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投資コラム

500万円を預けるなら?賢い活用方法や投資戦略の完全ガイド

500万円を預けるなら?賢い活用方法や投資戦略の完全ガイド

資産の500万円を普通預金として預けている方のなかには、 「このまま普通預金として預けておくのはもったいないのでは?」 と考えている方も多いでしょう。 普通預金口座の金利は0.1%〜と非常に低いのが現状です。投資初心者向 […]

資産の500万円を普通預金として預けている方のなかには、

「このまま普通預金として預けておくのはもったいないのでは?」

と考えている方も多いでしょう。

普通預金口座の金利は0.1%〜と非常に低いのが現状です。投資初心者向けと言われるNISAでさえ4%前後の利回りが期待でき、普通預金として預けておくよりも効率よく資産を増やせます。

とはいえ、初心者の方向けの比較的やさしい投資方法であっても、元本割れなどのリスクが伴うため、きちんと情報収集してから始めることが大切です。

そこで今回は、500万円の上手な活用方法を解説します。

具体的なシミュレーションも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。


この記事の概要
  • 500万円あったら定期預金に預けるべき?投資に回すべき?
    ⇒ それぞれメリット・デメリットがある

  • 500万円を上手に活用する投資方法は?
    ⇒ 投資初心者は不動産クラウドファンディングや投資信託から始めるのがおすすめ

  • 500万円を銀行に預けるか投資に回すか悩んだらどうしたらいい?
    ⇒ リスクとリターンを考慮する、目的を考えるといったことが大切

500万円あったら定期預金に預けるべき?定期預金のメリットとデメリット

500万円あったら定期預金に預けるべき?定期預金のメリットとデメリット

今すぐ使う予定のない500万円が手元にあり、

「500万円を普通預金に預けているだけではもったいない」

と感じている方は、「定期預金」に預けるのが選択肢の一つとしておすすめです。

定期預金は元本割れのリスクがなく、普通預金よりも高金利が期待できます。

ただし、500万円を定期預金に預けるときはメリット・デメリットについて理解しておくことが大切です。

では、定期預金として500万円を預けるメリット・デメリットについて、投資と比較しながら見ていきましょう。

500万円を定期預金に預けるメリット

定期預金とは、金融機関に一定期間、資金を預けることで、通常の普通預金よりも高い金利を得られる預金の一種です。

設定した預け入れ期間中は基本的に預金を引き出すことができませんが、定期的に利息を得られます。

定期預金の最大のメリットは、元本保証がされていることです。

「預金保険制度」が適用されるため、預け入れた金融機関が破綻したとしても、1,000万円までの元本と破綻日までの利息が保護されます。

さらに、普通預金と比べると、金利が高く設定されていることも魅力です。

500万円を定期預金に預けるデメリット

定期預金は、預金保険制度の範囲内であれば元本割れのリスクを伴うことなく、普通預金よりも高い金利が適用されるというメリットがある一方で、デメリットもあります。

まず、預け入れ期間中は原則として預金を自由に引き出すことができないため、急に現金が必要になったときに困る可能性があります。

さらに、普通預金よりも金利が高いとはいえ、インフレリスクに弱い点もデメリットです。

インフレリスクとは、インフレ(物価の上昇)によって資産の実質的な価値が減少するリスクのことです。

たとえば、定期預金の金利がインフレ率を下回った場合、利息を得て元本が増えたとしても、物価がそれ以上に上昇していると、実際には資産の価値が目減りしてしまうことになります。

また、投資と比べるとリターンが低いため、大きなリターンは期待しにくいこともデメリットです。

500万円あったら投資に回した方がいい?500万円を投資するメリットとデメリット

500万円あったら投資に回した方がいい?500万円を投資するメリットとデメリット

定期預金は普通預金より高金利であるとはいえ、資産を大きく増やすのはむずかしいといえます。

そこで、 

「今ある500万円を元手に、より効率的に資産を増やしていきたい」 

と感じている方は投資を行うのがおすすめです。

ただし、投資は普通預金や定期預金よりも効率的に資産を増やせる可能性が高い反面、元本割れのリスクなどが伴います。

では、500万円を投資するメリット・デメリットについて、定期預金と比較しながら見ていきましょう。 

500万円を投資するメリット

500万円を投資するメリットの一つは、定期預金などの元本保証のある商品と比較すると、(もしくは)比べると、大きなリターンが期待できる点です。

株式や投資信託、不動産など、さまざまな投資先がありますが、いずれも定期預金よりは高い利回りを期待できます。また、長期的に運用していくことで、複利効果によってさらに効率的に資産を増やせます。

リスク許容度や目的などに合わせて、投資方法を選べることも魅力でしょう。

さらに、比較的高い利回りを期待できるため、インフレ対策にもなります。

500万円を投資するデメリット

投資は効率的に資産を増やせる可能性がある一方で、元本割れのリスクを伴うことがデメリットです。

投資先やタイミング、市場の状況などの影響によって、投資した金額よりも少ない金額しか戻ってこないという状態に陥るリスクがあります。

また、投資には市場の動向を理解し、適切な判断をするための知識や経験が必要です。

500万円を投資するときは、どのようなリスクがあるのか理解しておくことはもちろん、投資に関する知識を身に着けたうえで進めることが大切です。

利回り・運用年数ごとの500万円の運用結果をシミュレーション

利回り・運用年数ごとの500万円の運用結果をシミュレーション

500万円を定期預金に預けるべきか、投資すべきか考える際には、どのくらいのリスクを許容して運用すれば目標金額を達成できるのか、シミュレーションしてみることが大切です。

500万円を10年間運用した場合

まずは500万円を10年間資産運用した場合、達成できる金額を利回り別に見ていきましょう。

【条件】

運用資金(元本):500万円

運用期間:10年

想定利回り(年率):0.4%、1%、2%、3%、4%

運用方法:複利運用

【運用結果】

想定利回り(年率)0.4%1%2%3%4%
10年後の運用結果520.4万円552.3万円609.5万円672.0万円740.1万円

仮に三菱UFJ銀行に500万円を定期預金として預けた場合、10年間の金利は0.4%(2024年10月時点)となるため、受け取れる利息は20万円です。

同じ500万円投資に活用し、4%の利回りで10年間運用できれば740.1万円になるため、220万円以上もの差がつきます。

また、利回りが3%であっても約150万円もの差が付くため、効率的に資産を増やすなら定期預金よりも投資が適しているとわかるでしょう。

500万円を600万円にするまでにかかる年数

次に、元手の500万円を600万円にするまでにかかる年数について、利回り別に見ていきましょう。

【条件】

運用資金(元本):500万円

目標金額:600万円

想定利回り(年率):0.4%、1%、2%、3%、4%

運用方法:複利運用

【運用結果】

想定利回り(年率)0.4%1%2%3%4%
600万円に達するまでの年数45年8ヶ月18年4ヶ月9年2ヶ月6年2ヶ月4年8ヶ月

500万円を元手に複利運用した場合、定期預金の金利0.4%で運用すると、600万円に達するまでには45年8ヶ月もの年月がかかります。

そのため、500万円から600万円に増やしたいと考えている場合、定期預金でそれを実現するのはかなり遠い道のりになるといえるでしょう。

仮に2%の利回りで運用できれば約10年で500万円から600万円に増やすことができ、さらに4%の利回りであれば約5年で達成できます。

投資で利回り4%はそれほど高い目標ではないため、リスクが許容できるなら、効率的に資産を増やすためにも積極的に投資をおこなうのがおすすめです。

500万円を上手に活用する投資方法

500万円を上手に活用する投資方法

ひとえに投資といってもさまざまな方法があります。

「定期預金では目標金額に達するまでに時間がかかりすぎるから、投資を始めたい」

「投資初心者で、500万円の元手があっても何から始めたらいいのかわからない」

という方も多いでしょう。

ここでは、500万円を元手に投資を始めるときのおすすめの方法を解説します。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングは、事業者がインターネットを通じて投資家に出資を募り、集めた資金を元手に不動産を購入して管理・運営し、得られた利益を投資家に分配するという仕組みです。

不動産クラウドファンディングは1口1万円などの少額投資が可能なファンドも多いため、500万円の元手があれば余裕を持って始められます。

利回りは3%のものから、高いものであれば5%を超えるものがあり、長期的に運用すれば複利効果も得られて効率的に資産を増やせるでしょう。

また、不動産投資の一種でありながら、現物不動産のように、多額の初期費用が必要になったり、融資を受けたりする必要がないため、投資初心者の方でも500万円を運用しやすい方法です。

不動産投資

不動産投資は、実際にマンションやアパートなどの不動産を購入し、管理・運用していく方法です。

家賃収入、もしくは売却益によって利益を得る方法であり、平均的な利回りは8%程度(表面利回り・一棟マンション)です。

ほかの投資方法と比べると高い利回りを期待できることがメリットですが、物件の所有者として管理・運用していくため、手間がかかるのはもちろん、初期費用として数百万円~数千万円が必要となります。

500万円以上の不動産を購入する場合は、金融機関からの融資を受ける必要があり、投資初心者の方にとってはややハードルが高いといえるでしょう。

また、期待できるリターンが大きい分、空き室や家賃滞納、資産価値の下落など、想定されるリスクも高い傾向にあります。

投資信託

投資信託は、投資初心者の方におすすめの投資方法の一つです。

投資家から集めた資金を一つにまとめて、投資のプロであるファンドマネージャーが国内・海外の株式や債券に投資し、運用益を投資家に分配する仕組みです。

投資信託は一つの商品にさまざまな投資先が含まれているため、自然と分散投資ができることや、1口100円という少額投資が可能なファンドがあるなど、投資を始めるうえでハードルが低いことが魅力です。

500万円の資金をどうやって分散投資したらいいのかわからない、管理・運用していく自信がない、リスクを抑えつつある程度のリターンを期待したいという方におすすめの投資方法です。

株式投資

株式投資とは、株式会社の株式を購入し、売却益や配当金で利益を得る方法です。

株式を購入し、購入時よりも株価が高くなったタイミングで売却することで差分を売却益として得ることができます。

また、株式を保有しているだけで株式会社から分配金が出されることがあり、こちらが配当金となります。

株式投資は、株価が急に値上がりして、短期間で大きなリターンを得られる可能性がある反面、投資先の企業が倒産して大きな損失を受けるリスクもあることが注意点です。

そのため、日々、株式市場や投資先の株価や動向をチェックし、購入・売却のタイミングを見極めなければなりません。

株式投資は100口単位での購入が基本となるため、初期投資にはまとまった金額が必要ですが、500万円の元手があれば選択肢が広くなります。

そのため、きちんと投資先や売却のタイミングを見極められれば、一定のリターンが期待できるでしょう。

定期預金

できるだけリスクを抑えつつ、普通預金よりは高い金利で資産運用していきたいという方は、定期預金がおすすめです。

定期預金は、金融機関に一定期間、資金を預ける預金の一種であり、普通預金よりも高い金利が期待できます。

普通預金金利(円)定期預金金利(円)
三菱UFJ銀行年0.1%年0.125〜0.400%
三井住友銀行年0.1%年0.125~0.300%

参考:三菱UFJ銀行HP三井住友銀行HP(2024年10月時点)

このように、普通預金よりも定期預金として預ける方が、高い金利が適用されます。

また、不動産投資や株式投資とは異なり、元本保証がされていることも定期預金のメリットです。

ただし、元本保証の内容は預金者1人に対して元本1,000万円と破綻日までの利息(1金融機関につき)と決められているため注意してください。

外貨定期預金

外貨定期預金とは、米ドル、ユーロ、オーストラリアドルなど、日本円以外の外国通貨を預け入れる定期預金のことです。

外貨預金を始めたときよりも円安が進んだときに日本円に換金すると、為替差益によって利益を得られる仕組みです。

ただし、預け入れたタイミングより円高が進むと、損する可能性もあるので注意してください。

また、為替の値動きは社会情勢や経済状況によって変動するため、値動きを予想しにくいことや、預金保険制度の対象外であること、為替手数料がかかることを想定しておく必要があるなど、デメリットもあります。

外貨定期預金は、日本円による定期預金とは異なる仕組みであるため、リスク・リターンを知ったうえで始めることが大切です。

なお、外貨定期預金については次の記事で詳しく解説しています。

参考記事:外貨預金はおすすめしない?理由・デメリットをあわせて解説

国債

国債とは、国が発行する債券のことです。

国債の購入を通して国にお金を貸すことで、年2回、利子を受け取れます。

また、投資のように大きなリターンは期待できませんが、元本保証がされているのでリスクを抑えつつ投資したい方に適した方法です。

個人向け国債は3タイプあり、商品ごとに金利タイプや金利の設定方法などが異なります。

商品名変更10固定5固定3
満期10年5年3年
金利タイプ変動金利固定金利固定金利
金利設定方法基準金利×0.66基準金利-0.05%基準金利-0.03%

受け取った利子以外は手数料がかかりません。

1年経てば途中解約もできますが、直近2回分の利子相当額が差し引かれるため、1年間利息が付かなかったことになってしまいます。

500万円の国債を購入するときは、満期まで解約しないか検討したうえで始めるのがおすすめです。

500万円を銀行に預けるか投資に回すか悩んだら考えるべき4つのポイント

500万円を銀行に預けるか投資に回すか悩んだら考えるべき4つのポイント

これまで500万円の運用方法について解説しましたが、方法ごとのメリットやデメリットは理解できても、銀行に預けるべきか、投資すべきか悩む方もいるでしょう。

ここでは、500万円を銀行に預けるか投資に回すか悩んだら考えるべき4つのポイントを解説します。

リスクとリターンを考慮する

銀行に預けるか投資に回すかを決める際には、リスクとリターンのバランスをしっかり考慮することが重要です。

銀行の普通預金や定期預金は預金保険制度によって元本が保証されているため、リスクは低いといえます。

しかし、元本割れのリスクがない分、期待できるリターンは大きくありません。

一方、投資は預金よりも高いリターンが期待できる分、元本割れなどのリスクが伴います。

自分自身がどの程度のリスクを許容できるかを把握し、その上でどの方法が自分に合っているかを検討することが大切です。

お金を増やす目的を考える

500万円を増やす目的を明確にすることも重要です。

たとえば、

「2~3年後のマイホームの頭金にしたい」

「老後資金として、500万円を時間をかけて増やしていきたい」

などの目的があれば、運用期間や目指すべき利回りが明確になり、どのような方法で資産運用すべきか検討しやすくなります。

そのため、まずは500万円をいつまでに、いくらにしたいのか、どのように使うのかなどを考えてみるのがおすすめです。

資産運用における流動性の重要度を考える

500万円の活用方法について考えるときは、資産の流動性について考慮することもポイントです。

資産の流動性とは、「資産をどのくらいスピーディに現金化できるか」という考え方です。

普通預金など、流動性が高い資産運用の方法は、必要なときにすぐに現金化できます。

反対に定期預金など、流動性が低い投資方法は、急に現金が必要になっても、売却や換金に時間がかかります。

500万円を運用するときは、ほかの資産状況や将来必要な出費などを想定して、流動性の高さが必要かどうかを考えましょう。

長期・分散・積立を意識した運用を行う

500万円を銀行に預けるか投資すべきか決めるときは、「長期・分散・積立」を考慮することもポイントです。

「長期・分散・積立」は、資産運用における基本であり、3つのポイントを意識することでリスクを抑えられます。

  • 長期投資:長期にわたって金融商品を保有し続ける
  • 分散投資:投資先や投資のタイミングを分散する
  • 積立投資:決まったタイミングと金額でコツコツ金融商品を購入する

短期的に大きなリターンを狙ったり、一つの投資先だけに500万円を投資したりすると、安定した利益を得ることがむずかしくなります。

しかし、「長期・分散・積立」を意識して投資すれば、リスクが分散されて安定的な運用につながります。

まとめ

まとめ

今回は、500万円を預けるときの選択肢について解説しました。

500万円の資金がある場合、元本割れのリスクがない普通預金や定期預金のほか、不動産クラウドファンディングや株式投資によって効率的に資産を増やしていく方法など、さまざまな選択肢があります。

そのため、自分自身のリスク許容度や資産運用の目的などにあわせて、最適な方法を選択することが大切です。

なお、「不動産クラウドファンディング」は、不動産投資の一種であり、一口1万円などの少額から始められるうえに、運用や管理の手間がかからないため、投資初心者の方にもおすすめの方法です。

さらに、期待できる利回りは3%程度、高いものであれば5%を超えるものがあります。

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今回の記事を参考に500万円の活用方法について、ぜひ検討してみてください。

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