「退職金をどのように運用したら良いのかわからない」とお悩みではありませんか?ここ数年、物価上昇が続いていることもあって、ただ銀行に預けておくだけでは将来が不安ですよね。 本記事では、退職金の投資をおすすめする理由や、60 […]
「退職金をどのように運用したら良いのかわからない」とお悩みではありませんか?ここ数年、物価上昇が続いていることもあって、ただ銀行に預けておくだけでは将来が不安ですよね。
本記事では、退職金の投資をおすすめする理由や、60歳から始める資産運用のコツをわかりやすく解説します。不動産クラウドファンディングをはじめ、おすすめの投資方法も紹介しているため、ぜひ最後までチェックしてくださいね!
- 退職金の投資をおすすめする理由は?
⇒ 長寿命化やインフレリスクなどが主な理由 - 60歳から始める投資のコツは?
⇒ 余剰資金を使って、長期・積立・分散の視点で運用する - 退職金の資産運用におすすめの投資はある?
⇒ 少額から手間なく投資できる不動産クラウドファンディングがおすすめ!
※ 本サイトでは、退職金に関する情報をまとめた記事が複数ございます。ぜひご参考くださいませ。
退職金の投資をおすすめする3つの理由
退職金を投資に回すことをためらう方も多いかもしれません。しかし、長い老後を見据えると、退職金を賢く運用することが大切です。
まずは、退職金を投資に回すことをおすすめする3つの理由をくわしく説明します。
- 定年退職後の人生は20年以上残されている
- 退職金だけでは老後資金が不足する可能性がある
- インフレリスクを軽減できる
定年退職後の人生は20年以上残されている
厚生労働省の「令和4年簡易生命表の概況」によると、日本人の平均寿命は、男性で81.05歳、女性で87.09歳と長寿化が進んでいます。60歳で定年退職を迎えても、その後の人生は男性で約20年、女性で25年以上と、まだまだ長い時間が残されているのです。
たとえば、退職金とあわせて2,000万円の貯蓄があったとして、65歳から月に10万円ずつ崩していくだけでも81歳のときには資産がつきてしまいます。
人生100年時代といわれる昨今、退職金を無計画に使ってしまえば、老後の生活費が足りなくなる可能性は十分に考えられます。セカンドライフを安心して過ごすためにも、将来に向けた資産形成は必須といえるでしょう。
老後資金が不足する可能性がある
老後の生活を支える大きな柱として、退職金のほかに公的年金が挙げられます。
厚生労働省の「令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、年金月額平均は会社員だった場合で14.4万円程度、自営業や専業主婦の場合は5.6万円程度なっており、ゆとりある老後生活を送るには十分とはいえません。
なお、全体および男女別の平均年金月額は、次の通りです。
厚生年金 | 国民年金 | |
全体 | 143,973円 | 56,316円 |
男性 | 163,875円 | 58,798円 |
女性 | 104,878円 | 54,426円 |
参考:令和4年度厚生年金保険・国民年金事業の概況|厚生労働省
生命保険文化センターの調査によると、夫婦2人の老後生活には、最低でも月23.2万円、ゆとりのある生活には月に37.9万円が必要だといわれています。
たとえば、夫が会社員・妻が専業主婦の世帯で考えてみましょう。月に不足する金額は、それぞれ次の通りです。
- 最低限の生活(月23.2万円):1.4万円の不足
- ゆとりある生活(37.9万円):16.2万円の不足
※会社員の夫:厚生年金 男性平均16.3万、専業主婦の妻:国民年金・女性平均5.4万円で計算
最低限の生活であれば月に1.4万円程度の赤字で済みますが、ゆとりある生活をしようと思うと16.2万円不足する計算になり、生活費が大きく赤字になる可能性があるのです。
この不足分を補うためにも、退職金を効果的に運用し、資産寿命を延ばすことが大切といえるでしょう。
インフレリスクを軽減できる
退職金を預貯金だけで保有していると、インフレによる資産価値の目減りというリスクがあります。物価が上昇すれば、同じ金額でも買えるものが減ってしまうのです。長い老後を考えると、このインフレリスクは看過できません。
投資信託や不動産、株式などに投資すれば、インフレ時にも資産価値が維持・増加する可能性があります。もちろん投資のリスクはゼロではありませんが、預貯金のみに絞るよりは有効な選択肢といえるでしょう。
退職金の運用は、インフレ対策としても重要な意味を持っています。
退職金の投資におすすめの方法5選
退職金は、長年働いて得た大切なお金です。しかし、そのまま銀行に預けておくだけでは、将来の資金不足につながりかねません。賢く運用して将来に備えましょう。
ここでは、退職金の投資におすすめの方法を5つ紹介します。
- 不動産クラウドファンディング
- 退職金専用定期預金
- 個人向け国債
- 投資信託
- 株式投資
それぞれの特徴やメリット、注意点を理解して、自分に合った運用方法を選んでくださいね。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングは、インターネットで複数の投資家から資金を募り、その資金で不動産を購入・運用する仕組みです。投資家は、出資額に応じて不動産の賃料収入や売却益の一部を受け取れます。
- メリット:少額から始められる、物件管理の手間がかからない
- デメリット:元本は保証されない
不動産クラウドファンディングの魅力は、少額から不動産投資を始められる点です。また、物件の管理や維持は運営会社が行うため、投資家は手間なく投資の恩恵を受けられます。
ただし、元本は保証されないため、事業者や物件情報を十分に吟味することが大切です。
不動産クラウドファンディングサービスは数多く存在しますが、初心者の方には「不動産BANK」がおすすめです。1万円から投資できるファンドが多数用意されており、年利6%程度の高利回りを期待できますよ。
優良物件への投資チャンスを逃さないよう、定期的に募集ファンドの情報をチェックしておくと良いでしょう。
退職金専用定期預金
退職金専用定期預金は、退職金を預け入れることで、通常よりも高い金利が適用される定期預金です。金利は銀行によって異なりますが、年1%が適用されるケースも珍しくありません。一般的な定期預金の金利(0.025%程度)と比べると、非常に高いことがわかるでしょう。
- メリット:通常よりも高い金利が適用される、元本割れのリスクがない
- デメリット:優遇金利適用の期間が短い、インフレに負ける可能性がある
退職金専用定期預金の魅力は、元本割れのリスクがない点です。預入期間中は確定した金利が適用されるため、安定した利息を受け取れます。
ただし、優遇金利の適用期間が短い点には注意が必要です。期間が終わると通常の金利に戻ってしまうため、より有利な条件の商品に乗り換えていく必要があります。
またインフレ率が高い場合は、退職金専用定期預金の金利ではインフレに負ける可能性も忘れてはいけません。退職金専用定期預金は、リスクを極力抑えたい場合は有効な手段ですが、より高いリターンを求める場合は、ほかの運用方法との併用も検討しましょう。
個人向け国債
個人向け国債は、国が発行する債券で、個人投資家でも購入しやすい商品です。最低1万円から1万円単位で投資でき、元本が保証されているため、安全性の高い運用方法といえます。
- メリット:少額で購入しやすい、元本割れのリスクがない
- デメリット:利回りが低い、インフレに負ける可能性がある
個人向け国債には、固定金利型の「固定3年」「固定5年」と、変動金利型の「変動10年」の3種類があります。自分の資金計画に合わせて、適切な商品を選びましょう。
変動10年であれば、将来の金利上昇によって利回りが上がる可能性もあります。
変動10年 | 固定5年 | 固定3年 | |
満期 | 10年 | 5年 | 3年 |
金利 | 半年ごとに変動 | 固定 | 固定 |
利子の受け取り回数 | 年2回 | ||
金利の下限 | 年率0.05% | ||
購入単位 | 最低1万円から1万円単位 |
参考:個人向け国債|財務省
ただし、個人向け国債の利回りは高くありません。大きなリターンを求める方には向かないものの、安定的に資産を守りたい方にぴったりといえるでしょう。
投資信託
投資信託は、多くの投資家から集めた資金を、運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに分散投資する商品です。投資家は、成果に応じた分配金を受け取れます。
- メリット:少額から始められる、プロに運用を任せられる
- デメリット:信託報酬がかかる、元本割れのリスクがある
投資信託の魅力は、少額から始められる点と、運用を専門家に任せられる点です。株式や債券を個々に選ぶ必要がないため、投資初心者の方でも取り組みやすいでしょう。
また、長期的な積立投資に適しているため、時間を味方につけて複利効果で着実に資産を増やすのにも向いています。
ただし、投資信託には信託報酬がかかります。これは、ファンドの運用や管理にかかる費用で、投資信託の保有額に対して一定の割合で課されます。
信託報酬が高いと、長期的には運用成果に大きく影響するため、商品選びの際は注意が必要です。また、運用成績は市場動向に左右されるため、元本割れのリスクもあることも十分理解しておく必要があるでしょう。
株式投資
株式投資は、企業が発行する株式を売買することで利益を得る投資方法です。株価の値上がりによる売却益(キャピタルゲイン)と、企業の利益分配である配当金(インカムゲイン)の2つの収入が期待できます。
- メリット:高いリターンを得られる可能性がある
- デメリット:元本割れのリスクがある、情報収集が必須になる
株式投資の魅力は、高いリターンが期待できる点です。優良企業の株を選ぶことができれば、大きな利益を得られる可能性があります。また、配当金を定期的に受け取れる銘柄もあるため、安定した収入源にもなります。
ただし、株式投資にはリスクが伴います。株価は市場の影響を受けて変動するため、大きく損をする可能性もゼロではありません。また、自分で企業の分析をしたり、マーケットの動向を注視したりする必要があるでしょう。
退職金の投資でよくある失敗例
退職金を手にしたとき、多くの方が老後の資産運用について考え始めます。
しかし、初めての投資では、思わぬ失敗に見舞われることも少なくありません。ここでは、よくある失敗例を2つ取り上げ、対策について解説します。
- よく理解していない金融商品に投資をする
- 退職金をひとつの資産に一括投資する
よく理解していない金融商品に投資をする
退職金の運用を始める際、金融機関から魅力的な商品を提案されることがあります。
たとえば、通常よりも高い金利の定期預金や、退職金プランと呼ばれる商品などです。しかし、進められるがままに申し込むと不利益をこうむる可能性があるため要注意です。
一見お得に見える商品も、実際は優遇金利が短期間のみの適用であったり、ほかの金融商品購入が条件になっていたりと、落とし穴があるケースも少なくありません。また、手数料が割高である場合も多いです。
「なんとなく良さそう」とよく理解しないまま金融商品に手を出すと、想定外の損失を被ってしまう可能性があります。自分できちんと金融商品の内容を理解し、手数料なども含めて冷静に判断することが大切です。
退職金をひとつの資産に一括投資する
退職金をひとつの金融商品に投資してしまうのも、よくある失敗例です。
たとえば、株式や投資信託などひとつの商品に投資すると、その商品の価格変動に資産全体が大きく左右されてしまいます。仮に株式に全額を投資して株価が大暴落すれば、退職金のほとんどを失ってしまう可能性もあるのです。
退職金は、老後の生活資金として重要なものです。いざお金が必要になったタイミングで、含み損を抱えていては元も子もありません。リスクを分散するためにも、さまざまな商品に資金を分けて投資を行いましょう。
また、退職金のすべてを投資に回すのも避けてください。当面の生活費や急な出費に備えて、一定額はすぐに引き出せる普通預金で確保しておくことが大切です。
60歳から始める投資・資産運用のコツ
いざ退職金で投資を始めようと思っても、投資経験が少ない方にとっては何から始めればいいのか戸惑うこともあるでしょう。
ここでは、60歳から投資・資産運用を始める際のコツを4つ紹介します。
- お金を色分けして投資に回せる資金を把握する
- 増やすことよりも維持することを意識する
- NISA(少額投資非課税制度)を活用する
- 長期・積立・分散の視点で運用する
これから資産運用を始める方は、ぜひ参考にしてください。
お金を色分けして投資に回せる資金を把握する
退職金の運用を始める前に、まずは「お金の色分け」を行うことが大切です。お金を目的別に分類すれば、どの程度の金額を投資に回せるのかが明確になります。
具体的には、次の3つに分けると良いでしょう。
- 日常生活に使うお金(生活費や急な出費に備える費用)
- 近い将来使う予定のあるお金(結婚援助資金、旅行費、リフォーム費など)
- 10年以上、使う予定のないお金(生活費や必要資金を除いたもの)
日常生活に使うお金は普通預金で管理して、すぐに引き出せるようにしておきましょう。5年以内に使う予定のあるお金は、元本割れのリスクが低い商品で運用します。
そして、残った資金を不動産クラウドファンディングや株式、投資信託などの投資に回すのです。
このようにお金を目的別に分けることで、無理のない資産運用計画を立てられます。投資に失敗して生活費が不足する、といったリスクを避けられるでしょう。
増やすことよりも維持することを意識する
60歳を過ぎると、投資の目的は「増やすこと」よりも「維持すること」に重点を置くべきです。
退職後は、現役時代のような安定した収入は望めません。そのため、老後の資産運用では、ハイリスク・ハイリターンの投資で一気に資産を増やすよりも、リスクを抑えながら資産を維持していくことが重要になります。
そのためには、リスクを抑えた堅実な運用を心がけましょう。とくに、近い将来使う予定のあるお金に関しては、元本割れの可能性がある商品は避け、安定的なリターンが期待できる商品を選ぶことが賢明です。
たとえば、退職金専用定期預金や個人向け国債などは、元本割れのリスクがなく安全性が高いといえます。利回りは高くありませんが、確実に守っておきたい資産には有効です。
とはいえ、長期化する老後を見据えると、インフレに負けないよう資産を増やしていくことも考えなければいけません。インフレ対策としては、当面使う予定のないお金を株式や不動産などのリスク資産に投資すると良いでしょう。
NISA(少額投資非課税制度)を活用する
投資を始めるなら押さえておきたいのが、NISA(少額投資非課税制度)の活用です。
通常、投資で得た利益には約20%の税金がかかりますが、NISAを活用すれば税金がかかりません。運用益が非課税になるため、運用効率も大幅にアップします。
2024年からスタートした新NISAでは、非課税枠が大幅に拡大されました。年間投資枠は最大360万円、生涯で最大1,800万円もの投資を非課税で行えるようになったのです。
新NISA | ||
つみたて投資枠 | 成長投資枠 | |
制度の併用 | 併用可 | |
非課税保有期間 | 無期限化 | |
年間投資枠 | 120万円 | 240万円 |
投資対象商品 | 投資信託のみ | 上場株式・投資信託など |
非課税保有限度額 | 1,800万円※うち成長投資枠は1,200万円 |
参考:新しいNISA|金融庁
新NISAには、毎月一定額を積み立てる「つみたて投資枠」と積み立てと一括投資が選べる「成長投資枠」の2種類が用意されています。初心者の方の場合、金融庁の定めた基準を満たした商品に限定される「つみたて投資枠」から始めるのがおすすめです。
NISAには年齢の上限がないため、60歳を過ぎて投資を始める方にとっても大きな味方になってくれるでしょう。
長期・積立・分散の視点で運用する
退職金を受け取ったからといって、すべてを投資に回すのは得策ではありません。資産運用の基本ともいわれる「長期・積立・分散投資」を徹底しましょう。
退職金を投資に回す際は、長期的な目線を持つことが大切です。短期的な値動きに一喜一憂するのではなく、10年、20年先を見据えて運用しましょう。時間を味方につけることで、複利の効果を最大限に発揮できます。
また、積立投資も有効な手段のひとつです。毎月一定額を投資に回すことで、価格変動のリスクを平準化できるため、相場の波に惑わされずに着実に資産を積み上げられるメリットがあります。
投資信託や債券、不動産など、複数の資産に分散投資することも忘れてはいけません。ひとつの資産に偏るのではなく、値動きの異なる資産に分散しておけば、リスクを抑え、安定的なリターンを狙えます。
60歳からの投資は、リスクを抑えつつ、資産寿命を延ばすことが何より大切です。長期・積立・分散の視点を持ち、安定的な運用を目指してくださいね。
退職金の投資に関するよくある質問
退職金の投資には多くの選択肢があり、どの方法が自分に合っているのか迷うこともあるでしょう。最後に、退職金の投資に関するよくある質問に回答します。
退職金を投資するなら何がいいですか?
退職金の投資先には、不動産クラウドファンディングがおすすめです。
不動産は安定した収益が期待できるうえにインフレにも強いため、中長期的な資産運用に適しています。また、不動産クラウドファンディングなら物件の管理や運用をすべて事業者に任せられるため、手間がかかりません。
また、少額から投資できるため、初心者の方でも取り組みやすいでしょう。
退職金はどこに預けるべきですか?
預け先ランキングの上位は、次の通りです。
1位:退職金専用定期預金
2位:定期預金
3位:普通預金
次の記事では退職金の預け先のランキングや、それぞれの選択肢の特徴を解説しています。預け先選びに迷ったら、こちらの記事も参考にしてください。
関連記事:退職金の預け先ランキング!どこに預けるのがおすすめ?
まとめ
退職金の運用は、長期化する老後を安心して過ごすために欠かせません。60歳を過ぎたら、リスクを抑えながらも、インフレに負けないよう賢く運用することが大切です。
そこで、おすすめなのが不動産クラウドファンディングです。不動産は長期的に見ると価値が上昇する傾向にあり、また安定的な家賃収入も期待できるため、退職金の運用に適しています。
不動産クラウドファンディングサービス「不動産BANK」では、東京圏を中心に厳選された優良中古物件を多数取り揃えています。1口1万円から投資可能で、利回り6%という高いリターンを実現しており、定期預金や国債よりも高い利回りを狙えるのが魅力です。
退職金の運用は、早めに始めることが重要です。今回ご紹介した投資のコツを参考に、安定的でゆとりある老後を目指してみてはいかがでしょうか。