投資コラム
まとまったお金の使い道は投資?貯金?年齢・性別ごとの意識調査
近年、コロナ禍での市場混乱や著しい物価上昇などにより、多くの人がお金に対する強い不安を抱えるようになりました。 そのなかで、人々の資産形成に関する意識も変化し、投資に注目が集まりつつあります。 とはいえ、貯蓄重視の考え方 […]
近年、コロナ禍での市場混乱や著しい物価上昇などにより、多くの人がお金に対する強い不安を抱えるようになりました。
そのなかで、人々の資産形成に関する意識も変化し、投資に注目が集まりつつあります。
とはいえ、貯蓄重視の考え方は根強く、投資に対する警戒心や不信感がいまだに残っているのも事実です。
実際、まとまったお金が手元にあるものの、貯蓄するべきか、投資に使うべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回、20代以上の男女1,000人に「まとまったお金の使い道」に関するアンケートを実施しました。
まわりの人たちはどのくらいの資産を持っていて、どの程度投資に積極的なのか、自分自身が行動を起こす際の参考になる情報が詰まっているので、ぜひ参考にしてみてください。
なお、本アンケートは「不動産BANK」の運営会社、株式会社ファミリーコーポレーションが実施したものです。
調査対象 | 20歳~79歳の男女500名ずつ |
対象地域 | 全国 |
調査日 | 2024年9月11日 |
目次
一般的な金融資産は100万円~300万円程度
まずは、保有している金融資産についてのアンケート結果です。
貯金と投資で運用している額の合計額を調査したところ、「~10万円未満」を除いて、「100万円~300万円未満」の割合が12%と最も多いことが分かりました。
10人に1人以上は、「100万円~300万円未満」の金融資産を保有している計算です。
ある程度貯金や資産運用を意識している層に限定した場合、一般的な金融資産は100万円~300万円程度になるものと考えられます。
金融資産を大きく3段階に分けた場合の割合は、以下のとおりです。
- 100万円未満:44.7%
- 100万円以上~1,000万円未満:30.5%
- 1,000万円以上:24.8%
金融資産が一定額を超えると、保有者の割合もどんどん低下していきます。
そのため、大半の人は1,000万円未満の中堅層に該当し、1,000万円以上と貯金が多い人の割合は3割にも満たないのが実情です。
とはいえ、金融資産の保有量は性別や年代によっても違いがあるため、次章で詳しく見ていきましょう。
金融資産は50代から一気に増加する傾向にある
金融資産を年代別で見た場合、20代~40代は「100万円~300万円未満」が最も多いですが、50代では「500万円~1,000万円未満」、60代になると「1,000万円~2,000万円」の割合が大きくなります。
つまり、年齢を重ねるほど、金融資産も多くなる傾向にあることがわかります。
50代から金融資産が一気に増加する要因としては、子育てを終えて教育費がかからなくなることや、会社で昇進して給料が増えることなどが考えられます。
男女の金融資産の保有額に大きな差はない
金融資産を男女別で見た場合、どちらも「100万円~300万円未満」が最も多い結果となりました。
ただし、10万円から3,000万円未満までは女性の割合が大きいですが、3,000万円以上の保有資産を持っている比率は男性の方が多くなっています。
世間の投資意欲は高い。まとまったお金があるなら投資は有力な選択肢
次に、投資意欲に関するアンケート結果です。
資金面のハードルにバラつきはあるものの、多くの人が投資を始めたいと考えていることがわかります。
では、アンケート結果を2つの観点から詳しく解説していきます。
6割以上の人は投資に対して積極的な姿勢を見せている
アンケート結果によると、「いくら貯金があっても投資はしない」と回答しているのは35.6%です。
つまり、残りの6割強は、投資に対して積極的な姿勢を見せているということです。
また、「1万円からでも始めたい」と考えている人も2割を超えています。
ただ貯金していることに危機感を覚え、投資に対して期待を寄せている人も一定数いることがわかります。
投資に踏み切る余剰資金の目安は「100万円」としている人が多い
投資に踏み切る余剰資金の目安は、「100万円」としている人が多い傾向にあります。
「1万円からでも始めたい」と考える人も多い一方で、やはりある程度まとまったお金がなければ、一歩踏み出す勇気を持てない人がいるのも事実です。
また、金融資産が1,000万円を超えている層でも、「いくら貯金があっても投資はしない」の割合が1割を切ることはありません。
そもそも投資というもの自体に抵抗を感じている人も、少なからず存在していることがわかります。
投資に回すのは余剰資金の10%~30%程度が一般的
続いて、投資に回す余剰資金の割合に関するアンケート結果です。
投資に対して前向きな姿勢を見せている人に関していえば、「余剰資金のうち10%を投資に回したい」と回答した割合が2割を超え、最も多くなっています。
【Q3:貯金(余剰資金)の何%くらいを投資に回したいと考えていますか?】
余剰資金の50%以上を投資に回したいと考えている人は、全体の18%ほどしかいないため、あまり無理をしない投資スタイルが好まれる傾向にあるといえます。
とはいえ、適切な投資比率は資産状況やリスク許容度などによっても変わってくるため、上記のアンケート結果はあくまでも目安のひとつとして捉えておくようにしましょう。
なお、男性のほうが投資比率が高く設定されやすいなど、男女でもリスク・リターンの捉え方に違いがあります。
人気の投資先は株式投資・投資信託。メジャーな投資が人気を集める
次は、投資する商品に関するアンケート結果です。
投資商品を人気が高い順番で並べ替えると、次のようになります。
- 株式投資:31.5%
- 投資信託:25.3%
- 定期預金:20.7%
- FX・仮想通貨:10.9%
- 国債:10%
- 不動産投資(賃貸):9%
- REIT(不動産投資信託):8.7%
- 貴金属・時計・絵画などの保有資産:5.9%
- クラウドファンディングサービス:5.6%
- 不動産クラウドファンディング:4.8%
- ソーシャルレンディング:3.7%
比較的利用されやすい定期預金を上回り、株式投資・投資信託が圧倒的な人気を集めています。
株式投資・投資信託の人気は、主に知名度によるものだと考えられます。よくわからない投資先よりは、身近にある投資先のほうがやはり安心できるのでしょう。
100万円がある場合の使い道は「貯金」が最多。投資を選択したのは3割
最後は、100万円以上のまとまったお金の使い道に関するアンケート結果です。
最も多く選択されたのは「貯金」で59.8%、2番目は「趣味や娯楽」で33.8%という結果になっています。
【Q5:もし100万円以上のまとまったお金が手元にあった場合、以下の選択肢から「ここにお金を使いたい」と思う項目を選んでください。(複数選択可)】
一方、投資資金に充てようとする人は3割弱にとどまっているようです。
ただし、30代~40代の男性は投資を選択しやすいなど、年代や性別によっても、お金の使い道に対する考え方には違いがあります。
貯蓄から投資へ!資産形成の一歩を踏み出そう
アンケート結果を見てみてもわかるように、投資に関しては、肯定的な考え方と否定的な考え方の両方が混在しています。
しかし、効率的に資産形成を進めていくためには、投資の存在が欠かせません。
もちろん無理して取り組むものではありませんが、まとまったお金が手元にある場合は、一度チャレンジしてみることをおすすめします。
アンケート結果からわかる投資への向き合い方
今回実施したアンケート結果から、世間の投資への向き合い方には次のような特徴があると考えられます。
- 投資よりも貯蓄重視の考え方が根強い
- 金融資産の大きさに関わらず、投資を否定的に考える人は一定数存在する
- 投資を始めるにしても投資額は抑えられる傾向にある
つまり、いまだに投資への不信感や警戒心を抱いている人が多いということがわかります。
国が積極的に推奨し、投資機運は高まりつつあるものの、投資が一般的な選択肢として浸透するまでにはまだ時間がかかるのかもしれません。
まとまったお金がある場合にはなるべく 投資に回したほうが効果的
アンケート結果によると、まとまったお金の使い道として最も多く選択されているのは「貯金」です。
しかし、資産形成を目的とするのであれば、ただ銀行に預けているよりも投資に回したほうが効果的といえます。
銀行預金の金利も上昇傾向にはありますが、それでも1%を超えることはほとんどありません。
いくらお金を預けても、資産形成にはつながらないのが実情です。
一方、投資であれば、初心者でも5%程度は十分狙える範囲とされています。
仮に300万円を投資に回せば、年間15万円もの利益を得られる可能性があるのです。
もちろん投資にはリスクがつきものなので、確実にお金を増やせるわけではありません。
しかし、低リスクで安定的に利益を上げられる投資方法もあるため、積極的に取り組んでみることをおすすめします。
投資先なら不動産クラウドファンディングも選択肢のひとつに
投資初心者の方が投資先に悩んだときは、不動産クラウドファンディングを選択肢のひとつに入れておくと良いでしょう。
不動産クラウドファンディングは、オンライン上で投資家から集めた資金を元手に、事業者が不動産の取得・運用をおこなう仕組みのことです。
1万円程度から出資できるうえ、不動産の運用はすべて事業者に任せられるため、初心者でも無理なく始められます。
不動産クラウドファンディングに興味がある方は、ぜひ不動産BANKの公式サイトをチェックしてみてください。
不動産BANKでは、年利6%の高利回りを狙えるファンドが随時立ち上がっています。
会員登録から出資までオンラインで完結できるため、この機会に投資の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。