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投資コラム

1000万あったら何に投資する?おすすめの投資方法や注意点を解説

1,000万円あったら貯金と投資どちらを選択すべきか、投資をする場合、どのような方法がおすすめかなどを解説します。

余剰資金が1,000万円あり、「普通預金や定期預金に預けているだけで良いのだろうか」と疑問を持っている方もいるでしょう。

実際、日本の預金金利は低く、利息でお金が増えることはほとんどありません。そのため、より効率的に投資を増やすなら、預貯金よりも投資がおすすめです。

とはいえ、1,000万円あれば投資の選択肢が多く、何を始めたらよいのか迷うのではないでしょうか。

今回は、1,000万円あったら貯金と投資どちらを選択すべきか、投資をする場合、どのような方法がおすすめかなどを解説します。

1000万円あったら「貯金」よりも「投資」がおすすめな理由

「とりあえず普通預金に1,000万円を預けているけれど、このままでいいのかな」「1,000万円が増えたらいいけれど、投資はリスクが怖い」など、1,000万円の使い道について「貯金」か「投資」で迷っている方もいるでしょう。

結論として、1,000万円の余剰資金があるなら、貯金よりも投資がおすすめです。

ここでは、1,000万円を投資すべき理由について解説します。

理由1:低金利時代で貯金してもお金はほとんど増えないから

現在の日本の銀行預金は、超低金利と言われています。では、どれほどの低金利なのでしょう。

大手銀行の場合、普通預金は0.001%、定期預金は0.002%となっていることが一般的です。仮に手元にある1,000万円を預金金利0.001%の銀行に預けた場合、1年間でつく利息はわずか100円となります。

一部のネットバンクなどではメガバンクより高い金利に設定しているところもありますが、利息はほとんど付きません。

一方、投資であれば、一定のリスクはあるものの初心者でも利回りは5%を目指せるとされています。仮に1,000万円を元手に5%で運用できれば、1年間で1,050万円に増やせます。さらに、増えた利息は引き出さずに運用することで、効率的に資産運用できるでしょう。

理由2:インフレリスクに備えられるから

昨今、ガソリンや電気、日用品など、さまざまな物・サービスの値段が高騰しており、この状況を「インフレーション(インフレ)」と言います。

なお、インフレには2つタイプがあります。1つは「ディマンドプル・インフレ」と呼ばれるものです。経済が好調で人々の購買意欲が高まり、需要が増えることによって、物価が上昇するもの。もう1つは「コストプッシュ・インフレ」と呼ばれるもので、原油価格などの生産コストが上昇し、それに伴って物価上昇につながる状況です。

とくにコストプッシュ・インフレは、給料が上がらないのに物価が上がるため、消費者にとっては厳しい状況となります。実際に日本では、コストプッシュ・インフレのもと2022年のインフレ率が2.5%、2023年のインフレ率が2.7%となっており収入に対する支出が増えています。

また、インフレは今後も進行すると予想されており、手元にある1,000万円の価値がどんどん下がっていく可能性があるのです。そのため、貯金として持っておくだけではインフレ対策にはならず、リスクを抱えている状態だといえます。

そこで、1,000万円を元手に投資を行い、増やしていく必要があります。

理由3:余剰資金で投資できるから

1,000万円の貯金があれば、余剰資金の中から余裕を持って投資できることも理由の一つです。

余剰資金とは持っている資産のうち、生活費や非常時に備えて残しておくお金を差し引いた資金で、当面使う予定がないお金のことを指します。具体的な余剰資金の額は、今ある資産から、半年分の生活費を引いた額とされています。

たとえば、1,000万円の預貯金があり、毎月30万円の生活費がかかる家庭であれば、

「1,000万円-(30万円×6ヶ月)=820万円」が余剰資金となります。

仮に、30万円の生活費がかかっている家庭で、預貯金が100万円しかない中で投資するとなれば、損失が出たときに生活に支障が出るリスクがあります。

しかし、1,000万円あれば生活資金を差し引いても十分な余剰資金があるため、無理せずにお金を増やせる可能性があります。積極的に投資すべきでしょう。

1000万を資産運用した場合のシミュレーション

1,000万円は、貯金よりも投資で資産運用するべきであることがわかりましたが、実際に1,000万円を元手に投資した場合、どのような利益となるでしょうか。また、投資にはリスクが付きものです。期待できる利益だけでなく、損益についても把握しておくことが大切です。

そこで、平均利回り1%・3%・5%、-1%・-3%・-5%の6パターンで、1,000万円を複利運用した場合をシミュレーションしました。

【1,000万円の元本に対し、追加入金することなく複利運用した場合】

投資期間平均利回り-1%平均利回り-3%平均利回り-5%平均利回り1%平均利回り3%平均利回り5%
10年(元本+運用収益)9047375991,1051,3441,629
20年(元本+運用収益)8185443581,2201,8062,653

単位:(万円)

仮に年利3%で1,000万円を運用できた場合、10年後には約340万円、20年後には約800万円の利益となります。金利0.001%の普通預金に預けている場合、10年で付く利息はたった1,000円です。銀行に預けているよりも、投資をするほうが資産を増やしやすいことがわかるでしょう。

利回りがマイナスになって1,000万円が減ってしまう可能性もありますが、きちんと投資の知識を持って運用すればリスクを軽減させられます。

1000万あったら何に投資する?おすすめの投資方法7選

預金に入れてもほとんど利息が付かないことやインフレリスクがあることから、1,000万円を投資すべきであることがわかりました。

しかし、投資の必要性について理解できたものの、「1,000万円を投資する場合におすすめの方法は?」「初心者でも始めやすい投資方法は?」など、投資について疑問を感じている方も多いでしょう。

ここでは、1,000万円を投資するときにおすすめの方法を7つ解説します。

不動産クラウドファンディング

不動産投資クラウドファンディングは、不動産投資の一種でありながら、1口1万円などの少額で始められることが特徴の投資方法です。

事業者が投資家に出資を募り、投資家から集めた資金を元手に物件の購入や管理・運営を行います。そして、物件の売却益や家賃収入などで得た利益を投資家に分配する仕組みです。

不動産投資の場合、頭金として数百万円が必要になったり、融資を受けたりと費用面がネックになりがちです。

しかし、不動産クラウドファンディングなら、融資を受けることなく不動産投資を始められます。とくに1,000万円の投資資金があれば、いくつかのファンドに分散投資したり、一部を貯金として取っておいたりと自由な選択が可能でしょう。

なお、不動産クラウドファンディングで期待できる利回りは3%程度、高いものであれば5%を超えるものがあります。

不動産投資

マンションやアパートなどの不動産を購入し、入居者から家賃収入を得る方法を不動産投資と言います。また、不動産投資では、家賃収入によって利益を得るほか、物件の購入価格よりも高く売却することで利益を得る方法もあります。

不動産投資の平均的な利回りは8%程度(表面利回り・一棟マンション)と、適正に運用できれば高い利回りを期待できますが、初期費用が高いことや相応のリスクを伴う点に注意しなければなりません。

不動産投資は、一部屋単位で購入する区分所有と、一棟まるごと購入する一棟所有に大別でき、どちらの方法でも数百万〜数千万円、場合によっては億単位の初期費用が必要です。

ローンを利用するとしても、頭金として数百万円ほどかかるケースが一般的でしょう。

さらに、家賃滞納リスクや空室リスクなど、さまざまなリスクがあり、物件の管理・運用にも手間がかかります。

物件によりますが、1,000万円の元手があれば、頭金として十分である可能性が高く、融資を使わずに購入できる物件もあるでしょう。ただし、リスクを考慮すると、初心者にはややむずかしい投資方法だといえます。

REIT

REITは「Real Estate Investment Trust」の各単語の頭文字を取ったものであり、日本語では「不動産投資信託」と言います。

不動産投資法人が投資証券を発行し、それを投資家が購入します。そして、不動産投資法人は集めた資金を使って物件を購入、管理・運用し、得られた家賃収入や売却益を投資家に分配する仕組みです。

また、REITは不動産投資を目的とする、特別に認められた法人であることから、「利益の90%超を投資家に分配することを条件に、税金が免除される」ことになっています。

この仕組みがあることで、投資家に対して安定した分配金を渡せるようになっており、実際に期待できる利回りは3%ほどです。

なお、REITは10万円以下で購入できるファンドもあるため、1,000万円あればいくつかのファンドを分けて購入する「リスク分散」が可能でしょう。

株式投資

1,000万円の投資資金があれば、代表的な投資方法である株式投資もおすすめです。

株式投資とは、株式会社が発行する株式を購入し、売買差益や配当金、株主優待などを得る投資方法です。

株式の購入は企業を応援することにつながるため、普段使っている商品や憧れの企業など、身近な存在から投資先を選択できます。1,000万円あれば、いくつかの企業に分散投資できるため、リスクを抑えつつ投資できるでしょう。

ただし、企業の事業内容や経営状況のリサーチが必要であるほか、売買のタイミングも見極めなければなりません。株価が上昇して大きなリターンを受け取れる可能性がある反面、業績悪化や不祥事などで株価が大きく下落する可能性もあります。

投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金を一つにまとめ、投資のプロであるファンドマネージャーが国内外の株式や債券などに資金を投資・運用する方法です。得られた利益は、投資額に応じて投資家に分配されます。

投資信託は、一度ファンドに投資すれば、その後の運用や管理はすべてファンドマネージャーに一任できます。そのため、自分で売買のタイミングを判断する必要がなく、ほったらかしの運用が可能です。

また、最低100円から投資できる商品もあり、1,000万円の元手があれば自由に投資先を選べる点も魅力です。

ただし、売買手数料や信託報酬などがかかることや、リアルタイムでの取引が困難であることなどの注意点があります。リスクを抑えつつ長期的に運用していきたい方におすすめの方法といえるでしょう。

ヘッジファンド

1,000万円の投資資金があるなら、ヘッジファンドもおすすめの選択肢です。

ヘッジファンドは投資信託と同様に、ファンドマネージャーに資金を預けて運用を任せる投資方法です。

しかし、投資信託は少額から投資可能であるのに対し、ヘッジファンドは最低投資金額が1,000万円からとなっているファンドが一般的です。富裕層向けの金融商品といえます。

ヘッジファンドは参入障壁が高いものの、相場が下落する局面でも利益を追求することから、安定したリターンを期待できることが特徴です。

ヘッジファンドで期待できる年利は10%〜となっており、他の投資方法と比較して効率よく資産を増やせる可能性があります。もちろん、投資である以上リスクはありますが、1,000万円の投資資金があるなら検討してみてください。

外貨預金

日本円を、米ドルやユーロなどの外国の通貨に替えて預け入れることを外貨預金と言います。

円預金は金利が低くほとんど利息が付きません。しかし、日本と海外では金利が異なり、通貨によっては円よりも高い金利が適用されます。また、円高・円安のような為替の動きによって、預金の価値が変動するため、預け入れや払い戻しのタイミングによっては、為替差益でも利益を得られる可能性があることも、外貨預金の特徴です。

たとえば、1ドル=100円のタイミングで10万ドル(1,000万円)預け入れを行い、その後、円高が進行して1ドル=120円になったときに払い戻したとしましょう。その場合、10万ドル×120円=1,200万円となり、200万円の利益となります。

とはいえ、為替の影響でタイミングによっては大きく損をするリスクがあります。

1000万を資産運用するときの注意点

1,000万円を資産運用する場合、金額が大きい分、失敗したときの損失も大きくなります。

そこで、失敗しないためにも、注意点を押さえて資産運用を始めることが大切です。

ここでは、1,000万円を資産運用するときの注意点を解説します。

投資に関する知識を持つ

資産運用でお金を増やすためには、投資や金融商品に対する知識を持つことが大切です。

何の勉強もしないまま、知人や業者からの情報を鵜呑みにしてしまうと、資産運用の目的に合わない投資商品を選んでしまうかもしれません。たとえば、できるだけリスクを抑えて長期運用したいと考えていたにもかかわらず、知らないうちにハイリスク・ハイリターンの投資を始めてしまい、大きな損失を抱えるといったケースがあります。

また、知識のない状態で資産運用を始めると、投資家が無知であることを利用して、騙そうとしてくる業者もあるでしょう。

資産運用で失敗したり、詐欺に巻き込まれたりしないようにするためにも、投資に関する知識を持つことが重要です。

投資の目標・目的を決める

1,000万円の投資を始める際、投資の目標・目的を決めて始めることも重要な注意点です。

まずは、1,000万円を目的に合わせて以下の3つに分類してみましょう。

  • 流動性資金:すぐに使うためのお金(生活費など)
  • 安定性資金:すぐに使う予定はないものの、近い将来使う可能性があるお金(老後資金や教育資金など)
  • 収益性資金:現状使う予定がないお金

1,000万円のうち、流動性資金はいつでも引き出せるよう、預貯金に預けておくのが適しています。

また、安定性資金については元本保証のある国債やリスクの低い投資方法などに、収益性資金に該当するものは長期運用を前提とした投資に使うのがおすすめです。

このように、将来1,000万円をどのように使うのかによって、資産運用の選択肢が変わってきます。また、目的のほか、「いつまでに」「いくら」増やすのかといった目標を決めておくと、最適な資産運用の方法を見つけやすくなるでしょう。

分散投資を行う

1,000万円を資産運用するときは、分散投資でリスクを分散し、安定したリターンを目指すことも大切です。

分散投資とは、投資先を一つに限定せず、投資対象や地域、時間を分散させて、複数の投資先に投資することを指します。なお、代表的な分散投資の方法は以下の4つです。

【地域分散】

地域分散とは、さまざまな国や地域に分散して投資する方法のことです。

一つの国・地域に投資を集中させると、たとえ投資方法が違っても、景気悪化や自然災害などで資産が大きく減ってしまう可能性があります。しかし、複数の国・地域に投資先を分散させておけば、国や地域の情勢が影響して起こるリスクを軽減できます。

【銘柄分散】

銘柄分散とは、1つの銘柄に集中して投資するのではなく、複数の銘柄に分散して投資することを指します。

株式投資の場合、A社に1,000万円を投資するのではなく、A社・B社・C社など、複数の銘柄で合計1,000万円となるよう投資するのが銘柄分散です。

【資産分散】

銘柄分散よりもより大きな枠組みで、株式と債券、不動産、預貯金など、異なる資産運用の方法を組み合わせることを資産分散と言います。

たとえ株式投資で複数の銘柄を持っていても、株式市場全体が下落すれば、ほとんどの銘柄がマイナスになってしまう可能性があります。しかし、異なる値動きの資産運用の方法を組み合わせれば、よりリスクを分散させられます。

【時間分散】

時間分散は、投資するタイミングを分けることを指します。

投資で安定したリターンを得るためには、投資先を見極めるだけでなく、タイミングも重要な要素です。一度に1,000万円を投資するのではなく、少しずつ複数回に分けて投資することで、高いときに買って安い価格でしか売れないという状況に陥るリスクを軽減できます。

このように、1,000万円を資産運用する際は、分散投資を意識しておくことでリスクを軽減することにつながります。

まとめ

今回は、1,000万円あったら「貯金か投資のどちらを選択すべきか」「おすすめの投資方法は何か」といった点を解説しました。

1,000万円が手元にある場合、預金に入れてもほとんど利息が付かないことやインフレリスクを考慮して、投資すべきだといえるでしょう。

そして、1,000万円を元手に投資を始めるなら「不動産クラウドファンディング」がおすすめです。不動産クラウドファンディングは、少額から始められるうえに、運用や管理の手間がかからないため、投資初心者でも始めやすいことが魅力です。

なお、不動産クラウドファンディングを始めるなら、首都圏の中古物件に特化したエキスパート集団が管理・運用する「不動産BANK」がおすすめです。利回り6%という比較的高いリターンでありながら、リスクを抑えた投資を実現しています。

ぜひ今回の記事を参考に、不動産クラウドファンディングをはじめとする方法で、1,000万円の投資方法を検討してみてください。

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