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不動産クラウドファンディング

ソーシャルレンディングのおすすめ一覧!全11社を比較して紹介

ソーシャルレンディングのおすすめ11社の特徴や違いを詳しく解説します。自分に合うサービスを見つけて、投資をスタートさせましょう。

ソーシャルレンディングは投資の一種であり、少額から始められることや、出資後の運用の手間がかからないことなどから人気があります。

しかし、ソーシャルレンディングといっても複数の事業者がサービスを展開しており、

「どこのソーシャルレンディングを選べばいいのかわからない」

「ソーシャルレンディングを選ぶときのポイントが知りたい」

など、実際にソーシャルレンディングを始めるうえで投資先に悩んでいる方も多いでしょう。

今回は、ソーシャルレンディングのおすすめ11社の特徴や違いを詳しく解説します。自分に合うサービスを見つけて、投資をスタートさせましょう。

目次

ソーシャルレンディングとは?

ソーシャルレンディングを始めるうえで、基本的な仕組みを理解しておくとよりスムーズに運用できるようになります。

そこで、おすすめのソーシャルレンディングサービスを紹介する前に、仕組みや投資型クラウドファンディングとの違いなどを解説します。

ソーシャルレンディングの仕組み

ソーシャルレンディングとは、「投資家」と「融資してほしい企業」の間に「ソーシャルレンディング事業者」が入り、事業者が投資家から出資金を募って、企業に貸し付ける仕組みです。そして、融資を受けた企業は返済利息を上乗せして返済し、その利息が投資家の分配金となります。

通常、企業が事業を拡大するときなどに資金調達をするときは、銀行などの金融機関から融資を受けるのが一般的です。しかし、金融機関の融資審査はハードルが高いうえに、審査に時間がかかるなどのデメリットがあります。

そこで、ソーシャルレンディングを利用することで、企業側(借り手)に以下のようなメリットがあります。

  • 金融機関から借り入れをするよりも審査が通りやすく資金調達がスムーズである
  • ソーシャルレンディングを通して、投資家に企業やファンドの魅力をアピールできる
  • 元本の分割返済ではなく、満期一括返済ができる

このように、金融機関から融資を受けにくい企業にとって、ソーシャルレンディングを利用することでスムーズに資金調達ができるようになるのです。さらに、投資家に対する宣伝効果も期待できます。

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの違い

ソーシャルレンディングに興味を持って調べていると、似たような投資方法として「不動産クラウドファンディング」が紹介されているケースがあるでしょう。ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングは比較されやすい投資方法ですが、それぞれ以下のような違いがあります。

ソーシャルレンディング不動産クラウドファンディング
投資可能額1万円程度~(※ファンドによって異なる)1万円程度~(※ファンドによって異なる)
出資先企業不動産
利益の種類返済利息家賃収入不動産の売却により発生した利益
情報開示透明性が低い透明性が高い

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングは、インターネット上で出資できる、1万円などの少額から出資可能といった点が共通点です。

しかし、ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングは、投資対象や発生する利益に大きな違いがあります。

まず、ソーシャルレンディングでは、資金を必要とする企業に投資するのが一般的です。そのため、出資したお金が不動産に活用される場合や、IT事業・太陽光発電事業などに用いられるケースもあります。そして、返済利息が投資家の利益となります。

一方で、不動産クラウドファンディングの投資対象はマンションやビル、ホテル、学校などの不動産であり、物件を運用して得られた家賃収入や売買益で得た利益を出資者に分配する仕組みです。

そのほか、不動産クラウドファンディングは情報の透明性が比較的高いことに対し、ソーシャルレンディングは情報の透明性が低いケースがあることも違いといえます。

ソーシャルレンディングを始める手順・流れ

ソーシャルレンディングは、シンプルな手順で投資を始められます。ここでは、ソーシャルレンディングを始めるときの、基本的な手順や流れを解説します。

投資用口座を開設する

ソーシャルレンディングを始める際、登録する事業者で投資用口座を解説することが最初のステップです。

ソーシャルレンディングの投資用口座の開設手続きは、インターネット上で完結することが一般的です。個人情報や本人確認書類、本人確認画像を指定のサイトから提出すると、審査が行われます。

審査に通過すると、パスワードが郵送で送られてくるため、パスワード登録を済ませれば投資用口座の開設完了となります。

なお、ソーシャルレンディングサービスを提供している事業者は20社ほどあるとされています。事業者ごとに特徴や取り扱っているファンドが異なるため、自分の投資方法に合ったサービスに登録しましょう。

入金を行う

投資用口座を開設できたら、入金を行います。

入金した金額内で投資ができるようになりますが、金融機関の締め日の関係などですぐに入金したお金が反映されないケースがあります。その間に、応募したいファンドの募集が締め切られることもあるため、余裕を持って入金しましょう。

投資先のファンドを選ぶ

最後に、投資先のファンドを選びます。事業者のサイトで募集されているファンドのなかから、投資目的や運用期間、予算などから最適なファンドを選びましょう。

なお、ファンドを選ぶときにチェックすべきポイントは以下のとおりです。

  • ファンドの内容
  • 最低出資額
  • 運用期間
  • 利回り
  • 担保の有無

複数のファンドがあるため、利回りの高さだけで選ぶのではなく、さまざまな情報を比較して投資先を選ぶことをおすすめします。

おすすめのソーシャルレンディング11選

ここでは、ソーシャルレンディングが初めての方にもおすすめできるサービス11選を紹介します。

なお、今回紹介するサービス11選の情報をまとめた表は以下のとおりです。

サービス名運営会社サービス開始年想定利回り(目安)
Crowd Bank(クラウドバンク)日本クラウド証券株式会社2013年約5.87%(年)
Bankers(バンカーズ)株式会社バンカーズ2020年約1.86~7.2%(年)*
Alterna Bank(オルタナバンク)SAMURAI証券株式会社2016年約4.0~12.0%(年)※税引前
Funds(ファンズ)ファンズ株式会社2019年約1.0~2.0%(年)※税引前
LENDEX(レンデックス)株式会社LENDEX2017年約6.0~10.0%(年)
COMMOSUS(コモサス)株式会社SOCIAL COMMON CAPITAL2019年約4.2%〜10.0%(年)※税引前
AGクラウドファンディングAGクラウドファンディング株式会社2021年アイフルファンド:1.0~1.3%不動産担保ローンファンド:3.0~8.0%
OwnersBook(オーナーズブック)ロードスターインベストメンツ株式会社2014年約3.0%~5.0%(年)
CROWD CREDIT(クラウドクレジット)クラウドクレジット株式会社2014年約6.0%~9.8%(年)
Funvest(ファンベスト)Fintertech株式会社2021年約2.25%~4.5%(年)*※税引前
Pocket Funding(ポケットファンディング)ソーシャルバンクZAIZEN株式会社2017年約5.2%(年)

*利回りは2024年1月時点の数値を記載しています

では、それぞれのサービスについて、詳しく見ていきましょう。

1.Crowd Bank(クラウドバンク)

クラウドバンクは2013年に開始したソーシャルレンディングサービスであり、2023年10月時点で累計応募総額2,500億円を突破している実績が強みです。

また、2022年の日本マーケティングリサーチ機構が実施したインターネット調査によると、融資型クラウドファンディングで人気ナンバーワンを獲得しています。

さらに、クラウドバンクの平均利回りは5.87%となっており、利回りの水準がほかのサービスを比較して高めであることも魅力といえるでしょう。

2.Bankers(バンカーズ)

バンカーズは2020年から始まった比較的新しいサービスです。サービスが開始されてから数年しか経っていませんが、業界最速となる2023年7月時点で応募総額300億円を突破しており、投資者が勢いよく増えていることが特徴です。

バンカーズのファンドは、流動性・換金性が低い代わりに期待できる利回りが高く、年1.86~7.2%の利回り(税引前)を期待できるため、長期的に資産形成をしたい方におすすめのサービスです。

3.Alterna Bank(オルタナバンク)

オルタナバンクは2016年から始まったサービスであり、国内だけでなく海外を投資先とするファンドの選択肢が豊富であることが特徴です。

また、オルタナバンクは第一種金融商品取引業者が運営しており、過去に貸し倒れが発生していないことが強みです。投資をするうえで、できるだけリスクを抑えたいと考えている方は、投資先として検討してみるとよいでしょう。

4.Funds(ファンズ)

ファンズは2019年にスタートした比較的新しいソーシャルレンディングサービスです。

期待利回りは約1.0〜2.0%(年)とやや低めに設定されていますが、投資手数料が無料であり、1円単位で投資可能であることが特徴です。

また、ファンズが取り扱うのはすべて固定利回りのファンドであるため、相場による値動きがなく、相場変動による運用期間中にストレスを感じにくいことがメリットです。

5.LENDEX(レンデックス)

レンデックスは約6.0〜10.0%(年)など、高利回りが期待できるファンドを多く取り扱っていることが特徴です。さらに、運用期間は1年未満のファンドが多く、短期間の運用かつ高い利回りを狙いたい方に適したファンドが多いといえます。

また、レンデックスは出金・口座開設・手数料が無料であるため、コストがかかりにくいこともポイントです。

6.COMMOSUS(コモサス)

コモサスは2022年12月より、CAMPFIRE OwnersからCOMMOSUS(コモサス)へサービス名が変更されました。

クラウドファンディングとして有名な「CAMPFIRE」の元子会社が運営しているため、サービスの信頼度が高いことが特徴です。また、最低1万円からの投資が可能であり、利回りの高い案件から低い案件まで、さまざまな業界・業種のファンドを取り扱っています。

7.AGクラウドファンディング

AGクラウドファンディングは、アイフルの子会社であるAGクラウドファンディング株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。

1円から投資できることに加え、アイフルを融資先とした商品を取り扱っており、有名な企業が貸付先となるため初心者の方でも投資しやすいでしょう。

なお、2021年にスタートした新しいサービスですが、すでに募集金額75億円を突破し、勢いがあるサービスとして注目されています。

8.OwnersBook(オーナーズブック)

オーナーズブックは、最低1万円から始められる不動産特化型のソーシャルレンディングサービスです。

不動産のプロが厳選したファンドに投資できることに加え、すべてのファンドに不動産担保が付いているため、貸し倒れのリスクを軽減できることが魅力です。

また、運営会社にあたるロードスターインベストメンツ株式会社は、東証マザーズ上場企業であるロードスターキャピタル社の完全子会社であるため、企業としての信頼度が高いことも特徴であるといえます。

9.CROWD CREDIT(クラウドクレジット)

クラウンクレジットは、「世界の成長を取り込む投資」をコンセプトとして掲げており、世界中のさまざまな社会問題解決につながるファンドを多く保有していることが特徴です。

期待利回りは約6.0%~9.8%(年)となっており、高利回りを期待できるファンドが多くあります。ファンドの平均的な利回りも、ほかのソーシャルレンディングサービスと比べて高めのものが多いため、利回りの高さを重視する方におすすめです。

10.Funvest(ファンベスト)

ファンベストは、大和証券グループとクレディセゾングループの合弁会社であるFintertech株式会社が運営しているソーシャルレンディングサービスです。

ファンドの運営は金融・不動産のプロが対応しており、国内だけでなく海外の投資案件も多く取り扱っています。また、ファンベストで取り扱っているファンドは比較的運用期間が短く、リスクを抑えて投資できることもポイントです。

11.Pocket Funding(ポケットファンディング)

ポケットファンディングは、15年以上にわたって沖縄で金融サービスを展開してきた株式会社財全GROUPのグループ企業であるソーシャルバンクZAIZEN株式会社が運営しています。

1口1万円からの少額投資が可能であることに加え、投資資金が毎月正常に運営されているかどうか、毎月レポートを提出していることが特徴です。

さらに、未成年でも口座開設が可能であるため、子どもの資産の一部を投資したい、幼いころから投資を経験させたいと考えている方にもおすすめです。

ソーシャルレンディングのメリット

さまざまな投資方法があるなかで、ソーシャルレンディングにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

ここでは、ソーシャルレンディングのメリットを解説します。

少額投資が可能

ソーシャルレンディングは、数ある投資方法のなかでも、少額から投資を始められることがメリットです。

事業者やファンドによって異なりますが、主に1口1万円から始められる場合が多く、手元にある余剰資金で始めやすい投資方法であるといえます。また、10万円の元手があれば、複数のファンドに分散投資するなどの選択も可能であるため、目的に応じて投資方法を選べます。

インターネット上で手続きが完結する

ソーシャルレンディングは、口座開設から出資手続きまで、基本的にすべての手続きがインターネット上で完結します。そのため、通勤時間や隙間時間を使って、気軽に投資を始めやすいこともメリットでしょう。

たとえば、現物不動産投資は物件を実際に見たり、不動産会社で購入手続きをしたりする必要があるほか、金融機関でのローン手続きなど、実際に投資家が動かなければならないシーンが数多くあります。

一方で、ソーシャルレンディングならインターネット上だけで投資が完結するため、手軽であることは魅力だといえます。

ファンドによっては高い利回りを期待できる

ソーシャルレンディングの平均的な利回りは約3.0〜7.0%とされており、数ある投資方法のなかでも高い利回りを狙えることがメリットです。

なお、ほかの投資方法の平均利回りの目安は以下のとおりです。

資産運用の種類利回りの平均
定期預金0.1~0.2%
株式投資約2.0%前後
投資信託約1.4~3.8%
不動産投資約4.0~5.0%

ソーシャルレンディングは、定期預金はもちろん、株式投資や投資信託、不動産投資などよりも高い利回りを期待できることがわかります。

ただし、期待できる利回りが高いのは、同時にリスクが高いといえるため、ファンド選びは慎重に行う必要があります。

出資後の手間がかからない

ソーシャルレンディングは、出資後、運用期間を迎えるまで管理・運用に手間がかからないことも魅力の一つです。

貸付金に対して返済利息を分配金として受け取る仕組みであるため、出資後に管理・運用する必要がありません。副業として投資を始める場合も、本業に集中しやすい状態を維持できます。

一方、株式投資を行う場合、投資先選びはもちろん、こまめに値動きをチェックして売買のタイミングを見極めなければばりません。さらに、不動産投資の場合も、物件の管理・運用に手間がかかるでしょう。

投資スタイルに合わせてファンドを選べる

ソーシャルレンディングは、自身の投資スタイルに合わせてファンドを自由に選べることもメリットの一つです。

ファンドによって、期待できる利回りや運用期間、募集方法などが異なるため、自由度が高い投資方法であるといえます。

たとえば、長期間資金を動かす必要がない場合は、1年以上といった長期運用のファンドを選択するとよいでしょう。一方、短期間で大きなリターンを得たいという場合は、3ヶ月など短期間のファンドで利回りの高さを重視するとよいでしょう。

このように、目的に合わせて投資スタイルを変えられるのはソーシャルレンディングの魅力です。

ソーシャルレンディングのデメリット

ソーシャルレンディングはさまざまなメリットがある一方で、デメリットもあります。

投資で失敗しないためにも、ソーシャルレンディングのデメリットを見ていきましょう。

貸し倒れ・元本割れのリスクがある

ソーシャルレンディングは、「貸し倒れ」「元本割れ」のリスクを伴うことがデメリットです。分配金を得られないばかりか、出資したお金の一部、もしくは全額が返還されない可能性があります。

たとえば、融資先の企業が倒産したり、ファンドの進行がうまくいかなかったりして、事業者が元金を回収できない場合に発生します。もしくは、事業者自体の経営状態が悪化し、出資金が返還されない事態もあるでしょう。

事業者に資金的余裕があれば、対応してもらえることがありますが、元金が返ってこないまま泣き寝入りになるケースも少なくありません。リスクを軽減するためにも、ソーシャルレンディング業者の実績や、ファンドの内容、担保、保証内容などを出資前に確認しましょう。

運用期間中は途中解約できない

ソーシャルレンディングは、一度出資すると、基本的に運用期間中は途中解約できません。

出資金を他の投資先に回すことや、現金が必要な際に途中で出金することができず、資金がロックされてしまいます。

そのため、急に現金が必要になる場合などを想定して、ソーシャルレンディングは余剰資金で行うことが重要です。投資初心者の場合は、短期間のファンドを選ぶ、少額から投資するといった方法で始めるのがよいでしょう。

倍率の高い案件は投資できないことがある

ソーシャルレンディングは、募集金額が決まっているため、誰でも自由に出資できるわけではありません。

人気のファンドの場合、募集を開始すると応募が殺到し、すぐに募集締切となるケースがあります。このような人気ファンドの場合、公平性を保つために「先着式」もしくは「抽選式」による募集が行われます。

  • 先着式:募集金額の上限に達するまで投資家を先着順に受け付ける募集方式
  • 抽選式:一定期間申し込みを受け付け、申込期間が終了した段階で抽選を実施し、当選者だけだ投資できる方式

先着式、抽選式どちらの方式であっても、人気ファンドへの出資は倍率が高いといえます。

早期償還を受ける可能性がある

ソーシャルレンディングは、早期償還が行われることがあります。早期償還とは、借り手による繰り上げ返済のことです。予定している運用期間終了前に、借り手が借入金を一括返済すると、その段階でファンドが終了となります。

早期償還が行われると、借り手が支払う返済利息が少なくなる分、投資家への分配金も少なくなります。そのため、想定していた利益が減る可能性があるのです。

ただし、早期償還は必ずしもデメリットであるとはいえません。早期償還で想定よりも早くファンドが終了したら、他の投資先を探すという選択肢があります。つまり、貸し倒れや元本割れより損失が少ないといえるでしょう。

ソーシャルレンディングを選ぶときのポイント

ひとえにソーシャルレンディングといってもさまざまな事業者があるため、どこの投資口座を開設すべきか悩むでしょう。

ここでは、ソーシャルレンディングを選ぶときのポイントを解説します。

ファンドの数の豊富さ

ソーシャルレンディングを始めるときは、ファンド数の多さに注目しましょう。

取り扱っているファンド数が多いと、投資目的やスタイルに合うファンドを見つけやすくなります。また、ファンド数が少ないと、常に応募が殺到して投資チャンスがつかめない可能性もあります。

そのため、条件のよいファンドを見つけるためにも、取扱数に注目することがおすすめです。また、ファンドの数が多くても、成立していなければ分配金の発生に至らないため、案件の成立実績に注目することもポイントです。

ファンドの透明性

ソーシャルレンディングでは、リスクを軽減するためにもファンドの透明性に注目することが大切です。

ソーシャルレンディングは、借り手の情報やファンドの情報が少ないといった情報の不透明性が高いと指摘されることがあります。情報の不透明性が高ければ、投資家は適切な投資判断ができず失敗するリスクが高まるでしょう。

しかし、最近では情報の透明性が高いサービス・ファンドが増えています。出資先を決めるときは情報開示の項目が少ないサービスやファンドを避けるようにしましょう。

貸し倒れリスクの低さ

ソーシャルレンディングは、貸し倒れが起こると大きな損失につながります。

そのため、ソーシャルレンディングを始めるときは、実績などを確認し、貸し倒れリスクが少ないかを確認しましょう。ただし、実績を確認するだけでなく、実際に貸し倒れが起こったときの担保をチェックしておくことも重要です。

投資金額を回収できそうにない担保であれば、リスクを回避するために慎重に検討すべきであるといえます。

期待できる利回り

ソーシャルレンディングを選ぶときは、期待できる利回りを選ぶことも大切です。

ソーシャルレンディングの平均的な利回りは約3.0〜7.0%とされており、なかには10.0%を超える利回りが期待できるファンドもあります。期待できる利回りが高ければ、受け取れる分配金も高くなるため、高利回りのファンドに注目するのもよいでしょう。

ただし、ファンドに記載されているのは想定利回りであり、確約されているものではありません。さらに、想定利回りが高いと、リスクも高くなる点には注意してください。

なお、ソーシャルレンディングを選ぶときは、利回りのほかに以下のポイントについてもチェックすることをおすすめします。

  • ファンドの運用期間
  • 貸付額などの条件
  • 資金用途
  • 融資審査の体制

利回りだけでなく、複数のポイントを確認し、最も条件がよいところに投資しましょう。

ソーシャルレンディングについてよくある質問

最後に、ソーシャルレンディングに関するよくある質問と回答を見ていきましょう。

ソーシャルレンディングの融資先の情報はどこまで調べられる?

ソーシャルレンディングは貸金業法のもと運用されていることから、借り手の情報は限定的に公開されるようになっています。具体的には、借り手の社名や社長名など、融資先を特定できるような情報はチェックできません。

しかし、投資家が正しい投資判断をするためには、ファンドの情報の透明性が重要になります。そこで、最近では事業者に情報公開の方針が一任されている状況です。

事業者によっては、本社所在地や事業内容を公開し、ある程度借り手が特定できる情報を公開しているケースもあります。

つまり、融資先の情報をどこまで調べられるかは事業者によるといえます。ソーシャルレンディングを始めるときは、情報の透明性に注目してサービスやファンドを選ぶとよいでしょう。

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングを選ぶならどっち?

ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングは、似ている投資方法として比較されがちです。違いについては先に解説したとおりです。ここでは、どのような人におすすめかを見ていきましょう。

【ソーシャルレンディングと不動産クラウドファンディングの両方をおすすめできる人】

  • 管理・運用の手間をかけたくない
  • 少額で投資をしたい人
  • インターネットだけで手続きを完結させたい

【ソーシャルレンディングがおすすめな人】

  • 短期間で大きなリターンを期待したい

【不動産クラウドファンディングがおすすめな人】

  • 低リスクで安定したリターンを期待したい
  • 情報の透明性が高い投資がしたい

投資の目的やスタイル、運用期間などに合わせて、最適な投資方法を選びましょう。

ソーシャルレンディングで得た利益は確定申告が必要?

ソーシャルレンディングで得た分配金(利益)は「雑所得」に分配され、以下のような条件に該当する方は確定申告が必要となります。

  • 給与収入が2,000万円を超えている人
  • 1ヶ所から給与を受けていて、給与所得以外の所得の合計が20万円を超える人
  • 2ヶ所以上から給与を受けていて、源泉徴収されなかった給与収入とそれ以外の所得の合計が20万円を超える人
  • 公的年金等がある人で、公的年金等の雑所得から所得控除を差し引いたときに残額がある人

確定申告が必要かわからない場合は、放っておくのではなく、必ず税務署に確認しましょう。

まとめ

今回は、ソーシャルレンディングのおすすめサービスを中心に解説しました。

ソーシャルレンディングといっても、事業者やファンドによって期待できる利回りや信頼性、実績などが異なるため、投資目的に合うサービスを選びましょう。

なお、ソーシャルレンディングは貸し倒れや元本割れのリスクがあり、比較的高い利回りが期待できる分、ハイリスク・ハイリターンの投資であるといわれています。

そこで、同じクラウドファンディング型の投資方法であり、より安全性の高い投資として、「不動産クラウドファンディング」がおすすめです。ソーシャルレンディングと同様に少額から始められて、より安全性の高い仕組みで投資を始められます。

なお、不動産クラウドファンディングを始めるなら、「不動産BANK」がおすすめです。

中古一棟収益物件の販売棟数で全国NO.1を獲得した実績があり、首都圏の中古物件に特化したエキスパート集団です。1口1万円からの少額投資が可能であり、利回りが6%以上と安定した収益を期待できます。さらに、分別管理などで投資家を守る仕組みも整えています。

ぜひ今回の記事を参考に、ソーシャルレンディングの仕組みを理解し、不動産クラウドファンディングとの違いを比較して最適な投資方法を見つけてみてください。