「投資家になるためには何をすればよいのか」や投資方法、必要資金などを解説していきます。将来的に投資家を目指したい方はぜひ参考にご覧ください。
「投資家になるにはどうすればいいの?」
「投資家になるための必要な資金はどれくらい?」
投資家に興味があるけれど、実際に何をしている人を指すのか、目指すには何をすればよいのかなど、さまざまな疑問を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、投資家になるために必要な基礎知識を解説します。投資家の定義やメリット・デメリットなどをわかりやすく紹介するので、将来的に投資家を目指したい方はぜひ参考にしてみてください。
なお、おすすめの投資として不動産クラウドファンディングを紹介しています。不動産クラウドファンディングは年利6%で、運用の手間がほとんどかからないことが特徴。
投資家とはどんな人?
まずは、投資家とはどんな人を指すのか、定義や分類を詳しく解説します。自身が描いている投資家のイメージと照らし合わせながら、読み進めてみてください。
投資家=金融商品への投資で利益を狙う人
投資家とは、金融商品に資産を投じて配当金や売買益を得ている人のことです。投資のみで生計を立てている人もいれば、副業として投資をしている人もいます。とはいえ、数回程度の投資経験をもとに投資家を名乗るケースは少なく、投資で継続的に利益を得ようとしている人を指すことが一般的といえるでしょう。
投資家が扱う主な金融商品は、株式投資、FX、不動産投資、投資信託、不動産クラウドファンディングなどさまざまです。投資家は数ある金融商品のなかから、自身の運用方針に適したものを選択し、利益を狙っていきます。
投資家は大きく3種類に分けられる
投資家は、個人投資家・機関投資家・海外投資家の3種類に分けられます。それぞれ異なる特徴があるので、詳しく見ていきましょう。
個人投資家
個人投資家とは、組織に属さずに自己資金を使って投資活動を行う人のことです。個人投資家は、「専業投資家」と「兼業投資家」にわかれます。
専業投資家とは、投資の利益のみで生計を立てている人のことです。会社に属することなく、自由な生活をしているように思われがちですが、投資だけで生活するには相応の努力が必要になります。扱う金額も大きくなるため、精神的なプレッシャーにも耐え続けなければなりません。
兼業投資家とは、本業の仕事に就きながら投資を行っている人のことです。兼業投資家の目的は、副業・趣味・資産形成など多岐にわたります。本業があるため投資に専念するのは難しいですが、安定した収入が別途確保されていることで、余裕をもった投資活動が可能です。
機関投資家
機関投資家とは、「法人の大口投資家」のことで、顧客から集めた資金を元手に運用を行っています。多額の資金を運用するため、市場への影響も大きくなりやすいのが特徴です。
具体的には、保険会社、投資顧問会社、信託銀行、年金基金などが機関投資家に含まれます。たとえば、保険会社であれば顧客からの保険料を元手に運用を行うわけです。
機関投資家の投資スタイルはさまざまですが、基本的には短期売買を好まず、市場動向などを見ながら長期的に運用する傾向にあります。
海外投資家
海外投資家とは、海外を拠点にしながら日本の市場で投資をしている個人や法人のことです。株式市場に占める海外投資家の割合は大きく、売買代金の5割以上は海外投資家によるものとされています。
日本市場における海外投資家の影響は絶大です。運用時には、海外投資家の動向もチェックしておくことをおすすめします。
投資家になること自体は難しくない
投資家として生計を立てることに、高いハードルがあることは事実です。しかし、「投資家」になること自体は決して難しくありません。ここでは、誰でも投資家を目指せる理由を詳しく解説します。
年収や資産が少なくても投資家になれる
たとえ年収や資産が少なくても、投資家にはなれます。投資家になるうえで、年収や資産の基準は存在しません。生活費などを別途確保したうえで、投資に回せる余剰資金を少しでも確保できるのであれば、投資家になることができます。
実際、投資家のうち最も多い年収水準は「300万円未満」です。「年収300万円未満」が約4割を占める一方で、年収1,000万円以上は1割にも及びません。
また、投資家の保有資産に関しては、「1,000万円未満」が過半数に達しています。投資家だからといって、必ずしも金銭的な余裕があるわけではないことを理解しておきましょう。
参考:個人投資家の証券投資に関する意識調査【インターネット調査】(概要)|日本証券業協会
大学の学部や資格も関係ない
投資家になるには、学歴や資格も不要です。もちろん大学で学んだ知識や金融に関する資格などが、投資の成果に影響することはあります。しかし、「投資家になれるかどうか」の観点において、学歴や資格は一切関係しません。継続して投資に取り組んでいる実態があれば、投資家を名乗ることに何ら問題はないでしょう。
とはいえ、投資で利益を上げ続けるためには、勉強や情報収集が欠かせません。経済の仕組みを学び直したり、投資に関係する資格を取得したりしながら、知識と経験を蓄積していくことも重要です。
投資家になるための3つのステップ
次に、投資家になるための3つのステップを解説します。投資家としての好スタートを切れるように、各ステップのポイントをしっかりと押さえておきましょう。
投資に使える余剰資金を算出する
投資家を目指す際は、まず投資に使える余剰資金を算出しましょう。投資には、必ずリスクがともないます。余剰資金を超えて投資してしまうと、生活に支障が生じる可能性も否定できません。
そのため、まずは貯蓄や毎月の収支状況を明らかにする必要があります。そのうえで、日々の生活費や近い将来使う予定のあるお金を別途確保し、いくらなら投資に回せるのかを検討しましょう。
過度な資金を投じると、精神的な余裕がなくなり、冷静な投資判断ができなくなることもあります。金銭的にも精神的にも無理のない範囲で、投資に取り組むことを心掛けてください。
運用目的にあった投資方法・投資先を選択する
余剰資金を算出できれば、次に運用目的を明確にしましょう。運用目的が明確でないと、「どの程度のリスクなら許容できるか」「資金はどれくらい投じればよいか」といった投資判断を適切に行うことができません。
たとえば、教育資金の形成が目的であれば、失敗するわけにはいかないため、リスク許容度は低めに設定したほうがよいかもしれません。不労所得で生活することを目的にするのであれば、数千万円規模の資金を投じる必要があるでしょう。
投資先も、運用目的に沿って選定しなければなりません。数年で資産を大幅に増やしたいのであれば、FXや仮想通貨といったハイリスクの投資先を選ぶことも選択肢のひとつです。ローリスクで着実に資産を増やしていくのであれば、不動産クラウドファンディングや投資信託などで分配金目当ての運用をおこなうのもよいでしょう。
運用目的に決まりはなく、個々が自由に設定できます。投資に取り組むモチベーションを上げるためにも、投資によってどのような未来を実現させたいのか、時間をかけて検討してみてください。
証券会社や各種サービスを通じて商品を購入する
運用方法や投資先が決まったら、証券会社や各種サービスを通じて商品を購入しましょう。
株式・債券・投資信託などに投資する場合は、証券会社での口座開設が必須です。証券口座に資金を入金し、各証券会社が提供している商品のなかから、投資先を選択することになります。なお、証券口座の開設は基本的に無料です。ネット証券を利用すれば、オンラインで口座開設手続きを済ませられるうえ、取引や運用成績のチェックもスマートフォンで簡単に操作できます。
ただし、一部の運用方法においては、証券口座を開設するのではなく、個別の準備が必要です。たとえば、不動産クラウドファンディングであれば、各サービスへの会員登録を済ませる必要があります。また、仮想通貨に投資する際も、暗号資産の取引所・販売所で口座を開設しなければなりません。
いずれにせよ、口座開設や会員登録を完了させるには時間がかかるケースも多いため、早めに着手することをおすすめします。
投資家になるなら知っておくべき主な投資方法
「実際に投資を始めたいけどどの投資方法がいいの?」と思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、投資家になるなら知っておくべき主な投資方法を紹介します。各投資方法の特徴やメリットを正しく理解し、自身の運用目的に合った方法を選びましょう。
不動産クラウドファンディング
不動産クラウドファンディングとは、オンラインで不特定多数の投資家から集めた資金を元手に、事業者が不動産の取得・運用を行うサービスのことです。投資家には、出資額に応じて利益の一部が還元されます。
不動産クラウドファンディングの特徴は、少額で不動産投資ができる点です。通常、現物不動産投資では、数百万~数千万円程度の資金が必要になります。そのため、リスクをとってローンを組むケースが一般的です。一方、不動産クラウドファンディングなら、1万円程度から出資できるため、資金力がない場合や投資初心者であっても無理なく始められるはずです。
また、不動産クラウドファンディングの各ファンドは、賃貸住宅だけでなく、ホテルや商業施設なども投資対象にしています。個人では手が出ないような物件にも、少額で投資できることは大きな魅力といえるでしょう。
不動産クラウドファンディングを利用するメリットには、物件を管理する手間がかからない点も挙げられます。物件の購入手続きや入居者とのやり取り、維持修繕など不動産経営に関することはすべて事業者に任せることが可能です。投資家はほぼ手放しで分配金を得られるため、不労所得を目指している方は積極的に利用してみてください。
不動産クラウドファンディングサービスは数多くありますが、なかでも不動産BANKがおすすめです。資産価値の落ちにくい中古物件を中心に取り扱っており、安定して6%以上の高利回りを実現しています。気になる方は、ぜひ公式サイトをチェックしてみてください。
株式投資
株式投資とは、資金調達のために企業が発行する株式を取引して、利益を狙う投資方法です。株式投資で得られる利益には、キャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。
キャピタルゲインとは、売買差益のことです。株価が安いときに買い、高くなったタイミングで売れば、差額が利益になります。売買を繰り返せば短い期間でも大きな利益を狙えますが、取引タイミングの見極めには知識と経験が必要です。また、株価は変動し続けるため、常に動向をチェックする忍耐力も求められます。
インカムゲインとは、配当金のことです。株主は株式の保有量に応じて、年1~2回程度、企業利益の一部を受け取ることができます。一度に大きなリターンを得ることは難しいですが、株式を保有しているだけでお金が入ってくる点は大きな魅力といえるでしょう。不労所得がほしい方や投資に時間をかけられない方は、積極的にインカムゲインを狙ってみてください。
なお、株式投資では、ある程度まとまった資金が必要です。株式の購入単位は基本的に100株であるため、1株1,000円の株式でも10万円分を購入しなければなりません。
試しに株式投資をしてみたい場合や資金に余裕がない場合には、単元未満株をおすすめします。単元未満株とは、100株未満でも購入できる株式のことです。場合によっては数百円から購入できるため、株式投資に慣れるまでうまく活用してみてください。
FX
FXとは、世界各国の通貨を売買することで利益を得る投資手法のことです。株式投資と同様に、FXで狙える利益にはキャピタルゲインとインカムゲインの2種類があります。
キャピタルゲインは、売買差益のことです。安く買って高く売ることで、差額を利益として受け取れます。また、FXでは「売り」から始められることも特徴といえるでしょう。高いときに売って、安くなったときに買い戻すことでも利益が生じます。
FXにおけるインカムゲインは、スワップポイント(金利差)のことです。FXでは2か国の通貨がペアで扱われる仕組みになっており、通貨ペアの保有期間中は各通貨の金利差を受け取れます。スワップポイントは、何もしなくてもほぼ毎日付与されるものです。頻繁に取引する時間がない方は、スワップポイント重視の運用をしてみるのもよいかもしれません。
FXでは、レバレッジを利かせた取引ができることも覚えておきましょう。自己資金の最大25倍までのお金を動かせるため、資金力に乏しくても、大きなリターンを狙うことができます。しかし、レバレッジを効かせると損失のリスクが高まる点には注意してください。最悪の場合、自己資金がすべて失われてしまう可能性もあります。
投資信託
投資信託とは、投資家から集めた資金を元手に、投資の専門家が株式や債権などを運用する金融商品のことです。投資家は投資信託の保有量に応じて、事業者が稼いだ利益の一部を受け取ることができます。
投資信託を利用するメリットは、運用をプロに任せられる点です。投資先の選定や取引タイミングの判断などは、ノウハウが豊富な事業者がすべて代わりに行ってくれます。そのため、投資の知識の乏しい初心者でも、安定した利益を狙うことが可能です。
また、少額投資ができることも、投資信託の魅力といえるでしょう。利用する証券会社によっては、100円からでも投資できます。「気軽に投資したい」「あまり損をしたくない」という方には特におすすめです。
さらに、投資信託は、分散投資がしやすいこともメリットのひとつです。投資信託は通常、複数の投資先で構成されています。そのため、1つの銘柄を購入するだけで、自動的に資産を分散させることが可能です。
ただし、投資信託では、運用をプロに代行してもらうための手数料が必要になります。信託報酬と呼ばれるもので、投資信託を保有している限り、保有額の0.5~2%程度を支払い続けなければなりません。長期間の運用になると、信託報酬の数%の差が最終的な資産額に大きく影響します。そのため、購入する銘柄を選定するには、できるだけ信託報酬が小さいものをピックアップするようにしてください。
国債
国債とは、資金調達のために国が発行する債券のことです。国は社会保険などの各種インフラ設備に充てる資金を税金から算出していますが、税金で賄えきれなくなったら投資家から資金を集める場合があります。要するに、投資家にお金を借りるということです。
お金を貸した投資家には国債が発行され、国に対して債権を持つ立場となります。債務者である国は借金をしているため、利子をつけて返済しなければなりません。このときの利子が投資家にとっては利益となります。
国債に投資する一番のメリットは、元本が保障されている点です。満期まで国債を保有していれば、元本に利子が上乗せされて返ってきます。購入後1年が経過すれば途中解約も可能ですが、その場合でも元本は満額返還されることを覚えておきましょう。ただし、利子は減額されるため注意してください。
個人向けに発行されている国債は、満期や金利のタイプによって3種類に分けられています。
固定3年 | 固定5年 | 変動10年 | |
満期 | 3年 | 5年 | 10年 |
金利タイプ | 固定金利 | 変動金利 | |
適用金利 | 基準金利-0.03% | 基準金利-0.05% | 基準金利×0.66 |
金利の下限 | 0.05% | ||
利子の受取回数 | 年2回 | ||
最低購入価格 | 1万円 |
着実な運用が期待できる国債ですが、大きなリターンを得ることは基本的に難しいといえます。過去の実績からしても年利は1%にも満たないため、積極的な運用がしたい場合はほかの方法を検討したほうがよいでしょう。
不動産投資
不動産投資は、建物や土地を購入し、貸し出すことで利益を得る投資方法です。物件の売買差益によって利益を生み出すこともできますが、基本的な収益源は家賃収入と考えておきましょう。
不動産投資のメリットは、長期的・安定的な収入を確保しやすい点です。家賃は景気の影響を受けにくく、急激に下落することはほとんどありません。そのため、数十年後も購入直後と大きく変わらない家賃収入が発生している可能性は十分あります。
また、不動産投資は節税メリットが大きい点も魅力といえるでしょう。物件の取得に要した経費は、複数年にわたって経費計上できます。そのため、物件の取得した年以降も経費で利益を相殺し、税負担を軽減できるのです。
さらに、不動産投資には、相続税の圧縮効果もあります。相続において、不動産は現金よりも価値を低く見積もられることが基本です。そのため、現金を不動産にかえて相続すれば、相続税の課税額が抑えられることを覚えておきましょう。
ただし、不動産を購入するには、多額の初期資金が必要です。一般的には、銀行から融資してもらうことになるため、経営がうまくいかなければ借金を背負う可能性もあります。
なお、不動産投資では、物件の管理に手間がかかるように思われがちですが、手数料を支払って不動産会社に委託することも可能です。不動産会社と連携し、経営を軌道に乗せられれば、不労所得を得られるようになります。
外貨預金
外貨預金とは、日本円を外国の通貨に替えて預金し、利息を得る運用方法のことです。日本円よりも金利が高い通貨で預金すれば、効率よく利息を稼げます。
日本円で貯金していても、金利が低いため利息はほとんどつきません。しかし、外貨預金の金利は、日本より高めに設定されているケースがほとんどです。外貨の種類や預け入れ期間によっては、10%以上の金利も狙えます。
ただし、外貨預金では、為替の変動による損失のリスクがある点に注意してください。たとえば、1ドル=150円で円をドルに替え、預金したとしましょう。その後、1ドル=140円に下落すると、日本円に戻した際に10円分損してしまいます。
利息で利益を得られたとしても、為替変動による損失が上回ってしまうことは決して珍しくありません。特に高金利通貨は為替レートの変動が激しい傾向にあるため、リスクとリターンの見極めが重要です。
仮想通貨(暗号資産)
仮想通貨(暗号資産)とは、インターネット上でやり取りされるデジタル通貨のことです。代表的な仮想通貨には、ビットコインやイーサリアムなどが挙げられるでしょう。
仮想通貨は物の売買などに利用されることもありますが、投資対象としての側面も備えています。なぜなら、仮想通貨の価値は取引量に応じて変動するためです。日本円やドルなどの法定通貨とは異なり、各仮想通貨の価格は常に上下しているため、安いときに買って高いときに売れば差額が利益になります。
仮想通貨は、ほかの金融商品と比較して激しく値動きする点が特徴的です。購入する通貨の種類や取引のタイミングを間違えなければ、短期間で資産を大きく増やすこともできるでしょう。実際、2023年には1枚230万円だったビットコインの価格は、2024年3月に1,000万円を突破しています。
もちろん、値動きが激しいということは、損失にもつながりやすいため注意してください。ビットコインのような高額の通貨は0.001枚といった小数点以下の単位でも購入できます。無理のない範囲で投資することを心掛けましょう。
投資家になる前にメリット・デメリットの両方を理解しておこう!
投資家に興味を抱くようになると、どうしてもメリットにばかり目がいってしまうものです。しかし、投資家を目指すのであれば、メリットだけでなく、デメリットも理解しておく必要があります。ここでは、投資家になるメリット・デメリットの両方を詳しく解説するので、参考にしてみてください。
投資家になるメリット
投資家になるメリットのひとつは、失業や定年の心配がないことです。そもそも投資家に失業や定年の概念はないため、自身が望む限り、投資家としての活動を続けられます。そのため、投資である程度の利益を上げられるようになれば、同年代が定年退職したあとでも、安定した収入を継続して得られるかもしれません。
また、ネット環境さえあれば活動できる点も投資家になるメリットといえるでしょう。金融商品の取引は、基本的にオンラインで完結します。事務所を用意したり、機器を揃えたりする必要もありません。インターネットにつながるパソコンやスマートフォンがあれば、すぐにでもお金を稼ぐことができます。時間や場所に縛られない働き方をしたいのであれば、投資家を目指してみるのもよいでしょう。
投資家になるデメリット
投資家になるデメリットとしてまず挙げられるのは、収入が安定しない点です。投資には、損失のリスクが必ずともないます。運用成績次第では、生活費さえ稼げなくなることもあるでしょう。会社員のように毎月決まった給料が入ってくるわけではないため、お金に関する不安や精神的なプレッシャーを常に抱えることになります。
また、専業投資家として活動する場合は、無職とみなされるケースがある点にも注意が必要です。会社員などと比べると、ローンの審査や賃貸住宅の入居審査などに落ちやすくなることもあるかもしれません。
投資家を目指す際の注意点
投資家になること自体は難しくありませんが、むやみに投資を続けても継続して利益を上げることはできません。
最後に、投資家を目指す際の注意点を解説します。ぜひチェックしてみてください。
兼業投資家からスタートする
投資家を目指すのであれば、まずは兼業投資家として活動していくことをおすすめします。そして、知識や経験を積んでから専業投資家になるための計画を立てましょう。
専業投資家になるには多額の資金が必要
兼業投資家からのスタートが望ましい理由として、専業投資家としての活動には多額の資金が必要となることが挙げられます。まとまった資金を用意できない場合には、投資のセンスがあったとしても、専業投資家として生活費を稼ぐことは困難です。
初心者が投資で狙える利回りは、5%程度とされています。たとえば、毎月の生活費が20万円なら年間で240万円を稼ぐ必要がありますが、利回り5%だと4,800万円の資金が必要です。仮に7%で運用できたとしても、3,500万円程度の資金を用意しなければなりません。
そのため、はじめから専業投資家になれる人はそもそも少数派です。仮に数千万円の資金を用意できた場合でも、投資の知識や経験がなければ、すぐに溶かしてしまう可能性も否定できません。また、いきなり多額の資金を動かすことは精神的な負担もかかるため、心身に支障をきたすおそれもあります。
兼業投資家であれば本業で生活費を確保できるため、無理をせず投資経験を積むことができます。慣れてきたころに少しずつ資金を追加し、安定して生計を立てられるようになってから、専業投資家に移行するのでも遅くはありません。
実際に専業投資家よりも兼業投資家のほうが多い
個人投資家に関しては、専業投資家より兼業投資家のほうが多いことも覚えておきましょう。個人投資家の職業は、会社員・自由業・アルバイトなどが7割を超えています。つまり、仕事で給料を得ながら投資をしている兼業投資家が多数派であるといえるわけです。
もちろん、専業と兼業のどちらを選ぶのかは個々の考え方によります。しかし、専業投資家になることのリスクや資金面のハードルを考慮すると、なかなか専業投資家への道に踏み切れないのが現実といえるでしょう。
参考:個人投資家の証券投資に関する意識調査【インターネット調査】(概要)|日本証券業協会
最初は低額から試してみる
最初は低額で始めることも、投資家を目指すうえで注意しておきたいポイントのひとつです。はじめから多額の投資を行うと、経験のない初心者の場合は特に損失額が大きくなる可能性が高くなります。
まずは、投資信託や不動産クラウドファンディングなどの低額で投資できる方法からスタートして、経験を積むことが重要です。徐々に慣れていき、投資額を大きくしていきましょう。
投資の勉強や情報収集を怠らない
投資家を目指す際には、投資の勉強や情報収集を怠らないようにしましょう。安定して利益を上げるためには、投資に関する新しい情報を常に把握しておくことが重要です。
基礎的な知識を身につけないまま投資を始めた場合でも、偶然利益を得られることはあります。しかし、根拠のない投資判断が何度もうまくいくとは限りません。また、一時的に知識を取り入れたとしても、経済動向などは常に変化し続けるため、いずれ役に立たなくなることもあるでしょう。
投資はギャンブルではないため、運用方法や金融商品に関する知識を身につければ、大きなリターンを生み出したり、損失を防いだりすることができます。セミナーや書籍、動画など学習素材は豊富にあるため、自身に適した方法で勉強を続けるようにしてください。
まとめ
投資家になること自体は、決して難しいことではありません。本業と並行しながら、副業や趣味で投資を行う兼業投資家であれば、誰でも目指すことができます。
しかし、継続的に利益を上げるには、勉強を続けながら投資に取り組み、知識と経験を蓄積していかなければなりません。また、投資方法には株式投資、FX、不動産投資、投資信託などさまざまな種類があるため、自身の運用方針に合う方法を選ぶことも大切です。
初心者の場合は、まず少額で投資できる方法から始めてみるとよいでしょう。少額出資に対応した投資方法はいくつかありますが、なかでも不動産クラウドファンディングがおすすめです。1万円程度から始められるため、無理なく投資ができます。
不動産クラウドファンディングに少しでも興味のある方は、「不動産BANK」の公式サイトをチェックしてみてください。
年6%以上の高利回りを期待できるファンドがラインナップされており、1口1万円から「銀行にお金を預ける感覚」で出資できます。すべての手続きをオンラインで完結できるため、面倒な手続きが苦手な方も心配不要です。この機会に、不動産クラウドファンディングで投資家への一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。