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不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングがおすすめな理由は?デメリットや注意点も解説

不動産クラウドファンディングのデメリットや、利用する際の注意点などをまとめました。これから不動産クラウドファンディングを始めたい方はぜひ参考にしてください。

「不動産クラウドファンディングがおすすめって本当?」

「不動産クラウドファンディングって実際どうなの?」

このような疑問を抱かれている方は、ぜひ最後まで本記事をお読みください。

本記事では、以下について詳しくまとめました。

  • 不動産クラウドファンディングの概要
  • 不動産クラウドファンディングがおすすめなポイント
  • おすすめの不動産クラウドファンディング

本記事では、不動産クラウドファンディングのデメリットや、利用する際の注意点などをまとめました。これから不動産クラウドファンディングを始めたい方はぜひ参考にしてください。

不動産クラウドファンディングとは?

不動産クラウドファンディングとは、事業者が不動産を運用することによって最終的に得た利益を各投資家へ分配する投資手法のことです。事業者はインターネットを通じて投資家から資金を調達し、集めた資金で不動産を運用します。

不動産クラウドファンディングの年間の想定利回りはファンドによって異なりますが、目安は4.0〜7.0%です。

後述するとおり不動産クラウドファンディングは、不動産の修繕や入居者管理などを事業者に一任できる点が大きな特徴です。そのため、現物不動産投資と比べてコストや手間を抑えられます。

また、一口1万円ほどの少額から投資できる事業者もあるなど、少額投資ができる点も魅力です。投資初心者も投資しやすい手法として、注目を集めています。

不動産クラウドファンディングの収益の仕組みには2種類ある

一口に「不動産クラウドファンディング」といっても、収益の仕組みには2種類あります。

  • キャピタルゲイン
  • インカムゲイン

キャピタルゲイン

キャピタルゲインとは、投資家から集めた資金を元手にして事業者が物件を仕入れ、別の会社や個人に売買し、その差額を売却益として収益を得る仕組みのことです。

キャピタルゲインを主軸にしている不動産クラウドファンディングの利回りは、変動が激しく、ややハイリスクになる傾向があります。一方、短期間で高利回りのハイリターンが狙える可能性があることが特徴です。

インカムゲイン

インカムゲインとは、マンションや戸建てなどの不動産の賃貸収入を分配金にする仕組みのことです。中・長期の運用を軸にしているため、利回りは低く設定される傾向があります。一方でリスクを抑えやすく、安定した収益を見込める点が特徴といえるでしょう。

不動産クラウドファンディングがおすすめなポイントは?

不動産クラウドファンディングがおすすめな4つのポイントを紹介します。

  1. 少額投資で始めやすい
  2. 手間がかからない
  3. 幅広い不動産の投資に参加できる
  4. 安定した投資ができる

1.少額投資で始めやすい

前述のとおり不動産クラウドファンディングは、1口1万円から始められる事業者もあるなど少額で投資できる点がメリットです。不動産投資と聞くと「高額な資金が必要なのでは?」と思われがちですが、不動産クラウドファンディングなら初めて投資する方も安心して投資できるでしょう。

少額投資が可能なことから、複数の投資先に分散して投資できる点も魅力です。

2.手間がかからない

前述のとおり、不動産クラウドファンディングは、不動産の修繕や入居者管理などをクラウドファンディング事業者に一任できます。

自分で不動産を所有する投資手法である現物不動産投資と違い、投資家が自分で管理や修繕をする必要がありません。手間をかけずに投資できる点がポイントです。

不動産クラウドファンディングに資金を投資した後は、分配金を待つだけで済みます。手軽に投資できるところが利点です。

3.幅広い不動産の投資に参加できる

現物不動産投資の場合、投資するためには多額の資金が必要になります。さらに、運営するための知識や技術も必要です。しかし、不動産クラウドファンディングであれば、少額投資が可能であるため、ホテルや商業施設、保育園など、幅広く投資できます。そして、事業者に運用を任せるだけで手軽に投資することが可能です。

なお、老朽化したホテルや商業施設に投資して再生を図れば、雇用の促進や地方創生に、保育園に投資すれば待機児童や少子化問題の解消に貢献できるでしょう。

4.安定した投資ができる

不動産クラウドファンディングの場合、日々の価格変動がないため、安定した配当が期待できます。さらに、多くの事業者では優先劣後方式やマスターリース契約といった元本割れを回避する仕組みが取り入れられているのが特徴です。

安定した投資を期待できる点が魅力といえます。

優先劣後方式とは

優先劣後方式とは、運用の途中で損失が発生した場合に事業者側が先に損失を負担する仕組みのことです。投資家は優先出資者、事業者を劣後出資者として分けて管理され、優先出資者は、優先的に利益が分配されます。万が一損失が発生しても、まず劣後出資者である事業者が負担します。

損失額が事業者の出資する額の範囲内であれば、投資家の元本は守られるというものです。

マスターリース契約とは

マスターリース契約とは、不動産会社が所有者から不動産を一括借り上げ、その不動産を転貸する契約のことです。

不動産の所有者は、一棟まるごと貸し出す契約を第三者と結んでいるため、空室の有無に関わらずある程度の賃料や空室リスクが保証されます。マスターリース契約を結んでいれば、たとえ空室が発生しても事前に取り決めた家賃収入が途絶えることはありません。

マスターリース契約を結ぶことにより、投資家に配当金を安定して分配できる可能性が高まるのです。

不動産クラウドファンディングのデメリットは?

不動産クラウドファンディングのデメリットを3つ紹介します。

  1. リターンが少ない
  2. 途中キャンセルができない
  3. 元本割れの可能性がある

1.リターンが少ない

不動産クラウドファンディングは少額から投資できる分、リターンが少ないことがデメリットの一つです。現物不動産投資と違って投資する金額が少額であるため、レバレッジ効果(少ない自己資金で大きなリターンを得る効果)が薄くなりがちです。

不動産クラウドファンディングは、大きなリターンを期待できないものの、リスクを抑えて安定した投資を実現できる投資手法といえます。

2.途中キャンセルができない

不動産クラウドファンディングには案件ごとに運用期間が決まっており、途中キャンセルができない点が特徴です。不動産クラウドファンディングを始める際は運用期間をチェックすることが大切です。

3.元本割れの可能性がある

安定した投資が期待できる不動産クラウドファンディング投資であっても、投資であることに変わりはありません。元本割れが起こる可能性もあります。投資した物件に空室ができたり、不動産の資産価値が下がったりした場合は、当然ながらリターンが減少して損失が生まれます。

ただし、先述したとおり「優先劣後方式」や「マスターリース契約」といった仕組みを採用しているファンドを選択すれば、元本割れのリスクを軽減することが可能です。

不動産クラウドファンディングをおこなう際の注意点

不動産クラウドファンディングで投資する際には、以下の注意点があります。

  • 分散投資をする
  • 手数料を意識する

1.分散投資をする

どのような投資にもいえることですが、リスク軽減のためにも分散投資するように心がけることが大切です。不動産クラウドファンディングは少額から始められる投資であるため、分散投資しやすい投資手法といえます。手持ち金の範囲で分散投資をして、リスクとリターンのバランスを図ることが大切です。

また、居住用の不動産だけでなく、ホテルや商業施設、海外不動産など、値動きの異なる不動産に分散投資することで大きな損失を回避できる場合があります。

2.手数料を意識する

投資で得られる見込みのある利益と取引時の手数料を比較して、手数料が上回っていないかを確認しましょう。

一般的な不動産クラウドファンディングサービスにかかる手数料は以下のとおりです。

  • 振込手数料1:投資金額を指定口座へ入金する際にかかる手数料
  • 振込手数料2:分配金や出資金が登録口座に振り込まれる際にかかる手数料
  • 取引時手数料:投資する際にかかる手数料

おすすめの不動産クラウドファンディング5選

おすすめの不動産クラウドファンディングを5つ紹介します。それぞれ特徴を押さえて、自身に適切な事業者で投資しましょう。

  • 不動産BANK
  • CREAL
  • COZUCHI
  • 利回りくん
  • ASSECLI

1.不動産BANK

不動産BANKは、2022年にサービスが開始された不動産クラウドファンディングです。期待利回りは6.0〜8.0%と比較的高めに設定されているところが特徴です。

1口10,000円から投資できるため、投資が初めてという方にもおすすめのサービスといえます。

「不動産ファンディングを始めてみたい」という方は、不動産BANKの公式サイトにアクセスしてみてください。

運営会社株式会社ファミリーコーポレーション
最小投資金額10,000円
期待利回り*6.0~8.0%
対象物件アパート・マンション

*2023年7月現在のファンドの期待利回りです。

2.CREAL

CREALは、2018年からサービスが開始された不動産クラウドファンディングです。運営元のクリアル株式会社は2022年4月に東京証券取引所グロースに上場されており、信頼性の高い会社といえます。

期待利回りは4.0~5.5%と安定的な水準を維持している点が特徴です。

運営会社クリアル株式会社
最小投資金額10,000円
期待利回り*4.0~5.5%
対象物件マンション・ホテル

*2023年7月現在のファンドの期待利回りです。

3.COZUCHI

COZUCHIは、「短期運用型」と「中長期運用型」の2つのサービスを運用している不動産クラウドファンディングです。どちらを選ぶかで運用機関や利回りが異なるため、事前に確認しておきましょう。

短期運用型は、短期で売却益の獲得を狙い、高い利回りを目指す投資商品になります。

一方、中長期運用型は、投資家が組合員となり、事業者に業務の執行を委任して執行組合員として事業運営をおこないます。不動産を実際に保有するのと同様のメリットが期待できます。

不動産に関する手続きや管理など、運用をプロに任せられるため、特別な知識がなくても安心して投資できる点が特徴です。

運営会社LAETOLI株式会社
最小投資金額10,000円(短期運用型)
期待利回り*4.0~59.50%(短期運用型)
対象物件マンション・商業施設

*2023年7月現在のファンドの期待利回りです。

4.利回りくん

利回りくんは、マンションや旅館、各種施設を取り扱う不動産クラウドファンディングです。住居だけでなく旅館や各種施設の不動産に投資したい方に向いているサービスといえます。

なお、楽天ポイントと連携してさまざまなキャンペーンを展開しているのが特徴です。

期待利回りは2.0〜7.0%と幅がありますが、国内会員数は国内No.1を誇り、実績のあるサービスです。

運営会社株式会社シーラ
最小投資金額10,000円
期待利回り*2.0~7.0%
対象物件マンション・旅館・施設

*2023年7月現在のファンドの期待利回りです。

5.ASSECLI

ASSECLIは、マンションやアパート、商業ビルを中心に取り扱う不動産クラウドファンディングです。運営元のエボルゾーンは、創業以来1,000件以上の取引実績があります。多くの実績から培ってきた知識と経験をもとに、不動産に関する多岐にわたるサービスを展開しています。優先劣後方式を採用しているため、リスクを抑えた投資をしたい方に適しています。

なお、期待利回りは4.0〜8.0%となっており、安定的な利回りが期待できます。

運営会社株式会社エボルゾーン
最小投資金額10,000円
期待利回り*4.0~8.0%
対象物件アパート・マンション・商業ビル

*2023年7月現在のファンドの期待利回りになります。

まとめ

本記事では、不動産クラウドファンディングの概要を確認し、そのうえでおすすめの不動産クラウドファンディングを5つ紹介しました。不動産クラウドファンディングは、少額投資できる投資手法です。

現物不動産投資よりもリスクが少なく、比較的安定して利益を得られます。

また、投資した後はプロが運用してくれるため、自ら不動産の管理や修繕をする必要もありません。投資をした後は分配金を受け取れる時期まで待つだけで済むため、手軽に投資をしたい方に適しています。

不動産クラウドファンディングを扱う事業者によって、利回りや案件の特徴が異なります。事前に情報をチェックして自身に適する事業者を選ぶことが大切です。

不動産BANKなら1万円で投資できるほか、オンラインで手軽に手続きできます。

期待利回りは6.0〜8.0%と比較的高めに設定されているため、安定的に利益を得たい方におすすめです。興味のある方は、ぜひこの機会に公式サイトをご覧になってはいかがでしょうか。

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