まとまったお金を効率よく運用するには、利益を積極的に再投資することが重要です。

利益を再投資すれば、複利効果によって利益が加速度的に上昇していきます。

たとえば、1,000万円を利回り5%で運用できるものと仮定してみましょう。

利益を再投資しない「単利運用」と利益を再投資する「複利運用」では、資産の増え幅に次のような違いが表れます。

運用年数単利運用複利運用
1年後10,500,000円(+500,000円)10,500,000円(+500,000円)
2年後11,000,000円(+500,000円)11,025,000円(+525,000円)
3年後11,500,000円(+500,000円)11,576,250円(+576,250円)
4年後12,000,000円(+500,000円)12,155,063円(+578,813円)
5年後12,500,000円(+500,000円)12,762,816円(+607,753円)
15年後17,500,000円20,789,282円
30年後25,000,000円43,219,424円

単利運用では、1年間に1,000万円×5%=50万円ずつ増えていく計算です。

一方、複利運用では運用年数が長くなるにつれて利益が増えていき、総資産額は15年後に2倍以上、30年後には4倍以上にまで膨れ上がります。

上記のシミュレーションはあくまでも理論上の結果ですが、複利の力があるかどうかで運用効率が大きく変わることは確かです。

できるだけ早く資産運用に着手し、複利効果による利益の最大化を積極的に狙っていくようにしましょう。

分散投資を心がける

分散投資を心がけることも、まとまったお金を効率よく運用する際のコツといえるでしょう。

分散投資にはリスクを軽減する効果があり、安定したリターンを得られる可能性が高まるからです。

たとえば、複数の投資対象に資金を分散させていれば、いずれかの価格が下落しても、ほかの投資先から生じる利益で損失をカバーできます。

ただし、同じ値動きをする商品を複数購入しても、分散効果は発揮されません。

株式投資を始める場合でも、日本株と外国株を組み合わせるなど、値動きの違いを意識しておくことが大切です。

まずは少額から始める

投資初心者の方がまとまったお金を運用する場合は、まず少額から始めましょう。

少額から始めれば、損失のリスクを抑えつつ、実践経験を積むことができます。

投資対象や取引タイミングの見極めに失敗したとしても、少額なら大きな損失にはなりません。

そして、資産運用に慣れてきた段階で少しずつ投資額を増やしていくのが、比較的安全性の高い方法といえます。

ただし、少額から始める場合でも、最小限の知識を身につけておくことは重要です。

投資商品の特徴やリスクなどを理解したうえで、試行錯誤を繰り返していけば、運用成績も少しずつ向上していきます。

定期的にポートフォリオを見直す

まとまったお金を運用する際には、定期的にポートフォリオを見直すようにしてください。

ポートフォリオは、時間の経過とともに少しずつ崩れていくものです。

そのため、定期的な見直しにより、リスクとリターンのバランスを調整していかなければなりません。

何年も放置している状態が続くと、想定したような利益が出せずに、目標金額を達成できない可能性が高くなります。

リバランスの方法は大きく分けて2種類あり、1つは比率が高くなった商品を売却し、その売却益で比率が低くなった商品を購入する方法です。

もう1つは、資金を追加し、もとのバランスに戻るまで比率が低くなった商品を購入する方法が挙げられます。

なお、ポートフォリオは頻繁に見直す必要はありません。

見直し作業が苦にならないように、半年に1回、年に1回など無理のないマイルールを定めておきましょう。

公的な税制優遇制度を活用する

資産運用をおこなう際は、公的な税制優遇制度を積極的に活用してください。

節税できるかどうかで、手元に残る利益の額は大きく変わってきます。

税制優遇制度はNISAとiDeCoの2種類があるため、それぞれの仕組みやメリットを詳しく見ていきましょう。

NISA(少額投資非課税制度)

NISA(少額投資非課税制度)は、少額投資による資産形成を支援するために作られた税制優遇制度です。

18歳以上であれば、基本的に誰でも加入することができます。

NISAを利用する最大のメリットは、投資による利益が非課税になる点です。

通常、投資の利益には20.315%の税金がかかります。

たとえば、100万円の利益が出ても約80万円しか手元に残りませんが、NISA口座を利用するだけで、100万円をそのまま受け取れるようになるのです。

NISAは2024年1月から新制度に移行し、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の2つの枠が設けられました。

つみたて投資枠成長投資枠
年間投資上限120万円240万円
投資方法積立投資のみ一括投資も可能
対象商品長期・分散投資に適した投資信託上場株式、投資信託など幅広い商品
非課税期間無期限

少額から始めて長期的に資産形成していきたい場合は「つみたて投資枠」、さまざまな投資商品を積極的に運用したい場合は「成長投資枠」がおすすめです。

ただし、「つみたて投資枠」と「成長投資枠」は併用も可能なので、運用目的にあわせて柔軟に使い分けるようにしましょう。

iDeCo(個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は、老後の資産形成を支援する私的年金制度です。

自分自身で決めた金融商品に毎月一定額を投資し、60歳以降に拠出額と運用益を受け取ります。

iDeCoを利用するメリットは、大きく分けて3つあります。

1つ目は、NISAと同様に運用益が非課税になる点です。

約20%の税金を支払う必要がなくなるため、効率的に資産形成できるようになります。

2つ目は、掛金が所得控除される点です。

拠出した分だけ所得を減らせるため、その分、所得税・住民税を節税できます。

たとえば、年収500万円の人が月2万円をiDeCoで拠出すると、所得税・住民税合わせて年間約5万円の節税効果があります。

3つ目は、受け取り時にも節税できる点です。

年金として受け取る場合に「公的年金等控除」、一時金として受け取る場合は「退職所得控除」が適用され、税負担が軽減されます。

ただし、iDeCoで拠出したお金や運用益は原則として60歳まで引き出せません。

急にお金の工面が必要になったときにもiDeCoの資産は頼れないため、無理のない範囲で拠出額を決めることが大切です。

まとまったお金を運用する際の注意点

最後に、まとまったお金を運用する際の注意点を解説します。

  • 運用には余剰資金を用いる
  • 無理にハイリターンを狙わない

資産運用をおこなううえでは、最低限知っておくべき知識なので、一つひとつのポイントをしっかりと押さえておきましょう。

運用には余剰資金を用いる

まとまったお金を運用する際は、必ず余剰資金を用いるようにしてください。

投資には、損失のリスクがつきものです。

余剰資金を超えて投資してしまうと、運用がうまくいかなかった場合に日々の生活が苦しくなるおそれがあります。

資産運用に着手する前に、毎月の生活費や緊急時の備え、近い将来必要になるお金は別途確保しておくようにしましょう。

金銭的に無理のない範囲にとどめておけば、精神的なプレッシャーを感じずに冷静な投資判断ができるため、運用の成功率も高まるはずです。

余剰資金の適正額は、人それぞれ異なります。

ライフステージや資産額、リスク許容度などを考慮しながら、適切に算出するようにしましょう。

無理にハイリターンを狙わない

無理にハイリターンを狙わないことも、まとまったお金を運用する際の注意点といえるでしょう。

投資の世界において、リスクとリターンは原則比例関係にあります。

高いリターンを期待できる投資ほどリスクが大きくなり、取り返しのつかない損失を生み出してしまうおそれがあるのです。

そのため、まずは投資信託や不動産クラウドファンディングなど、比較的低リスクな投資方法から試してみることをおすすめします。

とはいえ、リスクを抑えすぎると十分なリターンは得られません。

リスクとリターンのバランスを意識したうえで、資金量に余裕がある場合はハイリスクな投資をポートフォリオのひとつに入れておくのも選択肢のひとつです。

まとめ

まとまったお金の運用方法は多岐にわたります。

それぞれに異なるメリットがあるため、自身の運用方針にあった方法を選択することが成功への近道です。

投資初心者の場合は、知識や経験がなくても、低リスクで利益が出せる方法を選択するのが良いでしょう。

低リスクな方法はいくつかありますが、なかでも不動産クラウドファンディングがおすすめです。

少額から始められるうえ、運用もプロの事業者に任せられるため、投資初心者の方でも着実に利益を上げることができます。

不動産クラウドファンディングに興味がある方は、ぜひ不動産BANKの公式サイトをチェックしてみてください。

不動産BANKでは、利回り6%以上を期待できる魅力的なファンドが随時立ち上がっています。

会員登録は無料で、オンラインですべての手続きを完結できるため、この機会に資産運用の一歩を踏み出していてはいかがでしょうか。

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