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投資コラム

100万円あったら何に使う?どこに預ける?選択肢や投資先を解説

余剰資金として100万円ある場合のおすすめの使い方を紹介します。また、100万円を貯金する場合に適した預け先や、投資方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

手元に100万円の余裕資金があり、貯金や投資、旅行などの選択肢から、最適な使い道を検討している方もいるでしょう。

とくに、貯金や投資を選択する場合、100万円は大金となるため、預け先や投資方法も悩みがちなポイントとなります。

今回は、余剰資金として100万円ある場合のおすすめの使い方を紹介します。また、100万円を貯金する場合に適した預け先や、投資方法についても解説しますので、ぜひ参考にしてください。

100万円あったら何に使う?使い道5選

自由に使える100万円が手元にあり、「どのような使い道があるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

ここでは、100万円の代表的な使い道を5つ紹介します。

  1. 貯金

100万円の使い道として、「貯金」は選ばれやすい選択肢の一つです。

今すぐに使いたい用途がなく、いったん全額を貯金しておきたいという理由で貯金を選択する方もいるでしょう。また、一部を自由に使い、残りを貯金に回すという使い方をする人も一定数います。

また、「老後2,000万円問題」という言葉を耳にするようになり、老後資金として少しでもお金を置いておきたいと考えている方もいるでしょう。

「老後2,000万円問題」とは、金融庁の金融審議会「市場ワーキング・グループ」の報告書がきっかけとなった言葉であり、老後20〜30年で約1,300万〜2,000万円が不足するという試算によるものです。

このように、「お金を使う用途が思い浮かばない」、使いたい気持ちはあるものの「将来の不安から手元に置いておきたい」といった理由から貯金を選ぶ方が多いといえます。

  1. 投資

100万円の使い道として、投資が選ばれるケースもあります。

投資とは利益を見込んでお金を出すことであり、株式投資や投資信託、不動産投資などがあたります。

実際に、2015年から2021年までの間で投資している人の割合は増加しており、2021年では約20%以上の人が投資しています。

日本の普通預金の金利は、多くの金融機関で0.001%となっており、お金を預けていても増えることはほどんどありません。さらに、インフレが進行しているため、貯金よりもお金が増える可能性のある投資を選択する方が一定数いるといえます。

  1. 旅行

100万円の使い道として、旅行もおすすめの選択肢です。

とくに、2019年以降の数年間は、新型コロナウイルスの影響で行動を制限されていたこともあり、お金や時間があっても旅行に行けない状況が続いていました。

しかし、2023年の5月8日から、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが2類から、季節性インフルエンザなどと同じ5類となりました。5類への変更に伴い、行動制限がなくなったり、マスクの着用が個人判断となったりしたことで、旅行に行きやすくなったといえます。

  1. 生活費

余剰資金として100万円があったとしても、とくに大きな買い物や旅行に行くことなく、生活費に回すという選択肢もあります。

最近では、物価や電気代、ガソリン代など、生活にかかるさまざまな物・サービスが値上がりしている影響もあり、少しでも余裕を持って生活するために生活費としての使い道もあるでしょう。

  1. 趣味・習いごと

趣味や習い事など、自分の好きなことに使うのもおすすめです。

趣味や習い事にはお金がかかるケースが大半です。たとえば、応援しているアイドルのグッズを購入したり、子どもの習い事に使うユニフォームを購入したりと、さまざまな出費が発生するでしょう。

毎月の生活費や貯金を差し引くと、趣味や習い事に自由に使えるお金がないという方は、余剰資金の100万円を使ってみてください。

100万円あったらどこに預けるのがおすすめ?

欲しいものがないが、投資するのも怖いという方も多いはずです。そのような場合は、貯金することが第一候補になるでしょう。

しかし、前述のとおり、日本の普通預金の金利は多くの金融機関で0.001%となっており、利息でお金が増えることはほとんどありません。しかし、金利が一律で決まっているわけではなく、預け先によっては0.001%よりも高い金利のところがあります。

ここでは、100万円を貯金する場合、どこに預けるのがおすすめか解説します。

ネット銀行

銀行といえば店舗があるイメージが強いですが、ネット銀行は店舗を構えていません。

ネット銀行は店舗を持たない分、コストを抑えられることから、普通預金や定期預金の金利を高めに設定している傾向があります。

【大手銀行の金利(2023年10月時点)】

普通預金金利(円)定期預金金利(円)
三菱UFJ銀行・三井住友銀行年0.001%年0.002%

【ネット銀行の金利(2023年10月時点)】

普通預金金利(円)定期預金金利(円)
ソニー銀行年0.001%年0.01~0.4%
あおぞら銀行BANK支店年0.2%年0.2~0.3%

このように、大手銀行の金利と比較してネット銀行の金利は高めに設定されています。とくに、定期預金として預け入れるとより金利が高くなるため、使う予定がない100万円は定期預金を検討してみましょう。

出典:三菱UFJ銀行三井住友銀行ソニー銀行あおぞら銀行BANK

地方銀行のネット支店

本来、地方銀行の口座を開設するためには、地方銀行の営業エリア内に住んでいる、勤務先があるなどの制約があります。

しかし、地方銀行のネット支店なら全国どこからでも口座開設が可能であり、なおかつ金利が高めに設定されていることが特徴です。

このほかにも、地方銀行のネット支店では、店舗型の銀行に預けるよりも高い金利になっていることが多いです。チェックしてみるとよいでしょう。

地元の信用金庫

信用金庫とは、営業地域が一定の地域に限定された、中小企業や個人を支える協同組織の金融機関です。

営業エリア内に居住、または勤務先がある人のみが口座開設可能であり、一定の条件を満たせば金利が上がるといった特徴的な預け先もあります。

たとえば、定期預金としてお金を預けることで自動的に抽選に参加でき、当たると懸賞金がもらえる商品があります。そのほか、子どもの人数に応じて定期預金の金利が上乗せされる商品を用意している信用金庫もあり、金融機関によってバリエーション豊かな商品があるためチェックしてみましょう。

個人向け国債

個人向け国債とは、1口1万円から購入できる国が発行する債券です。

個人向け国債は3タイプあり、商品ごとに金利タイプや金利の設定方法などが異なります。

商品名変更10固定5固定3
満期10年5年3年
金利タイプ変動金利固定金利固定金利
金利設定方法基準金利×0.66基準金利-0.05%基準金利-0.03%

なお、金利の下限は年率0.05%(2023年10月時点)に設定されています。

元本保証があり、受け取った利子以外は手数料がかかりません。1年経てば途中解約可能ですが、直近2回分の利子相当額が差し引かれるため、1年間利息が付かなかったことになってしまいます。

そのため、国債は満期を迎えるまで使わない100万円を預けるときにおすすめです。

100万円の預け先を決めるときのポイント

100万円を貯金する際、おすすめの預け先をいくつか紹介しました。

日本の普通預金は金利が低いと言われているものの、預け先によっては比較的高い金利を設定しているところもあります。

とはいえ、預け先を一つに選ぶ場合、どのようなポイントを押さえておくべきなのでしょうか。ここでは、100万円の預け先を決めるときのポイントを解説します。

長期間の固定金利は慎重に判断する

2022年12月、日本銀行はこれまで0.25%程度に抑えてきた長期金利の上限を0.5%程度に引き上げる決定をしました。

長い間、超低金利が続いていた日本円ですが、長期金利の上限が引き上げられたことで、今後は少しずつ金利が上昇するのではないかと予測されています。

今後、金利が上がる可能性があることから、長期間の固定金利の預け先は慎重に判断することがポイントです。仮に、固定金利で預入期間が5年の定期預金に100万円を入れた後、金利が上がったらもったいないでしょう。

なお、定期預金の場合、途中解約も可能ですが、満期前の解約は低い金利で再計算されて払い戻しとなります。

このことから、金利上昇が見込まれる今のタイミングでは、長期間金利が固定される預け先を慎重に判断すべきなのです。

金利が高い定期預金は期間をチェックする

定期預金のなかには、高い金利を設定しているものがあります。しかし、金利が高い定期預金のなかには、1ヶ月や3ヶ月など預入期間が短い商品があるため注意しましょう。

たとえ金利が高くても、預入期間が短ければ受け取る利子が少なくなります。1ヶ月や3ヶ月で預け替えるのは手間がかかるうえに、満期を迎えた後は自動的に普通預金となるものもあります。

金利のみに注目せず、預入期間や満期を迎えた後にどうなるのかという点も確認しましょう。

預け入れにかかる手数料に注意する

金利が高めの預け先であっても、100万円を預けるために振込手数料がかかったり、交通費を使って預けに行ったりする場合、利子よりもお金を預けるほうが高くなるケースがあります。

交通費をかけない、振込手数料が無料になるネット銀行の口座を利用するなど、貯金をするときはできるだけ余計なお金がかからない方法を選択しましょう。

いつ・何に使うためのお金かを決めておく

「今は使う予定がない」という理由で何となく100万円を貯金する方も多いですが、「いつ・何に使うためのお金か」を決めておくこともポイントです。

たとえば、2〜3年後に子どもの大学費用として100万円を使う予定がある場合、長期固定の定期預金などは避けるべきです。反対に、老後資金として持っておきたいと考えているなら、金利の高さを優先して、長期間の定期預金や国債に入れるという選択肢が出てきます。

いつ・何に使うためのお金かによって預け先の選択肢が変わるため、事前に検討しておくことが大切です。

100万円あったら何に投資するのがおすすめ?

100万円の余剰資金がある方のなかには、積極的に資産運用をして増やしたいと考えている方もいるでしょう。

ここでは、手元にある100万円を増やすためのおすすめの投資先を解説します。

不動産クラウドファンディング

不動産クラウドファンディングはおすすめの投資方法の一つです。

不動産クラウドファンディングは不動産投資の一種であり、事業の運営者が複数の投資家から資金を集めて不動産を購入・管理・運営し、期間中に得た利益を投資家へ分配する仕組みです。

一口1万円から出資できる案件が多く、100万円の元手があれば余裕を持って投資できます。また、物件の管理・運用を事業者に一任できるため、出資するだけで手間がかかることはありません。

期待できる利回りは3〜5%ほどであり、投資初心者でも始めやすい投資方法です。

株式投資

株式投資は、株式会社が発行する株を購入し、株価変動による売却益や配当金、株主優待などで利益を得る方法です。

株の売買は主に100株単位で行われるため、100万円を元手とする場合は1株1万円以内の株式を購入可能です。

ただし、企業の業績悪化や不祥事などで株価が急に下落する恐れもあります。そのため、一つの銘柄に100万円をかけるのではなく、30万円程度で購入できる銘柄を3つ購入するなど、分散投資でリスクを抑えましょう。

投資信託

投資信託では、投資家から集めた資金をひとつの大きな資金としてまとめ、資産運用のプロであるファンドマネージャーが株式や債券などに投資・運用する仕組みです。得られた利益は、投資家それぞれの投資額によって分配されます。

投資信託は100円から購入できるものがあり、少額から投資できることが特徴です。また、ファンドマネージャーに管理・運用を任せられるため、投資初心者でも挑戦しやすい投資方法といえるでしょう。

ひとえに投資信託といってもさまざまな商品があり、100万円の元手があれば、複数の銘柄で分散投資が可能です。

ETF

ETFは”Exchange Traded Funds”の略であり、上場投資信託といいます。国内株式だけでなく、債権や通貨、REITなどの指数に連動し、指数の動きに連動した運用成果を目指した投資信託の一種です。

一般的な投資信託の場合、1日1回しか算出されない基準額をもとに取引されますが、ETFは東京証券取引所などのさまざまな取引上の取引時間内に、マーケットの動きを見ながらリアルタイムで取引できる点が特徴です。

指数連動型の投資信託のため、値動きがわかりやすく、初心者も始めやすい投資の一種といえるでしょう。

ただ、ETFの種類は多く、国内株式に連動したものだけでなく、外国株式や債券、REITやコモディティなど、さまざまな指数に連動した商品があります。そのため、それぞれの特徴を理解したうえで、投資するETFを選ぶことが大切です。

REIT(不動産投資信託)

REITは、不動産を中心に運用する投資のひとつです。投資家から集めた資金をもとに、投資会社や不動産を専門とする投資会社がマンションなどの物件を購入します。そして、その物件を賃貸物件として貸し出し、賃料収入や物件の売却益から得た収益を投資家に分配する仕組みです。

REITは20万円ほどの少額から投資できるため、投資が初めての方や、少ない元手から投資を始めたい方も手が出しやすい商品といえます。さらに、不動産投資会社が代わりに、物件の選定・購入・運用を行ってくれることから、投資の知識がなくても始めやすい点が特徴です。

外貨預金

日本円を米ドルや英ポンドなどの外貨で預金し、お金を増やす外貨預金という選択肢もあります。

基本的に日本円による普通預金よりも、外貨普通預金のほうが、金利が高いケースが多いです。金利の高い外貨預金に預け入れをすることで効率的にお金を増やせるメリットがあります。さらに、利息分だけでなく、為替相場が変動することによって利益を得られる点も外貨預金の特徴です。

ただし、外貨預金を始めたときよりも円高が進んだタイミングで日本円に換金すると、損してしまいます。

また、外貨預金の預け方には外貨普通預金と外貨定期預金があります。外貨普通預金の場合、日本円と同様に、自分の好きなタイミングで入出金できる点が特徴です。そのため、お金の管理がしやすい点が特徴といえるでしょう。

一方、外貨定期預金は、普通預金よりも金利が高く、効率的にお金を増やせる点がメリットです。ただし、あくまでも定期預金であることから、一定期間を過ぎないと、出金できない点には注意しましょう。

100万円で資産運用を始めるときの注意点

100万円を銀行に預金するのではなく、投資を活用して資産運用を始める方もいるでしょう。ただ、「損をするのが怖い」「上手く資産運用できるかわからない」といった不安がある方も多いのではないでしょうか。

ここでは、100万円で資産運用を始めるときの4つの注意点を詳しく解説します。

余剰資金で始める

資産運用を始めるときは、余剰資金を使うことがポイントです。投資するときにできるだけ多くのリターンを狙いたいといった理由から、すべての手持ち資金を運用に回してしまう方もいるでしょう。

しかし、ほとんどの投資商品には元本保証がないため、投資額よりも手元に残るお金が減ってしまう可能性があります。そのため、万が一のリスクに備えて、生活資金を含む一定額の資金を使わずに、あくまでも余剰資金で資産運用することが大切です。

「長期・分散・積立」を実践する

ひとえに資産運用といっても、さまざまな種類があり、どういったものを選べばいいかわからない方もいるでしょう。ただ、投資の基本は「長期・分散・積立」であることを念頭におき、資産運用を行うことが大切です。

仮に、余剰資金を一括で投資してしまうと、そのときの評価額を基準に値上がりするか、値下がりするかで運用の成果が決まってしまいます。万が一、相場が高いときに投資をしてしまい、そこから値下がりした場合は損をしてしまうことになります。

もちろん、相場が回復すれば損失を取り戻せて、もとの評価額よりも値上がりすれば資産運用に成功したといえるでしょう。ただ、損失を取り戻すまでに時間がかかってしまうこともあります。一括で投資するのではなく、できるだけ投資機会を増やし、分散して投資することがポイントです。

そのほか、短期よりも長期のほうが、評価額が安定しやすいことから、長期的な投資を計画するといいでしょう。

短期間で投資する場合は、毎日細かく相場をチェックする必要があります。さらに、損失が発生した場合、短時間では回復しないことが一般的であるため、短期投資は難易度が高いといえるでしょう。

一方で、長期的な投資の場合、一時は損失が発生したとしても、長い目でみれば回復する可能性があります。そのため、結果的に損失をカバーして資産運用を効果的に行える可能性があるのです。

リスクを把握しておく

資産運用にはさまざまな投資の種類があるため、実際に行う投資の特徴だけでなく、金融商品の仕組みや社会情勢、経済状況についても理解しておくことが大切です。

というのも、投資を含む資産運用には、リスクが伴うことが一般的であり、元本割れが発生する可能性も少なくありません。資産運用を行うときはリスクがあることに留意し、自分に合った投資商品を選ぶことがポイントです。

また、選ぶ投資商品によっては、為替や世界情勢、政治経済などと密接に関係することも珍しくありません。資産運用するうえでは、投資リスクを理解することはもちろん、社会情勢や政治経済などについても、しっかりと把握しておきましょう。

投資に関する基礎知識を持っておく

どのような投資商品を選ぶにしても、投資に関する基本知識を理解しておくことが大切です。

たとえば、前述の通り、ほとんどの投資商品には元本保証がありません。元本割れのリスクがあることを知っておきましょう。

さらに、投資の種類によっては、自由に資金を引き出せず、急にお金が必要になってもスムーズに出金できない可能性もあるでしょう。そのほか、投資するために証券会社や投資会社に対して手数料を支払う必要があり、会社によって手数料が違うことも知っておく必要があります。

このように、投資を始めるうえで知っておくべき基礎知識は数多くあるため、積極的に情報収集を行い、知識を持った状態で始めることが大切です。

まとめ

今回は、余剰資金として100万円がある場合のおすすめの使い方について解説しました。

貯金や投資、旅行などがおすすめの選択肢として挙げられますが、貯金や投資をする場合は、どのような方法で行うのかを事前に検討しましょう。

また、100万円を元手に投資を始めるなら、不動産クラウドファンディングがおすすめです。不動産クラウドファンディングは1口1万円という少額で始められる案件が多く、100万円があれば複数の案件に分散投資できます。

なお、不動産クラウドファンディングを始めるなら、首都圏の中古物件に特化したエキスパート集団ファミリーコーポレーションが管理・運用する「不動産BANK」がおすすめです。元本の安全性に配慮していることや、手間なく簡単に始められることなどが魅力です。

今回の記事を参考に、100万円の最適な使い方を検討してみてください。

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