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投資コラム

金投資・純金積立はやめとけ・おすすめしないといわれる理由を解説

金投資・純金積立はやめとけといわれる理由や、おすすめしない人の特徴を解説します。投資初心者の方に向けて金投資以外のおすすめの投資も紹介するので、資産運用について考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

金投資は、金や金関連の金融商品に投資する資産運用の一つで、リスク分散になる・インフレに強いなどさまざまな魅力がある一方、初期費用が高め・相場変動が大きめなどのデメリットやリスクも存在します。

この記事では、そんな金投資・純金積立に興味がある方に向けて、以下の情報をまとめました。


この記事の概要
  • 金投資をおすすめしない・やめとけと言われる理由
  • 金投資はおすすめできない人の特徴?
  • 逆に金投資がおすすめできる人の特徴(投資中級者以上)

なお、おすすめの投資として不動産クラウドファンディングを紹介しています。不動産クラウドファンディングは年利6%で、運用の手間がほとんどかからないことが特徴。

興味のある方はぜひ検討してみてください。

金投資とは?

金投資とは?

金投資とは、金の現物や金関連の金融商品を購入することで資産を増やす投資手法です。一口に金投資といっても、以下の通り、さまざまな種類があります。

  • 現物(金貨・金地金)
  • 純金積立
  • 投資信託、ETF
  • 金先物

金投資の一番の特徴は、実物資産であり希少価値がある点です。世界共通の資産として金そのものに価値があるので、株や債券とは違い「紙切れ」になるリスクがありません。また、金は有事の際に価値が上がる傾向があり、インフレや経済危機に強いとされています。

株や債券とは違った値動きをするため、リスクの分散を目的に「守りの資産」として多くの投資家に選ばれているのです。

いま金投資・純金積立をするのはおすすめしない【2023年9月】

いま金投資・純金積立をするのはおすすめしない

2023年9月現在は、金投資・純金積立を始めるタイミングには適していません。金の価格が高騰しているため、高掴みになる可能性があるからです。2023年1月時点では1gあたり8,500円台だった価格が、9月には10,100円台に到達しています。

金価格高騰の背景は、欧米の金融機関の相次ぐ破綻により金融危機の懸念が広がったことや、ロシアのウクライナ侵攻によって国際情勢が不安定で先行きが不透明であることなどがあげられます。

世界情勢が移り変わりやすい時期は、金の価格も変わりやすいため、今は焦らずに情勢が落ち着いたタイミングで金投資を始めたほうがよいでしょう。売買のタイミングを間違うと大きく損をしてしまう可能性もあります。金は平時で買うものと覚えておくとよいでしょう。

金投資・純金積立はやめとけといわれる5つの理由

金投資・純金積立はやめとけといわれる5つの理由

金投資や純金積立には魅力的な面も多いですが、いくつかのデメリットやリスクも存在します。以下に、金投資や純金積立はやめとけといわれる理由を5つ紹介します。

手数料が高い

金投資は、ほかの投資に比べて手数料が高い傾向にあります。

たとえば地金など現物の場合は、購入時だけでなく売却時にも手数料が発生します。お店によっては、購入時と売却時の手数料を合わせると3万円以上かかる場合も。とくに短期間での取引を考えている方にはデメリットになるでしょう。

また純金積立の場合、SBI証券や楽天証券の売買手数料は1.65%です。株式投資の購入手数料が無料のところもあることを思うと、割高といえます。

利息や配当金(インカムゲイン)がない

金は商品の特性上、何かを新しく生み出すものではありません。そのため、投資しても配当金や利息が得られないこともデメリットです。

株式投資では、企業の利益の一部を配当金として受け取れますが、金投資はそのようなインカムゲインを期待できません。継続的な配当金や分配金を得たい方は、ほかの選択肢に目を向けましょう。

金投資だけで資産を大きく増やすことは難しい

金投資で得られる収益は、基本的に「値上がり益」のみです。金の値動きは、比較的ゆるやかなので、投資に使える資金が少なければ収益が大きく増えることも期待できません。

手数料のコストや配当金がない点を考慮すると、ほかの投資手法と比べて資産を効率的に増やすのは難しいといえます。金投資は、他の投資と組み合わせることが前提といえるでしょう。

為替の影響を受けやすい

金取引の多くは米ドルで行われているため、為替の影響を受けやすい点も考慮しなければなりません。

金の価格が変動しなくても、円安になると価格が上がり、円高になると価格が下がります。為替の変動によっては、予想外の損失を被るリスクもあるため、金の価格だけでなく為替の動きも常にチェックしておく必要があるでしょう。

現物の場合は紛失や盗難のリスクがある

金貨や金塊など金を現物で保有する場合は、紛失や盗難、火災による焼失のリスクが伴います。金塊や金貨は小さくて価値が高いことから、盗難のターゲットとなりやすいといえます。自宅で保管する場合は、セキュリティの確保が重要です。

保有量によっては、貸金庫の利用も検討しなければなりません。その際は保管料もかかってきます。保管のコストやリスクを考えると、資産としての現物購入は限界があるといえるでしょう。

金投資・純金積立をおすすめしないといわれる人の特徴

金投資・純金積立をおすすめしないといわれる人の特徴

ここからは、金投資・純金積立がおすすめできない人の特徴を詳しく解説します。

資産を効率的に増やしたい人

資産を効率的に増やしたい方には、金投資はおすすめできません。金投資は手数料が高いうえ、利息や配当金がないため、効率的に資産を増やすのに向いていないためです。

金は資産を増やすためというよりも、インフレ対策や分散投資として資産保全のための役割が強いといえます。そのため、大きなリターンを期待する場合はほかの投資手法を検討しましょう。

米国の経済情勢に詳しくない人

米国の経済情勢に詳しくない方も金投資には向いていません。金の価格は、米ドルとの関係が深く、米国の経済情勢や金利政策の変動に影響を受けやすいです。

そのため、米国の経済動向を理解していないと、金価格の変動の背景や今後の動きを予測できず、予想外の損失を被るリスクがあります。

つみたてNISAの非課税枠内で投資したい人

「つみたてNISA」の非課税枠内で投資を考えている方も、金投資は適していません。金に関する投資信託やETFは、つみたてNISAの対象外だからです。

非課税枠内で、金関連の投資信託やETFを購入したい場合は「一般NISA」もしくは、2024年からスタートする「新NISA」の成長投資枠を利用する方法があります。

なお、一般NISAや新NISAを使わず金投資を行う場合は、売却時に出た利益によっては税金がかかる点に留意しておきましょう。

金投資は資産を分散したい中級者以上向け

金投資は資産を分散したい中級者以上向け

金は、株や債券とは異なる値動きをするため、ポートフォリオに一定の割合で組み込むことで全体のリスクを減らす役割があります。しかし、これは資産を「守る」ための手段であり、効率的に「増やす」ための手段ではありません。

そのため金投資は初心者ではなく、1,000万円以上の余剰資金があり、リスクを分散したい中級者以上の投資家に適しているといえます。

また金の価格は、中央銀行の政策や米国の経済状況、さらには地政学的なリスクなど、多岐にわたる要因によって変動します。これらの要因を正確に把握し、適切なタイミングでの売買判断を下すためには、相応の経験と知識が求められるため、初心者には難しいでしょう。

さらに、2023年9月現在、金の価格は高騰しているため、新しく金投資を始めるにはあまりよいタイミングとはいえません。高値で購入すると、価格が下がった際のリスクが高まるため、慎重な判断が求められます。

金投資を始める際は、自身の投資経験や知識、そして現在の市場状況をしっかりと把握し、適切な判断を下してください。

投資を始めるなら不動産クラウドファンディングがおすすめ

投資を始めるなら不動産クラウドファンディングがおすすめ

ここからは、金投資以外に初心者におすすめの投資手法として「不動産クラウドファンディング」を紹介します。

不動産クラウドファンディングとは?

不動産クラウドファンディングは、複数の投資家が一つの不動産事業に投資することをいいます。運用期間中の賃料収入や売却益などが、出資した金額に応じて投資家に分配される仕組みです。

不動産クラウドファンディングの仕組み

運用期間やリターンは案件によって異なりますが、一般的には年率4~7%の利回りが期待できます。少額でも不動産投資を始められるため、初心者にも向いている投資といえるでしょう。

不動産クラウドファンディングのおすすめポイント

不動産クラウドファンディングのおすすめポイントを簡単に紹介します。

  • 少額から投資でき、初心者でも始めやすい
  • 運用の手間がかからない
  • リスクを軽減する仕組みがある
  • 安定したリターン(分配金)を期待できる

不動産クラウドファンディングは、1万円から投資可能なケースが多いです。そして、運用を専門家に任せられるため、初心者でも始めやすい点が大きな魅力といえます。またリスクを軽減する仕組みとして、多くの事業者で「優先劣後方式」が採用されており、安定した分配金が期待できるのも魅力のひとつ。

不動産クラウドファンディングなら投資に不慣れでも参加しやすいうえ、リスクを抑えつつ資産を増やすことが可能です。興味を持った方は、ぜひ一度チャレンジしてみてください。

まとめ

まとめ

本記事では、金投資・純金積立はやめとけといわれる理由とおすすめしない人の特徴について解説しました。金投資は、その特性上、資産を分散させたい中級者以上の投資家に適しています。一定の知識と経験が必要な投資方法ですが、資産を分散して管理したい方や、長期的な資産保全を考えている方には有効といえるでしょう。

「金投資は難しそう…」「投資に回せる資金がそれほど多くない」という投資初心者の方は、クラウドファンディングを検討してみてはいかがでしょうか。

不動産BANKなら、1口1万円から投資できるうえ、手続きや運用はインターネットで完結します。また投資家の損失リスクを軽減するシステムを採用しているため、安定したリターンが期待できるのも大きな魅力です。

「手間をかけずに投資したい」「安定的に資産を運用したい」という方は、この機会に公式サイトをチェックしてみてください。

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