不動産クラウドファンディングのデメリットや、利用する際の注意点などをまとめました。これから不動産クラウドファンディングを始めたい方はぜひ参考にしてください。
「不動産クラウドファンディングって実際どうなの?」
「不動産クラウドファンディングに興味はあるけれど、どのサービスを選んでいいのかわからない」
このような疑問を抱かれている方は、ぜひ最後まで本記事をお読みください。
本記事では、以下について詳しくまとめました。
- おすすめの不動産クラウドファンディング
- 不動産クラウドファンディングの概要
- 不動産クラウドファンディングがおすすめな理由
これから不動産クラウドファンディングを始めたい方は、ぜひ参考にしてください。
※ 本サイトでは、不動産クラウドファンディングについての情報を網羅的に掲載しております。
以下の内容もぜひご参考くださいませ。
目次
不動産クラウドファンディングを選ぶ際のチェックポイント
不動産クラウドファンディングは、どのサービスを利用するかによって資産の増え方も変わってきます。そのため、まずは不動産クラウドファンディングを選ぶ際のチェックポイントを正しく理解しておきましょう。
取扱案件数
不動産クラウドファンディングを選ぶ際は、取扱案件数を確認しましょう。
取扱案件数の少ないサービスを選んでしまうと、投資先の選択肢が限定されてしまいます。場合によっては、そもそも応募できる案件自体が見当たらないケースもあるかもしれません。そのため、目安としては毎月1件以上の案件が公開されているサービスの利用をおすすめします。
なお、取扱案件数を確認する際は募集中のファンドだけでなく、募集が終了したファンドの数にも注目しておくことが大切です。募集をおこなっているファンドの数は、そのときどきによって変動するため、たまたま現在の取扱案件数が少ないだけかもしれません。長期的に見て、安定した案件数があるかどうかを必ずチェックしてください。
また、各案件の募集口数も同時に確認しておくとよいでしょう。募集口数の多い案件が充実していれば、その分、応募が通りやすくなります。
物件情報の充実度
物件情報が充実しているかどうかも、不動産クラウドファンディングを選ぶ際にチェックしておくべきポイントのひとつです。出資先を検討する際に、物件情報は重要な判断材料となります。
たとえば、以下のような情報が詳細に公開されているかどうかを確認しておきましょう。
- 住所
- 築年数
- 駅や大学からの距離
- 空室率
- 収支シミュレーション
- 周辺地域の家賃相場
正確な物件情報が豊富にあれば、投資判断の精度も上がっていくはずです。反対に、物件情報が不明確なまま出資してしまうと、想定していた利回りが出なかったり、元本割れしてしまったりする可能性もあります。
運営会社の信頼性
不動産クラウドファンディングを選ぶ際は、運営会社の信頼性もチェックしてください。不動産クラウドファンディングで実際に物件を運用するのは運営会社です。そのため、運営会社の信頼性は重要な選定基準となります。
具体的なチェック項目のひとつが、資本金の規模です。資本金が多い会社であれば、その分、余裕のある不動産経営ができます。業績が落ち込んだとしても、急に倒産する可能性は低いといえるでしょう。
また、運営会社やグループ会社が上場しているかどうかも、信頼性を判断する材料になります。上場企業であれば、一定の信頼性を担保でき、詐欺被害に遭うような事態も避けられるはずです。
不動産クラウドファンディングのおすすめランキング【2024年12社比較】
次に、おすすめの不動産クラウドファンディングをランキング形式で紹介します。
1位:不動産BANK
不動産BANKは、2022年にサービスが開始された不動産クラウドファンディングです。期待利回りは6.0と比較的高めに設定されている点が特徴といえます。
1口10,000円から投資できるため、投資が初めてという方にもおすすめのサービスです。「これから不動産ファンディングを始めてみたい」という方は、不動産BANKの公式サイトにアクセスしてみてください。
運営会社 | 株式会社ファミリーコーポレーション |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 6.0~8.0% |
公式サイト | https://fudousan-bank.com/ |
2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
2位:CREAL
CREALは、20118年からサービスが開始された不動産クラウドファンディングです。運営元のクリアル株式会社は2022年4月に東京証券取引所グロースに上場されており、信頼性の高い会社といえます。
期待利回りは4.0~5.5%、2023年12月末時点で元本割れ0件と安定した成果をあげている点が特徴です。
運営会社 | クリアル株式会社 |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 4.0~5.5% |
公式サイト | https://creal.jp/ |
2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
3位:property+
property+は、2021年にスタートした不動産クラウドファンディングです。運営会社の株式会社リビングコーポレーションは、マンション・アパート開発や投資事業などを幅広く手掛けており、不動産運用に関する豊富なノウハウを保有しています。
空室対策としてマスターリース契約を取り入れ、安定した賃料収入を確保している点が特徴といえるでしょう。また、公式サイトにはチャットでの問い合わせ機能もあるため、はじめて不動産クラウドファンディングを利用する方でも安心です。
運営会社 | 株式会社リビングコーポレーション |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 3.2~10.0% |
公式サイト | https://propertyplus.jp/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
4位:72 CROWD
72 CROWDは、大東建託のグループ企業が運営する不動産クラウドファンディングです。マンションの自社開発もおこなっており、首都圏での入居率は2023年4月時点で98.84%を誇っています。
また、72 CROWDは匿名組合型ファンドだけでなく、任意組合型ファンドの展開を予定している点も特徴的です。現時点で募集中のファンドはありませんが、任意組合型ファンドに興味がある方は随時公式サイトをチェックしておくとよいでしょう。
運営会社 | 株式会社インヴァランス |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 3.8~5.0% |
公式サイト | https://72crowd.com/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
5位:COZUCHI
COZUCHIは、「短期運用型」と「中長期運用型」の2つのサービスを運用している不動産クラウドファンディングです。どちらを選ぶかで運用機関や利回りが異なるため、事前に確認しておきましょう。
短期運用型は、短期で売却益の獲得を狙い、高い利回りを目指す投資商品です。
一方、中長期運用型は投資家が組合員となり、事業者に業務の執行を委任して執行組合員として事業運営をおこないます。不動産を実際に保有するのと同様のメリットが期待できるでしょう。
また、不動産に関する手続きや管理など、運用をプロに任せられるため、特別な知識がなくても安心して投資できる点が特徴です。
運営会社 | LAETOLI株式会社 |
最小投資金額 | 1万円(短期運用型)・10万円(長期運用型) |
期待利回り* | 4.0~59.50%(短期運用型)・3.6~4.1%(長期運用型) |
公式サイト | https://cozuchi.com/ja/ |
2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
6位:RIMPLE
RIMPLEは、東証プライム上場グループ企業が運営する不動産クラウドファンディングです。東京23区のマンション投資を強みとしており、豊富な実績に基づくクラウドファンディングサービスが提供されています。
RIMPLEを利用するメリットは、他社サービスのポイントを投資資金に充てられる点です。ハピタスやモッピーなどで貯めたポイントを専用のコインに交換し、1コイン=1円で投資することができます。
運営会社 | プロパティエージェント株式会社 |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 2.6~10.0% |
公式サイト | https://funding.propertyagent.co.jp/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
7位:GOLD CROWD
GOLD CROWDは、不動産投資事業を幅広く手がけるゴールドトラスト株式会社が運営しています。取扱ファンド数は少ないものの、期待利回りが全体的に高く、安定した利益を狙えるでしょう。
また、GOLD CROWDは、高齢者向け施設を中心に取り扱っている点が特徴です。介護事業や社会貢献に興味がある方には、ぴったりのサービスといえます。
運営会社 | ゴールドトラスト株式会社 |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 5.15~8.34% |
公式サイト | https://aggcrowd.jp/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
8位:TECROWD
TECROWDは、2021年4月から始まった不動産クラウドファンディングサービスです。運営会社のグループ全体が不動産クラウドファンディングに関与しており、物件の取得や建設、販売、運営までの全工程を一貫して手掛けています。運用成績も安定しており、2024年1月時点では平均実績利回り9.9%、元本割れ0件です。
TECROWDの魅力は、海外不動産に投資できる点にあります。最低投資金額は10万円からと比較的高額ではあるものの、投資対象の幅を広げたい方は積極的に利用してみてください。
運営会社 | TECRA株式会社 |
最小投資金額 | 10万円 |
期待利回り* | 4.5~11.5% |
公式サイト | https://tecrowd.jp/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
9位:FUNDROP
FUNDROPは、居住用賃貸住宅を中心に運用する不動産クラウドファンディングです。居住用賃貸住宅は商業施設やオフィスなどと比較して景気の影響を受けにくいため、安定した利回りを期待できるでしょう。
FUNDROPは、1口1万円からの少額投資に対応しています。オンライン本人認証を導入しており、スマートフォンから最短5分で会員登録が完了するため、煩雑な手続きをおこなう必要もありません。手軽に始められる仕組みが整っているため、はじめて不動産クラウドファンディングに取り組む方には特におすすめです。
運営会社 | ONE DROP INVESTMENT 株式会社 |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 4.0~12.0% |
公式サイト | https://fundrop.jp/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
10位:ASSECLI
ASSECLIはマンションやアパート、商業ビルを中心に取り扱う不動産クラウドファンディングです。運営元の株式会社エボルゾーンは、創業以来1,000件以上の不動産取引実績があります。多くの実績から培ってきた知識と経験を有しているため、不動産クラウドファンディングにおいても安定した利回りを期待できるでしょう。
ASSECLIの特徴は、豊富な物件情報が公開されている点です。所在地や収益性だけでなく、マーケティング情報などプラスαの情報も多数開示されているため、より精度の高い投資判断ができるようになります。
運営会社 | 株式会社エボルゾーン |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 4.0~8.0% |
公式サイト | https://assecli.com/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
11位:OwnersBook
OwnersBookは、2014年からスタートした不動産クラウドファンディングです。東証プライム上場企業の100%子会社が運営しているため、ある程度の信頼性も担保されていると考えてよいでしょう。
OwnersBookで取り扱う物件は、不動産関連資格の取得者が厳選したものに限られます。過去には利回りが20%を超えるファンドが立ち上がったこともあるなど、高利回りを狙っていきたい人には特におすすめです。
また、募集開始時間が20時以降に設定されている案件もあるため、日中は仕事で忙しい方でも先着順の案件に応募できる可能性があります。無料セミナーも定期的に開催されているため、不動産クラウドファンディングに興味のある方はぜひ参加してみてください。
運営会社 | ロードスターインベストメンツ株式会社 |
最小投資金額 | 1万円 |
期待利回り* | 2.5~22.8% |
公式サイト | https://www.ownersbook.jp/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
12位:みんなで大家さん
みんなで大家さんは、商業ビルやテーマパークなどの大型不動産を中心に取り扱う不動産クラウドファンディングです。安定した利回りを実現しており、2024年1月現在まで元本割れになったことは一度もありません。分配金が2ヵ月に1回のペースで付与される点も特徴といえるでしょう。
ただし、最低投資金額は1口100万円からと比較的高額です。Webや対面での個別相談にも対応しているため、不安や疑問がある場合は気軽に問い合わせてみてください。
運営会社 | みんなで大家さん販売株式会社・都市綜研インベストファンド株式会社 |
最小投資金額 | 100万円 |
期待利回り* | 5.25~7.5% |
公式サイト | https://www.minnadeooyasan.com/ |
*2024年1月現在のファンドの期待利回りです。
不動産クラウドファンディングサービスの状況まとめ
2024年1月現在、各不動産クラウドファンディングサービスの運営状況は以下のとおりです。
運営年数 | 平均利回り | 累計調達額 | 累計案件数 | 現時点での募集案件数 | |
不動産BANK | 約2年 | 6.0% | ー | 14件 | 0件 |
CREAL | 約6年 | 4.0~5.5% | 438億円 | 104件 | 0件 |
property+ | 約3年 | ー | ー | 26件 | 0件 |
72 CROWD | 約3年 | ー | ー | 7件 | 0件 |
COZUCHI | 約5年 | ー | 603億円 | 90件(短期運用型)3件(中長期運用型) | 0件(短期運用型・長期運用型) |
RIMPLE | 約4年 | ー | ー | 73件 | 0件 |
GOLD CROWD | 約1年 | ー | ー | 9件 | 0件 |
TECROWD | 約3年 | 9.8%以上 | 206億円 | 56件 | 0件 |
FUNDROP | 約3年 | ー | ー | 21件 | 1件 |
ASSECLI | 約5年 | 4~8% | ー | 37件 | 0件 |
OwnersBook | 約10年 | ー | 445億円 | 298件 | 1件 |
みんなで大家さん | 約17年 | ー | ー | 79件 | 1件 |
不動産クラウドファンディングとは?仕組みを解説
不動産クラウドファンディングとは、事業者が不動産を運用し、最終的に得た利益を各投資家へ分配する投資手法のことです。事業者はインターネットを通じて物件の取得や管理に必要な資金を投資家から集めます。
不動産クラウドファンディングの年間の期待利回りはファンドによって異なりますが、目安は4.0〜7.0%です。タイミング次第では、期待利回り10%を超えるファンドに出会えることもあります。
後述するとおり不動産クラウドファンディングは、不動産の修繕や入居者管理などを事業者に一任できる点が大きな特徴です。そのため、現物不動産投資と比べてコストや手間を抑えられます。
また、一口1万円ほどの少額から投資できる事業者もあるなど、少額投資ができる点も魅力です。投資初心者も投資しやすい手法として、注目を集めています。
不動産クラウドファンディングとREIT・ソーシャルレンディングの違い
次に、不動産クラウドファンディングとREIT・ソーシャルレンディングの違いを詳しく見ていきましょう。
不動産クラウドファンディングとREITの違い
REITとは投資家から集めた資金を使って事業者が不動産に投資し、利益の一部を投資者に配当する商品です。不動産クラウドファンディングとREITには、主に以下のような違いがあります。
不動産クラウドファンディング | REIT | |
投資物件 | 選べる | 選べない |
流動性 | 低い | 高い |
主なリスクヘッジ | 優先劣後方式 | 分散投資 |
まず、不動産クラウドファンディングでは、自分自身で投資する物件を選びます。一方、REITでは事業者が物件の選定をおこなうため、投資家は物件を選べません。そのため、投資したい不動産の種類が決まっている場合は、不動産クラウドファンディングがおすすめです。
また、不動産クラウドファンディングは基本的に中途解約は認められません。REITは証券取引所の取引時間内であれば、いつでも自由に売買することができます。
リスクヘッジの方法に違いがあることも覚えておきましょう。不動産クラウドファンディングでは、優先劣後方式によって事業者が率先して損失を被る仕組みが取られています。REITには優先劣後方式こそありませんが、1つの銘柄に複数の投資先が含まれているため、分散投資によるリスクヘッジが可能です。
不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの違い
ソーシャルレンディングとは、事業者が投資家から出資を募り、資金調達を希望している企業に融資する仕組みのことです。投資家には、企業が支払う利息の一部が還元されます。
不動産クラウドファンディングとソーシャルレンディングの主な違いは以下のとおりです。
不動産クラウドファンディング | ソーシャルレンディング | |
収益源 | 家賃 | 利息 |
開示される情報量 | 原則制限なし | 限定的 |
まず、不動産クラウドファンディングでは、家賃による収益の一部が投資家に還元されます。一方、ソーシャルレンディングの収益源は、融資を受けた企業からの利息です。そもそも、収益を得る仕組み自体に違いがあることを理解しておきましょう。
また、投資家に開示される情報量にも大きな違いがあります。不動産クラウドファンディングには基本的に制限がなく、詳細な情報が公開されているケースが一般的です。ソーシャルレンディングで公開される情報は限定的で、なかには企業が匿名で出資を募っているケースもあります。
不動産クラウドファンディングがおすすめな理由
ここからは、不動産クラウドファンディングがおすすめな理由を3つ紹介します。
- 少額投資で始めやすい
- 手間がかからない
- 損失のリスクが抑えられている
不動産クラウドファンディングにはさまざまなメリットがあります。積極的に利用してみてください。
少額投資で始めやすい
不動産クラウドファンディングは、少額で投資できる点がメリットです。不動産投資と聞くと「高額な資金が必要なのでは?」と思われがちですが、不動産クラウドファンディングなら1口1万円程度から出資できます。そのため、まずは少額で投資に慣れたいと考えている方にもぴったりの方法といえるでしょう。
また、少額投資が可能なことから、複数の投資先に資産を分散しやすくなる点も魅力です。不動産クラウドファンディングには元本保証がないため、リスクヘッジが容易にできることは大きなメリットといえるでしょう。
手間がかからない
物件を管理する手間がかからないことも、不動産クラウドファンディングをおすすめする理由のひとつです。不動産クラウドファンディングは、物件の修繕や入居者管理などをクラウドファンディング事業者に一任できます。
自分で不動産を所有する投資手法である現物不動産投資と違い、投資家が自分で管理や修繕をする必要がありません。不動産クラウドファンディングに資金を投資した後は、分配金を待つだけで済みます。手間をかけずに投資できるため、不労所得を目指している方は、不動産クラウドファンディングの利用を積極的に検討してみてください。
損失のリスクが抑えられている
不動産クラウドファンディングがおすすめな理由のひとつが、損失のリスクが抑えられている点です。不動産クラウドファンディングの場合、日々の価格変動がないため、安定した配当が期待できます。
さらに、多くの事業者では元本割れを回避するために「優先劣後方式」を取り入れているのが特徴です。優先劣後方式とは、運用の途中で損失が発生した場合に事業者側が先に損失を負担する仕組みのことを指します。
つまり、損失額が生じたとしても、事業者の出資する額の範囲内であれば、投資家の元本は守られます。
- 投資リスク
不動産クラウドファンディングのデメリット
次に、不動産クラウドファンディングのデメリットを3つ紹介します。
- 応募上限が決められている
- 原則途中解約ができない
- 元本割れの可能性がある
不動産クラウドファンディングに取り組むときは、デメリットを踏まえて、しかるべき対策を講じておくことが大切です。
応募上限が決められている
不動産クラウドファンディングのデメリットは、応募上限が決められている点です。各ファンドにはそれぞれ募集金額や募集口数が設定されており、上限に達した時点で応募を受け付けてもらえなくなります。
人気の高いファンドの場合は、募集開始直後から応募が殺到し、すぐに受付が終了してしまうケースも少なくありません。そのため、気になるファンドがあっても、タイミングが遅れると投資機会を失ってしまうことになるのです。
なお、ファンドによっては先着順ではなく、抽選で出資者を決める場合もあります。仕事中にパソコンやスマートフォンを操作できない場合などは、先着方式で勝ち抜くのが難しいため、抽選方式のファンドを狙ってみるとよいでしょう。
原則途中解約ができない
不動産クラウドファンディングには案件ごとに運用期間が決まっており、原則として途中解約は認められません。そのため、急に現金が必要になった場合でも、簡単には換金できないことを理解しておきましょう。
不動産クラウドファンディングを始める際は、あらかじめ運用期間をチェックし、無理なく続けられるかどうかを判断することが大切です。
元本割れの可能性がある
不動産クラウドファンディング投資は安定した利益を期待できますが、元本割れする可能性もゼロではありません。投資した物件に空室ができたり、不動産の資産価値が下がったりした場合は、当然ながらリターンが減少して損失が生まれます。
ただし、先述したとおり「優先劣後方式」といった仕組みを採用しているファンドを選択すれば、元本割れのリスクを軽減することは可能です。また、不動産クラウドファンディングは1万円程度の少額投資ができます。無理のない範囲で出資額を決めていれば、取り返しのつかない事態に陥ることもないでしょう。
不動産クラウドファンディングをおこなう際の注意点
不動産クラウドファンディングで投資する際には、以下の注意点があります。
- 分散投資を心掛ける
- 手数料を意識する
分散投資を心掛ける
どのような投資にもいえることですが、リスク軽減のためにも分散投資するように心掛けることが大切です。ひとつのファンドに資金を集中させてしまうと、運用がうまくいかなかったときに大きな損失を生んでしまう可能性があります。
不動産クラウドファンディングは少額から始められるため、分散投資がしやすい投資手法です。そのため、手持ち資金の範囲で積極的に分散投資をして、リスクとリターンのバランスを図るようにしましょう。
また、 複数の不動産クラウドファンディングサービスを利用するのも、リスクヘッジに有効な方法です。ひとつのサービスだけを利用していると、事業者が倒産したときに投資資金をすべて失ってしまうおそれがあります。
手数料を意識する
不動産クラウドファンディングで資産運用をおこなう際は、手数料を意識することも大切です。投資で得られる見込みのある利益と取引時の手数料を比較して、手数料が上回っていないかを確認しましょう。
一般的な不動産クラウドファンディングサービスにかかる手数料は以下のとおりです。
- 振込手数料1:投資金額を指定口座へ入金する際にかかる手数料
- 振込手数料2:分配金や出資金が登録口座に振り込まれる際にかかる手数料
- 取引時手数料:投資する際にかかる手数料
なお、不動産クラウドファンディングサービスによっては、特定の銀行と提携している場合があります。提携銀行を利用すれば、振込・出金手数料などが無料になるケースもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
不動産クラウドファンディングの始め方
ここでは、不動産クラウドファンディングを始める際の大まかな流れを、不動産BANKを例に解説します。サービスによって細かな手続きに違いがあるため、詳しくは各公式サイトなどを確認してください。
基本的には、以下の流れで手続きを進めていきます。
- 会員登録
- 投資申請
- 契約・入金
- ファンド成立・運用開始
- 分配・償還
まずは、各公式サイトにアクセスし、会員登録を済ませましょう。氏名や住所などの個人情報を入力し、本人確認を実施します。運転免許証やマイナンバーカードなどの顔写真付き本人確認書類があれば、オンラインで本人確認が完了するため手間はかかりません。
会員登録が完了したら、募集中のファンドをチェックして出資申請をおこなってください。受付完了後、契約と入金手続きを済ませれば、あとはファンドの成立を待つだけです。運用がスタートしたら定期的に分配金が配分されます。マイページなどから随時チェックしましょう。
まとめ
本記事では、不動産クラウドファンディングのおすすめランキングやメリット・デメリットなどを紹介しました。
不動産クラウドファンディングは、少額投資ができる投資手法です。現物不動産投資のように多額の資金を投じる必要がないため、比較的リスクが小さく、安定して利益を得られます。
また、投資した後はプロが運用してくれるため、自ら不動産の管理や修繕をする必要もありません。投資をした後は分配金を受け取れる時期まで待つだけで済むため、手軽に投資をしたい方に適しています。
不動産クラウドファンディングはサービスごとに、利回りや案件の特徴が異なります。事前に情報をチェックして、自身に適する事業者を選ぶことが大切です。
不動産BANKなら1万円で投資できるほか、オンラインで手軽に手続きができます。平均利回りが6.0%と、比較的高い水準にある点も魅力のひとつです。興味のある方は、ぜひこの機会に公式サイトをご覧になってはいかがでしょうか。